掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
抗がん剤の判断基準について
さとこ(兵庫県) 2018/03/08
1月末に右乳房の部分切除を行い、先日以下の通り病理結果が出ました。
ER:100%、PgR:5%、HER2:score0、ki-67 labeling index<1%
Nuclear grade1(Total score3)
Histological gradeⅠ(Total score4)
センチネルリンパ節転移なし
※術前の針生検ではER:90%、PgR:5%、HER2:score0、ki-67 10%
主治医からは放射線治療とその後にホルモン治療でタモキシフェン5年と言われております。注射については1%程度の上乗せなので、どちらでもかまいませんとのことでした。
抗がん剤については特にすすめられなかったのですが、PgRが5%ということで気になるのであればオンコタイプをと言われましたが、高額のためその場では断りました。
しかし、ネットで色々調べていたところPgR陰性~低値では、ルミナルBとなるようで、抗がん剤が本当に必要ないのか気になりました。
この場合はやはりオンコタイプを受けるべきでしょうか?
ki-67が1%、グレードが1であればそれほど気にしなくても良いのでしょうか?
また病理結果には脈管侵襲についての記載がなく、調べていないのかと気になりました。通常は脈管侵襲についての記載はありますよね?ネットで探しても記載されていない人は見かけませんでした。
主治医に確認できればいいのですが、放射線治療が終わる4月末まで、主治医に会うことがありませんので、よろしければご意見をお聞かせください。

Re:抗がん剤の判断基準について
O(東京都) 2018/03/09
さとこ様
腫瘍内科医のOと申します。ご質問内容に関して、一般的なアドバイスとしてコメントさせて頂きます。
乳癌の治療選択は非常に複雑であり、専門家であっても意見が分かれるような部分が多々あります。頂いた情報から、化学療法を行うべきかどうか、オンコタイプDXを受けるべきかどうか、を直ちに判断することは難しいです。
化学療法の適応は、詳細な情報に基づき、リスクとベネフィットのバランスを考えながら慎重に検討するものであり、その判断の助けとしてオンコタイプDXが位置付けられています。ですが、オンコタイプDXは自費の検査であり、これを受けるかどうかについても、そのバランスの中で主治医の先生と相談しながら判断していくべきものと考えます。主治医や、直接主治医へアクセスが難しい場合は看護師や薬剤師などのスタッフに相談するという方法もあると思いますので、是非相談してみてください。ご参考になれば幸いです。
Re:抗がん剤の判断基準について
さとこ(兵庫県) 2018/03/09
お返事ありがとうございます。
やはりはっきりさせたいのならオンコタイプDXをするほうがよさそうですね。
主治医と話せればいいのですが、手術をした病院は離れたところにあり、仕事を休まないと行くことができません。
もし4月末に主治医と話してオンコタイプDXを依頼した場合、結果はそのまた1カ月後くらいになると思いますが、そこから抗がん剤をすることになっても効果はあるのでしょうか?
ちなみに今は放射線治療をしています。
Re:抗がん剤の判断基準について
O(東京都) 2018/03/10
化学療法を行うのであれば、術後あまり時間をあけずに行うべきと考えられています(例えば、術後12週以内の方がよいというデータがあります)。通常は術後化学療法と放射線治療を両方行う場合は、手術→化学療法→放射線療法の順に行われます。術後4-5ヶ月経っている状況になりますと、化学療法を行ったとしても、通常予測される効果が得られない可能性が高いと考えます。一方で、効果はゼロである、と明確に言うことも難しいので、その辺りも含めてよく主治医の先生とご相談していただく必要があるかと思います。

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