掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
すい臓がんの検査と治療
tomo(海外在住) 2019/06/25
離れて暮らす家族のことで、電話とメールで聞いた情報で想像するしかなく困っています。80歳の母にすい臓がんの疑いがあり、腫瘍が3cm、もし悪性なら、手術をしないで、QoL重視の選択肢もありかなと覚悟しています。

まず黄疸の治療が必要とのことで、口から管を通して膵管の詰りをなくす処置が必要と言われました。その際に組織をとって悪性か否かの判断もするようです。がん治療の選択にかかわらず、とりあえず必須の処置だと思っています。

ただし、すでにMRIや内視鏡検査を終えた上での話し合いで、それを言われたようなので、すでに終えた内視鏡検査では一体何をしたのか?疑問に思いました。

癌が確定し、どのような治療をするかの検討前に、黄疸の治療(おそらく内視鏡によるステントの留置)は必須なのですよね?

今後もし手術をしない(できない)場合、抗がん剤治療は余命を伸ばし、QoLを高めることになりますか?抗がん剤が体力を奪い、QoLを損なう危険性もありますか?一般的には、何もしないよりは、体に合わせ、少しずつでも抗がん剤治療を受けたほうが有効なのですよね?

すい臓がんに関して、一般論を教えていただければ幸いです。

Re:すい臓がんの検査と治療
y(千葉県) 2019/06/28
tomo様

看護師をしておりますyです。

離れて暮らすお母様のこと、心配なさっておられるんですね。
状況が十分にわからず不安が募ること、お察しします。

私たちも詳しい状況はわからないので、一般論から察することでの限界はありますが、
すい臓がんの影響で胆管と呼ばれる管が詰まっていて、胆汁が流れずに溜まってしまい、黄疸という症状が出ることはあります。
胆管が詰まっていると、そこが感染して胆管炎と呼ばれる炎症が起きて、痛みや発熱というようなつらい症状が起きることがあります。
その黄疸の治療は、がんそのものへの治療ではありませんが、がんに伴うつらさを和らげることにつながるかもしれません。
ただ、ステントを留置する処置が体に全く負担がかからない訳ではありません。

抗がん剤治療も、医学的判断としては、お母様のお身体の状態を総合的に判断して、行う方がメリットが大きいであろうと医師が考えた場合にお勧めされると思います。
ただし、抗がん剤治療も副作用がありますし、通院する時間や労力、費用もかかります。
抗がん剤治療や黄疸の治療を行なった場合、行わなかった場合、どの程度の効果が見込めると主治医は考えているのか、起こり得る副作用としてはどのようなことがあるのか、生活にどんな影響が起こり得るのか、通院する頻度はどの程度なのかなど聞いてみてもよいかと思います。

今後、抗がん剤治療をするのかしないのかも含めて、どのように過ごしていくのがもっともよいのかは、その方によって異なります。QoLは、その方が生活や人生でどのようなことに価値を置いているかによって異なるからです。
お母様ご自身は、治療や今後の生活についてどのようにお考えでしょうか?


お母様はお一人で受診なさっているのでしょうか?
もしtomo様がしっかり主治医から話を聞きたいということであれば、お母様の受診時にテレビ電話などで直接主治医とお話ができるかどうかお願いしてみてもよいかもしれません。
その際は、質問したいことをリストアップして事前に伝えておくとよりスムーズだと思います。
主治医だけでなく、看護師や薬剤師、もしあればがん相談支援センターなどからサポートを得ることも可能です。
国立がん研究センターのがん情報サイトも一般的な情報を調べるには参考になるかと思います。
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/index.html

tomo様のお母様を思う優しさはきっとお母様にとって大きな支えになると思います。ぜひお母様のお気持ちやお考えをお聞きになってみてください。お母様ご自身、tomo様が納得、安心して過ごしていけることを願っています。
Re:すい臓がんの検査と治療
tomo(千葉県) 2019/06/29
y 様

ご返事、ありがとうございます。とても親身にご助言をいただき、大変感謝しております。

その後、一般的な知識が深まり、状況が理解できるようになりました。日本にも家族がいるので、母は一人ではなく、家族からの連絡も密で病院とのやりとりなど詳しく聞いております。実際のがん治療の話になるのは、もうしばらく先のようです。本人の意思を重んじるのは家族で一致しているのですが、本人がどこまでわかって言っているのかの判断は難しい面があります。抗がん剤の世間でのイメージが良くないので、拒絶する可能性もあるかと思います。私はもっと身近に経験者がいるので副作用の辛さは目の当たりにしているのですが、それでも担当医が薦めた場合は少しでもやったほうがよいのだろうなと思っています。あるいは、高齢者の場合はそうとも言えないのか、という迷いもあります。まずは、診断結果と治療方針の提示を待つしかないようです。

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