問題を整理してみましょう。

１．家族で治療を決めろと言われているのですね？もしこれが事実なら大きな問題です。
２．卵巣ガンのIIICに対してタキソールを4週間ごとにする科学的根拠は説明されたのでしょうか？治療には何らかの根拠があるはずです。これをすると、どういう結果が得られると説明を受けたのでしょうか？

上野先生　コメントありがとうございます。
私が掛かっている病院では　維持療法としてタキソールを月1回12ヶ月続けるという方法を数年前から試みているようです。
私はそのことを他の患者さんからの情報で知りました。

なぜ月1回で12ヶ月なのか？については　自分でネットで調べた情報で　これが標準なのかと理解していましたが　そうではないのでしょうか？


主治医からの説明では　３期の卵巣癌では約半数は再発し　再度化学療法を行い　耐性が出来れば別の化学療法を行うが　治療はだんだん困難になるそうです。
　　
維持化学療法を受けた場合　
・再発までの時間は長くなる可能性はあるが　生存期間の延長の有効性は期待出来ない。
・抗がん剤の長期投与によって耐性が起きる可能性もある。
・副作用がある。

ということで絶対やったほうが良いと勧めることは出来ないということでした。
他のDrの患者さんでは　詳しい説明はないまま「あと12回頑張ろうな！」の一言で始めている方もおられます。
でも　私はどうにも納得がいかなくて・・・・。

手足の痺れや痛みも脱毛も　精神的にもかなり辛いです。
それでも　少しでも延命効果があるのなら頑張ろうと思うのですが　このままではまた一年も続ける自信がありません。

かと言って　何もしないでいるのもとても不安です。
免疫細胞療法など　先進医療を受けることも考えたのですが　今の病院で経過観察をしながら　他の治療を受けることは出来ないそうです。

なるほど、再発をおそれているんですね。不安な気持ちが伝わってきます。
ここはセカンド・オピニオンサイトではないことだけを了承して聞いてくださいね。

１．タキソールの維持療法は臨床試験で行われているのでしょうか？
２．もしそうならば、参加する価値があるかもしれません。
３．もし違うなら、何を根拠に行われているのかを明確にしてもらう必要があります。効能、副作用、どういう文献に基づいて行われたのか。
４．もし経過観察ならほかの治療を受けることができないのはなぜでしょうか？
５．ちなみに免疫療法のほとんどは詐欺に近いです。臨床試験で行われていないなら、間違いなく詐欺です。卵巣ガンでの免疫療法の臨床データーは限りなく科学的根拠がありません。
６．高度医療とは何を指しているのでしょうか？

上野先生　ありがとうございます。

タキソールの維持療法は　臨床試験として行われているのではありません。（臨床試験を行っているという説明は受けていません）
維持療法をやってみるか　定期健診で経過観察をしてくかを次回の診察日（28日）までに決めなくてはいけません。
なぜかというと　あまり期間を開けてしまうと維持療法の効果が薄れるからという事でした。

経過観察をしながら他の治療が出来ない理由は　免疫細胞療法は　私がかかってる病院ではやっていないので　他の病院で受けることになるが　連携して治療していくことは出来ないということでした。
他の治療を受ける場合は　病院を移って受けていただくことになるという事でした。
どんな症状が出てくるかわからないのに責任をもてないということだと思います。

私が認識している先進医療というのは活性化自己リンパ球療法（αβＴ細胞療法　γδT細胞　CTL療法）や　樹状細胞ワクチン療法のことで　先日　活性化自己リンパ球療法を行っているクリニックでお話を伺ってきました。
でも　それが信用おけるものかどうか　素人の私には正直よくわかりませんでした。

卵巣癌では免疫療法の臨床データは限りなく科学的根拠がないということは　免疫療法というのは卵巣癌には効果が無いということでしょうか？

それでは　標準治療以外で効果の可能性がある治療はないのでしょうか？
私が受けることが出来る臨床試験があれば受けてみたいと思いますが　どこで相談すれば良いのかもわかりません。

少しでも効果があることならトライしてみたいという気持ちでいるのですが　正しい情報を得る術がみつからないのです。

維持療法について主治医が何を根拠にして説明してくれたのか　次回の診察日によく聞いてみます。
ただ　なかなか十分にお話を伺う時間がないのが現状です。
遠慮している場合じゃないのですが　本当に大勢の患者さんが待っておられて　医師はとても忙しそうです。
大学病院では　主治医と直接連絡と取ることもなかなか叶わないのが辛いところです。

1. 地固め療法に関してのデーターは確立していません。GOG277の臨床試験によれば、確かに7ヶ月の進行を止めましたが、生存は変化が無かったはずです。また、さらに地固め療法をやめたら再発が一挙に生じる問題があり、様々な末梢神経障害がありました。つまり、なんのために治療しているのかがよくわからない状況です。基本的にはやはり主治医になんの根拠があって治療するかを聞き出す必要があると思います。時間の予約を20分ぐらいとって話てもらうべきです。

２．卵巣癌における免疫療法はもっと確立していません。臨床試験でないなら、はっきりいって問題です。うちでは絶対に臨床試験の外ではしません。確かに卵巣癌における免疫療法の開発は行われていますが、確率してないのです。

３．少しでも効果と書いていますが、その効果があるかの保証がなければどうしますか？

４．卵巣癌を専門にしている病院は日本ではどこでしょうか？国立がんセンターのカツマタ先生なんかいかがですか？あるいは慶応の青木先生とか？この辺に関しては、僕自身が日本で臨床していないので、どこが専門であるかは何とも言えないです。

上野先生　いつもありがとうございます。
　
地固め療法が確立していない治療だということがわかり　やっと気持ちが固まりました。
ただ　なんの疑問も持たないまま（説明のないまま）地固め療法を始めている患者さんもおられます（私の主治医の患者さんではありませんが）
私自身は　もう地固め療法は受けないつもりでいますが　主治医にはその辺りの疑問点もぶつけてみようと思います。

卵巣癌に効果のある免疫療法は　まだ無いのですね。
WT1ワクチンの治験が行われているらしいのですが　再発癌の人が対象なので私は受けることは出来ないと思います。

初期治療が終わり経過観察になった患者さんに向けて積極的に再発を抑えるための治療というのはまだ無いのでしょうか・・。

疑問は思い切り、主治医にぶつけてください。
また、その結果を教えてください。
このサイトはセカンド・オピニオンサイトではないので、ネット上で正確な個人的な判断はできませんが、科学的根拠がどこにあるとか、何を主治医に質問すればいいかだけでもお手伝いできたらと思います。

また、そのほかに関しての治療に関しては、卵巣ガンの専門病院での臨床試験を調べ尽くす必要があります。

おっしゃるとおりで、医療従事者の意見を鵜呑みにする方が多いので困ります。
頑張ってください。

上野先生こんばんは。

先日　主治医からじっくりお話を伺うことが出来ました。
私が掛かっている病院では　維持療法をするかどうかは　医師の中でも意見が分かれていて実際に維持療法を受けている患者さんも半数程度という状況なのだそうです。

私の場合　初期治療の抗がん治療中の副作用が比較的軽くて　6回終了後一ヶ月で　白血球や肝機能等も正常値の範囲内まで回復しているし　ダメージが少ないようなので　主治医は維持療法を受けてみても良いのではないかという意見でした。

臨床試験についても訊ねましたが　やはり今の時点では　再発を予防する方法として維持療法よりも確立している方法はみつかっていないということでした。

一緒に主治医の話を聞いた家族は　私には抗がん剤がよく効いているのだから　もう少し続けて抗がん剤を行ったほうが良いのではないかと考えているようです。

私はもう受けないつもりでいたのですが　結局結論を出せませんでした。
もう考えるのが辛くなってきました・・・。

「せっかく薬がよく効いているのだから　このタイミングでしっかり叩いておく方が再発しにくい。」という考えについてどう思われますか？
もしも　副作用が耐えられる範囲ならば　抗がん剤を続ける方が良いのでしょうか。

維持療法を止めたら再発が一挙に生じるのは　抗がん剤に対する耐性が出来るからなんでしょうか？

そうですね。考えてばかり疲れてきますよね。

kerorinさんが一番信じているように決めるのがいいと思います。

事実確認だけします。
1. 卵巣がんにおけるStage IIIの維持療法は２００９年９月の時点でははっきりいって言って確立していません。
2. 再発が一挙に生じる原因はわかっていません。

家族の気持ちはわかりますが、自分の体はkerorinさんが決めることです。
また、今決める必要はどこにもありません、維持療法をどの時点までにはじめないと何かがおこるという根拠もありません。

つらいかもしれませんけど、コミュニケーションを続けましょうね。