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家族関係とコミュニケーション
延命治療と最後の時
そら (神奈川県) 2010/07/27
こんにちは。
父の事悩んでいます。
1月に腰痛が悪化して寝たきりになり、3月に肺がんからの骨転移と判明、放射線、ゾメタで骨の治療、抗がん剤治療も並行して行い6月に退院、よちよち歩きができるまで回復しました。
父は抗がん剤治療が辛いので2クール終わったところで、「もうやりたくない」と言っていましたが、効果が良く出ていたので皆で説得し3クールまでやって、自宅に帰ってきました。
今週「PETの結果も悪く、再びガンが育ってきているので8月2日に入院して抗がん剤治療を3クールしましょう」と主治医から言われたところです。
昨日は初めて胸や背中が苦しいと訴え予約以外で受診。やはり、もう、父にはあまり時間が残されていないのかと思いました。
もし、本当にもうあまり時間が無いのなら、本人がやりたくないと言っている抗がん剤治療を受けさせる意味があるか悩んでいます。
本人に、たとえ余命が短くなっても抗がん剤をやらないで今まで通り自宅でできる限り過ごすか、少しでも余命が長くなる可能性があるなら抗がん剤を受けるかと聞くのが一番ですが、「死」についての話を切り出せません。

また、最後の時には呼吸困難などで黙っていたら自動的に呼吸器や気管切開などで呼吸維持をすることになってしまうのではないかと思いますが、その時が来たら父がどうしてほしいのか、「延命措置はとらず緩和措置だけをしてもらいたい」等といった意思を聞いておきたいのですが、これも、病状が進むにつれますます話題にできなくなってしまいました。
母は「父は気が弱いから”死”についてなんて話題にできない」と言っています。
本人はうすうす感じているとは思いますが、自分からそのような話を切り出す事は無いと思います。
このまま、切り出せず最後の時が来てしまったらみんな(本人を含め)が納得する形で父を送る事ができるか心配です。

まだ、希望を持って抗がん剤治療を受けさせた方がよいのでしょうか?父にはどう言って意思を確認したらよいでしょう?「やりたくないのはわかっていますが、余命を考えた上での選択か?といった事まで突っ込んで聞けない」のが悩みです。
どうしたらショックを与えずに前向きに最後の時についての話を切り出せるでしょうか?





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Re:延命治療と最後の時
向原徹(兵庫県) 2010/07/27
神戸大学、腫瘍・血液内科の向原と申します。

お気持ちお察しします。
化学療法のこと、延命措置のこと、我々医療者でも患者さんにどのように、どのタイミングで話すか毎日のように悩んでいます。多くは、そのような場面を初めて経験されるご家族にとってはなおさらのことと思います。

まず、ひとつ言えることは、ご家族だけで解決しようと思われないことだと思います。書かれている内容を、そのまま医療者に話されてはいかがでしょうか。我々医療者もご家族の力は大きな力ですし、ある意味医療チームの一員だと考えています。同じチームとして医療者にご家族の悩みを伝えることは非常に大切だと思います。

化学療法については、十分な説明の上、ご本人がNoという場合は、どんなにいい治療であっても行うべきではないと思います。ここで”十分な説明”というのはどこまでなのか、確かに難しい問題です。私は、通常 ①治すことはできないこと、②薬がよく効く大まかな割合、③予想される副作用(場合によっては命を縮める可能性もあること)、④化学療法を受けられない場合の治療方針、⑤私自身のお勧め(最終的にはご本人の判断を尊重することも含めて)、などはお伝えするようにしています。これが正しいか分かりませんが、とにかくできるだけ長い時間座ってお話するようにしています。

延命措置をするかどうか、私の場合できる限りご本人の意思を確認するようにしています。もちろん、いろんな状況によってご家族だけ、という場合もあります。

長年寄り添ってこられたご家族からは話づらい内容もたくさんあると思うので、抱え込みすぎないのがよいと思います。

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Re:延命治療と最後の時
井沢 (京都府) 2010/07/27
そらさん

本当におつらい状況であることが伝わります。
向原先生もコメントされていますが、私もやはりまずは医療者にもその旨を話して、一緒に考えていただけるようにしてみてはどうかなと思います。

お父様は、家族には見せない顔であったり、本音を、夜勤のナースには言っているかもしれません、、、。

そして、最もお父さんが望む選択が出来るように、本人の声を聴くことが大事だと思います。
ご家族として、本当におつらいと思いますが、背負いこみすぎずに、医療者(緩和ケア医や緩和ケアナースなども)にも相談してくださいね。

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Re:延命治療と最後の時
そら (神奈川県) 2010/07/28
向原先生、井沢先生、コメントありがとうございました。
父の入院していた病院は緩和ケアの先生も一日に何回も様子を見に来て下さっているのですが、私たちが面会に行った時にはお会いできた事がありませんでした。

私たち家族だけしかいない場面で話題を持ち出すよりも主治医の先生と治療方針の相談の一環として話ができれば、父も冷静に話しが聞けるかもしれませんね。

前回の入院時にはまだ時間がある感じだったので、治療の内容などの話だけしかしていませんでしたが、主治医の先生の先生に余命の事も含めてご相談してみようと思います。

お忙しい中、こんなにも早くコメント頂けてとても心強かったです。ありがとうございました。
また、主治医の先生とお話ができましたら、ご報告したいと思います。

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Re:延命治療と最後の時
そら (神奈川県) 2010/08/02
明日から入院して治療を始める予定だった父は金曜日に救急車で入院してしまいました。
土曜にお見舞いに行った際に主治医の先生にお会いできたので
父と一緒に話をした後に廊下でお話をしました。

小細胞がんが復活して盛り返してきたので状態が悪くなり入院することになってしまったそうです。
この先の見通しの良い場合と悪い場合を伺い、抗がん剤治療については本人と主治医の間で良く話をして本人が同意しているということだったのでお任せすることになりました。

延命治療についても先生とお話できて「無理して呼吸させたり心臓を動かそうとしても苦痛が長引いてしまうので、特に希望されなければ無理な治療はしません。本人に尋ねるというよりは、家族の方の考え方をまとめておいて下さい。必要な状態になった時には家族に確認することになります。」と仰っていました。

また、「抗がん剤治療が続けられない場合についても転院などさせることなく最後まで診させて頂きます。」と言って頂けたので安心して先生にお任せできると思いました。

今は、明日から始まる抗がん剤がよりダメージ少なく奏効してくれることを祈るだけです。

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Re:延命治療と最後の時
向原徹(兵庫県) 2010/08/02
そうですね。うまく治療が進むことをお祈りします。

ご家族だから直接話しづらいこともあるでしょうけど、ご家族だから話さなくても伝わることもあると思います。

がんの患者さんをもたれるということは、ご家族にも相当の負担だと思います。どうか、お身体を崩されないように。

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Re:延命治療と最後の時
そら (神奈川県) 2010/08/04
向原 様

あたたかい言葉をありがとうございました。

土曜はぐったりしていた父も入院してから持ち直して予定通り月曜日から抗がん剤治療を始めました。

今回の容態の悪化で「おれも、もうだめかな・・」と初めて口にしたそうです。
しかし、入院してから体も楽になったらしく機嫌よく話もできる様になり、一安心したところです

父に何をしてあげる事が出来るのかと考える毎日ですが、
結局何もできず時間だけが過ぎていきます。
病院と職場と自宅が遠く、毎日行くと私の家庭や往復を
心配するので、加減に苦労しています(笑)
元気のある今のうちこそできるだけそばにいて、
他愛のない話をしてあげたいと思います。

あと何回も抗がん剤を続けるわけにはいかないのですが、
久しぶりに父の笑顔をみることができうれしかったです。

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