掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
患者はどう質問するべきか
上野直人(海外在住) 2006/11/18
みなさんこんにちはまだ始まったばかりなので色々思うことがありますが、徐々に良いものをつくりたいとおもいます。様々なテーマでdiscussionができたらと思います。

   
患者はどう質問するべきでしょうか?
さいとうこうじ(埼玉県) 2006/11/20
さきほど、コミュニケーションに投稿した者です。併せてご意見を伺いたいと思います。標準治療とかEBMはインターネットと先日の公開講座でお話を伺い、理解できる範囲で分かりました。そこで、チームオンコロジーに関係しているお医者さんに伺いたいのですが、患者から「うちの家内は標準治療をしてますか?」「今の治療はEBMに則っていますか」と聞かれて、どのように感じますか?うちの家内は今の主治医に聞く勇気は無いようです。ご意見いただければ幸いです。
Re:EBMか?標準療法か?
上野直人(海外在住) 2006/11/22
確かにそのままずばり聞くのは聞きにくいこともありますよね。なかには怒ってしまう人もいてるのではないでしょうか?そこで、何故この治療をする必要があるのかを聞き、参考になる文献を欲しいか、あるいは勉強できる資料をまず頂けないか聞いてみたらいいでしょうか。そしてそれを勉強した後にこれがどこでも行われている標準療法(あるいは普通の)_治療法かきいてみたらどうでしょうか?
Re:患者はどう質問するべきか
ヨーコ(東京都) 2006/11/24
「コミュニケーション」のスレッドにも書きましたが、患者自身が、EBM、標準治療にはどのようなものがあるかをある程度知っていればそれをベースに、どんな治療の選択肢があるのか、自分にはどの治療が適応になるのか、現在受けている治療はその中でどこに位置するのか、なぜその治療を受けているのか、というふうに主治医の先生にお伺いできるのではないでしょうか。上野先生の御本を拝読させていただいて思ったことですが、「根治」という観点からは治療方法が確立されていない癌のような病気の場合、治療法や患者自身の満足度は患者それぞれの環境(家族や社会的な状況等)、行き方やライフスタイルによって異なってくるんだなと思います。治らなくても、日々の生活を送る上で自分は何を優先し、何が重要で何を求めるのか、「チーム医療」は患者を中心に患者それぞれに合わせた「オアツラエの医療ということ?」と思い、患者にとってこんなありがたいことはないと思いました。そのためには、患者自身が自分と向き合って自分は何を求めるのか、目指すゴールを医療者の先生方に上手くお伝えできれば、先生方が海図を引いてくださってナビゲータになってくださるものと信じております。
Re:患者はどう質問するべきか
上田(兵庫県) 2006/11/25
私は「標準治療」という言葉は、医療従事者と患者を信頼で結ぶ、重要なーキーワードだと思っています。
私は病院の薬剤師ですが、患者さんの治療方針が標準治療と異なる場合、なぜその治療を選ぶのかを医師に尋ねます。(恥ずかしい話ですが、我々が尋ねても逆上する意識の低い医師がいることも、今の日本の現状です。)
また、患者さんから治療方針について質問を受けた際、標準治療をベースに、我々の治療を説明させてもらいます。(今度はうれしい話です。約10年がん医療に係わってきましたが、標準治療をベースに話ができる患者が、徐々に増えてきました。)標準治療をそのまま適応できない患者さんの場合、EBMがそれ代わるキーワードになってきます。
そして本当に重要なことは、医療者と患者さんの目指すゴールが同じであること。「俺流の医師」と「遠慮がちな患者さん」の目指すゴールが違っていると、つらい思いをするのは患者さんなのです。
うつ気分への標準治療
さいとう こうじ(埼玉県) 2006/11/26
こちらも参考になるご意見ありがとうございました。さて、抗がん剤の標準治療はガイドラインとかがあることが分かりましたので、医療者の方々にどう質問をするかを考えてみます。そこで癌におけるうつ気分は標準治療の定義みたいなものはあるのでしょうか。治療に限らず家族の対応も含めて、ご意見をお待ちしております。このサイトは信頼を感じられましたので、少々面倒な質問を投げかけさせていただきます。
Re:うつ気分への標準治療
上田(兵庫県) 2006/11/27
とても大切な問題だと思います。
多くの日本の医療現場では、TEAM Bが確立しておらず、精神ケアについては軽視されがちです。その役割もTEAM Aに期待されているのですが、この対応が不十分な医療機関も多いでしょう。
がん患者のおける「抗うつ薬」はあくまで補助的な役割でしかないと思います。(薬剤師の私が言うのも変ですね(笑))多くの場合、医療者と家族の援助がとても重要です。私が参考にしている本は医療者向けですが「緩和ケアマニュアル 最新医学社」という本をよく見ます。5章「精神的ケア」6章「スピリチュアルケア」7章「家族へのケア」が、家族の対応も含めて参考になると思います。(小さな本なので、本屋さんでも立ち読みできると思いますよ。)
先ほども申しましたが、多くの医療機関でこの対応は不十分です。チームオンコロジーを推進することで、TEAM Cの行政がこれらの問題解決に取り組んでほしいですね。
Re:鬱病あるいは患者、家族への対応
上野直人(海外在住) 2006/11/28
ガイドラインという表現が正しいかは別としていかにして包括的にアプローチするからに関してはかなりまとまりつつあると思います。また、医療従事者がどのように患者や家族にアプローチの仕方に関してはかなり最近は熱心に欧米、日本をふくめて教育が行われています。

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