みんなでつくるがん医療プロジェクト
J-TOPは創立20周年を期に、医療分野外の企業や団体との連携強化を図るため、企業や各種団体と連携する取り組みとして「みんなでつくるがん医療プロジェクト」を発足いたしました。

活動支援のお願い
がんは、2人に1人がかかる病気です。つまり、誰にとっても、決して他人事ではありません。
皆さまの会社にお勤めの同僚やご家族の方が、がんと診断されても働きやすく生きていくためには、どうしたらいいでしょうか? 皆さまの製品・サービスを、がんを抱える人たちにとって使いやすいものとするためには、何ができるでしょうか? 多様なアンメット・ニーズを見つけ出すためには、どんな対話が必要でしょうか? そもそも、皆さまの会社から見て、がん医療はどうあるべきでしょうか?
がんがあっても、当たり前に生きていける社会を一緒につくる。一緒に問題を解決する。そんなパートナーとして連携することのできる企業の皆さまとの出会えることを、J-TOPメンバー一同が楽しみにしております。 ぜひ、皆さまのご支援・ご指導をお願いいたします。

J-TOPが掲げる“Team C”とは
J-TOPが掲げる“Team C”は、「Team ABC理論」に由来します。A、B、Cの3要素が一体となってはじめて総合的ながん医療が提供できるとする概念です。それぞれ、“アクティブケア(A)”、“ベースサポート(B)”、“コミュニティサポート(C)”を意味します。
医療従事者であるTeam AとTeam Bが協力することはもちろん大切です。しかし、それだけでは足りません。非医療提供者を含んだTeam C (コミュニティサポート)を含めた参画環境を生み出すことで、最善の方法を提案することができます。TeamCは、直接的な医療行為こそ行わないものの、基礎研究や医療以外のサービスを通じて、がん患者さんと社会のウェルビーイングを推進する力となる存在となります。

Team A (アクティブケア)
科学的根拠に基づいた医療や倫理観に基づく合意のもとに、がんに伴う医学的問題を解決し、患者の健康と満足度を高める。チーム医療の提供により医療の質向上を目指す。
- 職種の例
医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など
Team B (ベースサポート)
患者がご自身の気持ちや意向を表現でき、問題に対処できるように支援する。一人ひとりの患者がもつ価値観や意向を理解できるよう、医療者・患者間および医療者間の調整を図ることで患者の治療満足度を高める。
- 職種の例
公認心理師・臨床心理士、臨床宗教師、認定遺伝カウンセラー、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーなど
Team C (コミュニティサポート)
研究開発および直接的な医療以外の支援(法律の立案、資金の確保、医療や研究の啓発、環境整備など)を通じて、Team A・Bの機能促進に必要な基盤を提供し、質の高いがん医療を共創する。
- 職種の例
企業、患者団体、研究職、製薬会社、社会、政府、ソーシャルワーカーなど
J-TOPが支援団体さまに提供できること
- 1. がん医療の最前線で活躍する現役医師、医療従事者たちとの対話環境
- J-TOPに所属する医療従事者は、ABC理論のもと、医療分野外の企業・団体さまとのコラボレーションの意義を実感しています。健全な企業活動の先に、患者さんの幸せが確信できる場合には、様々な対話や交流を図ることができます。
- J-TOPは、医師や薬剤師、看護師など、様々な医療プロフェッショナルが集まる団体です。「がんと生活」に関する、より広い領域への理解があります。
- 2. 患者団体など、様々な医療関連ネットワーク
- 全国のJ-TOPメンバーは、それぞれが独自ネットワークを開拓し、活動しています。全国を対象とした活動はもちろん、特定エリアに限定した活動の展開も可能です。
- 医療を提供する側だけではなく、医療を受ける患者さんの団体ともコネクションがあります。
- 3. すべての人にとって他人事ではない「がん医療の現場」の理解と実態把握
- がんは特別な病気ではありません。がんを抱えて生活する人は、皆さんの身近にいらっしゃいます。
- 企業活動における顧客はもちろん、同僚やそのご家族に対するケアについて考える際にもJ-TOPの知見をご活用いただけます。
- 4. 世界水準のチーム医療を支える、リーダーシッププログラムや研修システムの共有
- J-TOPは「医療界の松下政経塾」とご紹介いただくことが多い団体です。医療従事者を対象に、リーダーシップなどの学びの機会を提供しています。
- 欧米では“多様性・公平性・包括性(Equity, Diversity, and Inclusion)”といった観点から、自己理解・他者理解を深めるための人事施策・ワークショップが盛んに行われています。日本でもその流れが強まっており、企業・団体さまと医療分野が学び合う機会としてJ-TOPの知見をご活用いただくことができます。
- 5. がん医療の知見を活かした、企業活動の促進(リサーチ、アイデア共創など)
- 直接的な販促活動などは馴染みません。しかし、真に患者さんやそのご家族のより良い生活に繋がる活動であれば、J-TOPは積極的に支援し、共創環境を整えて参ります。それが、がん患者のQOL向上に直結すると確信しています。
- J-TOPメンバーはボランティア活動として参画しています。特定の団体の意向などを考慮せず、フラットな立場で、患者さんの人生にとって最適な選択肢を考え、実践することができます。
支援団体さまとのパートナーシップ・プログラム例
パートナーの皆さまには、活動資金の一部をご支援いただけますと幸いです。パートナーシップのリターンの例は以下の通りです。企業・団体さまのニーズに合わせて個別協議のうえ、最適なプログラムをご提案させていただきます。
リターン例 | A案 | B案 | C案 |
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J-TOPのWebサイトへの企業ロゴ掲載 | プランを1つ選択 | プランを1つ選択 | プランを1つ選択 |
企業・団体のWebサイトへのJ-TOPロゴ掲載 | |||
日本あるいは世界で著名ながん医療者との交流イベント開催 | |||
共同プレスリリース発信 | |||
社内向け「がん教育セミナー」におけるJ-TOPメンバーの講師派遣 | 対象外 | プランを1つ選択 | プランを2つ選択 |
新事業立案時など、J-TOPの専門家との意見交換の実施 | |||
各種アンケート実施 | |||
社内教育(新人研修など)におけるチームビルディング研修、MBTI研修などの実施 | |||
共創企画のご提案 | 対象外 | ||
想定協力金 (寄付1口あたり30万円) | 33万円 (寄付1口以上) | 55万円 (寄付2口以上) | 110万円 (寄付3口以上) |