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治療とその選択
乳がんからの脳転移について
しおさい(東京都) 2009/01/29
初めて投稿させていただきます。
今月はじめ、51歳の母が救急で病院に運ばれ
CTを撮ったところ、脳転移が判明しました。
先生によると、3センチ程の大きいものが3つ、
小さいものはおそらく無数にあるとのことです。
2週間ほど脳圧を下げる点滴等をし、
今週から全脳照射をはじめました。
2週間の全脳照射の後、2週間ほど様子を見て
ガンマナイフにするかサイバーナイフにするか。
ただ、現在の状況からするとどんな治療をしていくかよりも
予後をどのように過ごしていくか、そちらを考えたほうがいいとのことでした。
余命は長くても1年。
現在は、記憶力の低下などがあるものの、
治療してどうにかよくなってくれるのでは、
との気持ちがぬぐえません。
もうこれ以上治療の余地はないのでしょうか?
サイバーナイフを行ったとしても、
それほどの変化は期待できないのでしょうか?
完全に直ることはないというのは認識しています。
ただ、「もう予後のことを考えたほうがいい」という言葉が
自分の中で受け止めることができません。
何か、治療法などはないものでしょうか?

   
Re:乳がんからの脳転移について
たかぎまりこ(海外在住) 2009/01/30
しおさい様、

書き込み読ませていただきました。
私は看護師で今は現場を離れていますし、放射線治療のエキスパートでもないので今後の治療に関して有用な情報は持ち合わせてはいません。
でも、少しでもしおさい様のお役に立てればと思い書かせていただきます。

ご存知だとは思いますが、そして認めたくないとは思いますが、再発転移してしまった場合には、病気を完治することは難しく、癌と共に共存していく事になります。
病状をコントロールしていくために適した治療を行い、できるだけ悪化させず苦痛無く日々を過ごせるようにしていくことが大切になってくると思います。

お母様自身はどのように希望されているのでしょうか。
記憶力が低下しているとの事ですが、コミュニケーションは今まで通りとれますでしょうか。お母様が希望される最適な治療がみつかるといいのですが。

余命の告知を受けて、予後の事を考えるように、、と言われるとあせってしまうでしょうが、最後の時をどうするか、最後の日々をどう過ごすか、病気でも病気でなくても考えておくのはとても大事な事です。誰でも明日突然なにかの事故で死んでしまう可能性があるのですから。お母様とそれとなく、でも真剣にこのことを話し合えるといいですね。わかっていると思っている母親の事でも聞いてみないとわからないことってあると思います。

ところで、医師から「予後の事を考えた方がいい」といわれて、見放されたようなお気持ちになられたのでしょうか?
もう少し主治医の先生と予後の事を考えた方がいいということの真意をお話しされてもいいのかな、と感じました。

とりとめもない内容ですみません。もし、見当違いな内容でしたらごめんなさい。他の方からも意見があるといいのですが。










Re:乳がんからの脳転移について
村上 (広島県) 2009/01/30
突然のことでご心配と思います。
何点かご質問をさせて頂けますか。
「余命は長くて一年」とのことですが、脳以外にも転移は見つかったのでしょうか。
またこれまでにも再発で治療をされていますか?

最近は乳癌の治療も良くなっていて、抗癌剤が効く場合にはかなりの期間お元気でおられることもあります。
放射線以外にも治療法はありますのでその点を確認させて下さい。

ただ仰るように完治は難しいと思います。
「予後を考えた方が良い」というのは、「これから残された時間をご本人とご家族がどのように過ごしたいかを考えてみて下さい」をいう意味ではないかと思います。
Re:乳がんからの脳転移について
しおさい(東京都) 2009/01/31
たかぎまりこ 様

早速のお答え、有難うございます。
現在どんな情報、お言葉でも参考にして今後に活かして生きたいと思っていますので、本当にありがたい限りです。

母自身に、余命宣告されたことはまだ伝えていません。
というのも、やはり私の中で、今後の治療で
なんとか元気に、もちろん完治とはいかないまでも
共存してくれるのではないか、
してほしいと思っているからです。

母自身は、現在の放射線治療を終え、
それでも必要な場合はガンマナイフもしくはサイバーナイフ、
よくなるのであれば、なんでも受けたいとのことでした。
良くなって仕事に復帰できる日が来れば、と話しています。

ただ、いつまでもそのままにしておくわけにもいかないと思っていますし、母の人生ですから、残りの時間が言いわたされたことだけでも告げようかと思っています。
でも、はっきりとはやはりいえない気もします。

予後のことを考えるように、
といわれ、見放されたとは思いませんが、
ただ、何もできない悔しさと悲しさでいっぱいです。

おっしゃるように、一緒に過ごす時間を考えられるのは
不幸中の幸いといいますか、本当に良かったと思っています。
真意、というのはやはり、先生としては
手立てがないから、というようなことを話されていました。
サイバーナイフをしても、また腫瘍が増え大きくなる。
治療をする。
その感覚が短くなり、患者としては治療に追われる日がくるよりも、残りの人生をきちんと全うできるほうが幸せなのではないか、そのようなお話をされていました。。。
Re:乳がんからの脳転移について
しおさい(東京都) 2009/01/31
村上 様
有難うございます。
乳がんになった4年前から
いつかは再発の可能性もあるのではないかと思いましたが、
まさか、脳転移とは思ってもみませんでした。
本当に突然のことで、とにかく情報を集めるので精一杯です。

いくつかのご質問に関しては
「余命は長くて一年」
→脳以外に転移は見つかっっていません。
今のところ、脳の転移のみです。
その数が多いのと、大きいものが3つ4つあるとのことです。
また、これまでに再発はしていません。
先生いわく、乳がんからの転移なので
乳がんの手術後に飲んでいたホルモン剤がもしかしたら
効くのではないかと、現在検討しているところです。

村上様のおっしゃるように完治は難しいと思います。
再発に完治がないというのは効いていますし、
ただ、1年というのはあまりにも早すぎる。
いえ、もしかしたらそれでも長いのかもしれません。
でも、もっともっと長く一緒にいたいと思うのです。
ですから可能性があるのであれば、
何らかの方法を探したいと思っています。
Re:乳がんからの脳転移について
たかぎまりこ(海外在住) 2009/01/31
お気持ち聞かせていただきありがとうございます。
突然の再発とのことで、今は大変ショックを受けられていることと思います。

少し調べてみました。おそらく主治医の先生からご説明を受けた内容と変わらないかとも思いますが、お気持ちの整理に役立つかもしれません。アドレスをのせておきます。医療者向けのガイドブックに載っていたサイトなので信頼できると思います。(もうすでに拝見されたサイトかもしれませんが)

がんサポート情報センター(渡辺亨チームが医療サポートするより)
http://www.gsic.jp/cancer/cc_25/sp03/02c.html#03


海外 癌医療情報リファレンス(脳転移(二次性脳腫瘍)概略2003)
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=245


どちらも読みますと、予後を左右する要因に脳以外の病変がどの程度進んでいるかということが書かれています。全身の病態を上手くコントロールしていく事が重要なようです。
全身治療をどう考え、どうしていくのかを主治医の先生と相談していかなくてはいけませんね。
これからは、お母様がどうしたいと希望しているか(もちろんご家族の方々の希望も)を主治医に伝えていくことが大事だと思います。

『大切な家族ががんの治療を受けているとき』(米国国立がん研究所パンフレット)というものがあります。よかったらお読みになって下さい。
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/nci_pamphlet/index.php/04when_someone_you_love/page01.html
Re:乳がんからの脳転移について
古屋 由加(広島県) 2009/01/31
 お母様の乳癌の再発と、余命の宣告について
 日々お辛いことと思います。
 
 私は看護師で治験コーディネーターとして
 広島の病院に勤務しています。
 
 これまでのここでのやり取りを読ませていただき
 お役にたてるかわかりませんが、
 コメントさせていただきます。
 
 しおさいさんのコメントの中に
 「病気が完治をしないまでも、せめて共存していけないか・・・」とありました。
 
 これは 癌との闘病において、とても大切な目標設定だと考えています。
 
 私は癌の治験に参加される被験者に闘病や治療の目標として
 まずは癌が成長しないこと、次に癌が旅をしないこと(=転移)、そして、癌があなたの生きるパワーに圧倒されて
小さくなること。 と、お話しています。
 
 お母様が「治るのであれば、何でも治療を受けたい」と
 お望みであるならば、
 彼女の歩幅に合わせて、治療を受けさせてあげて下さい。
 今は「できる治療がある」=「彼女の希望」なのかもしれません。

 そして、
 最も心を痛めていらっしゃる
 「余命の宣告」について。
 家族をはじめとする周りの者は
 「知っている」 からこそ 「真実を伝えなければ」と焦る思いと、伝えた後、どのように本人を支えていけばいいのか、きちんと本人の思いに応え支えていけるのか? 等、様々な苦しい葛藤があると思います。
 
 今、お母様からご自分の「余命」に関する言及がおありでしょうか?

 全脳照射の影響でしょうか、記憶力の低下が若干あるようですが、今治療を望んでいる彼女に
 どれだけ 自分の先のことまでを考えているのか?

 お母様との会話の中で
 ご自分の余命に関する発言がないのであれば、
「治療がある」ということに
 希望を持っているのかもしれません。
 
 今後、いろんな治療を受け、検査結果の説明を
 医師から受けるにあたり、
 お母様自身が 自分の人生の残り時間に疑問をもつ時期が訪れると思います。
 
 もしくは、
 もっと事前に「その時は教えてね」のようなサインがあるかもしれません。
 

 今は、焦らなくても
 お母様の知りたいタイミングで話を進めてもいいのではないでしょうか?
 
 すみません。
 お母様のご性格など、分からない状況なのですが、
 コメントさせていただきました。
 
 しおさいさんとお母様との 「いい時間」が
 これからも長く続くことを願っております。
 
 
 
 

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