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低分子量型サイクリンEは乳癌治療薬の有効性; 基礎医学の臨床応用?
田中保徳(千葉県) 2010/03/29
初めて投稿させて頂きます。

昨年末に妻が左乳房の乳癌手術を受けました。

・リンパ節転移、遠隔転移無(ただし術前化学療法)
・脈管浸襲有り、でした。

今後、妻は術後ホルモン療法としてノバルテックスを5年間服用する予定となっています。

先日3/13付で「海外癌医療情報リファレンス」http://www.cancerit.jp/xoops/にて、
「低分子量型サイクリンEは乳癌治療薬の有効性を減少させる/M.D.アンダーソンがんセンターニュース」
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=827
という記事を見ました。

低分子量型(LMW-E)サイクリンEタンパク質の過剰発現により、
エストロゲン受容体陽性(ER+)乳癌女性ではアロマターゼ阻害剤であるレトロゾールの細胞増殖抑制効果が無効となるものの、
CDK2阻害剤が耐性化した乳癌細胞における薬剤耐性を解除できる、

との記述で、
個々の乳癌患者に応じてより適切な治療が適用できる研究成果ではないか、
と期待を感じています。


この研究成果はレトロゾールに関してでしたが、
妻の服用するノバルテックスでも同様の傾向があると考えられるのでしょうか?

②また、
「低分子量型(LMW-E)サイクリンEタンパク質」の発現状況は、
日本国内でも検査・分析出来るのでしょうか?

上記2点に関し情報ございましたら、
ご教示賜りたくよろしくお願い申し上げます。

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Re:低分子量型サイクリンEは乳癌治療薬の有効性; 基礎医学の臨床応用?
田中 保徳(千葉県) 2010/03/29
ご免なさい。

上記の記事の「ノバルテックス」は、
「アリミデックス」の誤りです。

すみません、謹んで訂正させて頂きます。

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Re:低分子量型サイクリンEは乳癌治療薬の有効性; 基礎医学の臨床応用?
上野 直人(海外在住) 2010/04/04
質問して頂き有難うございます。
病棟担当中のために返事が遅れたてしまい申し訳ありません。

① この研究成果はレトロゾールに関してでしたが、 妻の服用するアリミディクスでも同様の傾向があると考えられるのでしょうか?

可能性ありますが、なんと言えないの正直な返事です。
まずこのデーターは前向けの臨床試験で証明されていません。つまり、基礎医学のデーターとしては大変エキサイティングですが。これを実臨床に応用すること不可能です。これは何故かというと、今の科学の力ではサイクリンEが良いと思うなら、患者群を明確にしバイアス(偏見)が無いように研究する必要があります。薬、診断薬、機器にしても多少のバイアスによって効いてないのに効いてるように見えてしまうのです。

恐らくお気づきだと思いますがこれだけマスコミが凄い発見があっても実臨床で広がらないのは、一つ、本当に患者群で検証すると効果が無い、二つ、特に、日本では実臨床まで持って行ける環境がない現状があります。

②また、 「低分子量型(LMW-E)サイクリンEタンパク質」の発現状況は、
日本国内でも検査・分析出来るのでしょうか?
はかろうと思えば可能ですが、はからない方が良いでしょうね。新しい因子をはかるときの定量性が確立してない限り、数値が信用できないからです。
低分子量型(LMW-E)サイクリンEタンパク質が仮にはかれても、やはりちゃんとした、quality controlが無い限り信用できないんですね。本当に難しい問題です。

あまり良い答えにはなっていですが、基礎医学の知識を臨床にもっていくのは大変な事であることが伝わればいいですのが。

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Re:低分子量型サイクリンEは乳癌治療薬の有効性; 基礎医学の臨床応用?
ShinChan831(東京都) 2010/04/04
ステージから言って、かなり治療法が確立された病態だと思いますので、標準的治療で十分な予後が期待できると思います。

恐らく5年生存はなく10年以上生存も十分可能な状態だと思います。組織型の悪性度がどれくらいのものだったかにもよると思いますが、今、主治医が選択されているお薬はすでに確立された生存が期待でき副作用が最も少ないいい治療法ではないかと思います。

臨床を離れておりますので、新知見ではない事など御容赦ください。

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Re:低分子量型サイクリンE。。コメントありがとうございます
田中 保徳(千葉県) 2010/04/07
上野先生様、ShinChan831様
コメント頂き大変ありがとうございます。

上野先生

臨床調査前の事象でありましたか。(シャーレ上の出来事?)
しかし、大いに期待を致したく思います。

私は企業の研究所の事務方を務めていたことが有りますが、
若い研究者達の詰める大部屋に、
「異常現象報告書」と題された厚手のスケッチブックが吊るされ、
それを前に皆が議論していたのを思い出しました。

どうか研究者の皆様のお力により一人でも多くの患者さんに、
幸福をもたらしていただきたく応援させていただく次第です。

ShinChan831様

お見立て有難うございます。

可能であれば、
延命というより兵糧攻めによるせん滅に持ち込めればと希望してはおります。

因みに、
術後の病理検査説明文には、

・組織型:浸潤性乳管癌
・腫瘍の大きさ:術前治療後で不正確
・異型度:グレード2
・エストロゲン受容体:陽性
・プロゲステロン受容体:陰性
・腫瘍増殖能Ki67:低値(あまり意味がよくわかりません)
・HER受容体:0-
・術前薬物療法の効果:1a
(先生は「あまり効かなかったかな」と仰っていました)
・再発リスクは:中間

とありました。
上記に関しコメントございましたら、
お手数ですがよろしくお願いします。

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