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連載コラムを読んで
最終的に選択したくなる治療
ひかり (北海道) 2010/09/23
「vol.29 がん免疫療法は確立された治療法か?」を読んで。

瀬戸山先生のコラムに投稿するのは2度目になります。
今日、自分のブログで中村清吾先生の講演でのお話をUPしたのですが、メモを取りながら聴いていた私の心に残ったのがStrength of evidenceという言葉でした。
「研究デザインと証明力の強さ」についてお話されていました。

瀬戸山先生のコラムもevidenceについて、再度考える場を与えてくれるものだと思いました。
癌患者は特に免疫という言葉に弱いので、そこに希望を見出したくなるのは良く分かります。

もし治療を考えているブログ訪問者の方がいれば、先生のコラムを読んでいただいて、その上で納得して治療を受けて欲しいと思いました。
リンクさせていただきたくお願い致します。

いつも難しいテーマを丁寧に解説して下さる事に感謝致します。

   
Re:最終的に選択したくなる治療
瀬戸山修(宮城県) 2010/09/24
ひかりさん
 嬉しいコメントありがとうございました。
 僕は,免疫療法に最も期待している一人かもしれません。
 適切な臨床試験で,どのような患者さんに,どのような免疫療法が効果的かが明らかになり,多くの患者さんに役立つ治療になって欲しいと期待していますが,現状では,効果が確立しているとは言えない状況ですので,民間のクリニックでの免疫療法はお勧めできません。
Re:最終的に選択したくなる治療
あい(東京都) 2010/09/27
瀬戸山先生、こんにちは
私は術前化学療法、・手術・放射線治療を経て現在ホルモン治療中の乳癌患者です。

くよくよしていないで笑って免疫力あげようよ!
乳癌に罹患したと分かった時小6の息子がそう言ってくれました。その言葉にどれ程助けられたことか、、、。その甲斐あって元気を取り戻すことができました。

でも、暢気にこんなことを言っていられるのは初期治療が奏効し今のところ何の不安も無く過ごしているからでしょう。
再発したら、、、
次の薬が効かなくなったら、、、
元気だった頃には絶対騙されないぞ、と思っていた誇大広告にも、藁をつかむ気持ちでもしかしたら、と期待をかけたくなるのも無理の無いことかもしれません。
そして、ひかり様が仰るとおり "免疫" という言葉には私も本当に弱いです。

私は今、今後何かあった時に己を見失うことの無いように、家族や周囲の人達を困らせることの無いように、まずは乳癌から少しずつ勉強していこうと思っています。そんな中、瀬戸山先生のコラムを大変興味深く読ませていただいています。
正直、難しくてすぐには十分理解できないこともあるのですが、難しいからはしょるのではなくきちんと説明してくださるので読み甲斐があります。

ゆくゆくは免疫療法も含め各個人に適した治療法が開発されることを望んでやみません。

これからも興味深いコラム、期待しています。
Re:最終的に選択したくなる治療
瀬戸山修(宮城県) 2010/09/28
あいさん
 本当に嬉しいコメントありがとうございました。お陰で僕も元気を頂くことが出来ました。ありがとうございました。
 僕も「免疫」という言葉に弱いのかもしれません。
 精神的なストレスは,身体に変調を来し,身体の働きに影響すると言われていますが,ご子息の素晴らしい励ましは,どんな新薬よりも効果がある“くすり”と思いました。

 標準治療などが効果がなくなると,誇大広告とわかっていても「藁をつかむ」ようにそのものに飛びつく気持ちはよくわかります。その時ほど,医師,看護師,薬剤師の方々とよくご相談されて,納得できる治療を選択するのが大切と思っています。
 上野先生もおっしゃっていますが,この病気はマラソンと同じかもしれません。途中で,心臓破りの丘のように辛い状況になるかもしれませんが,ご家族などの支援する方々を信じて,ともにゴールを目指すことが必要なのかもしれませんね。
 また,連載コラムへのご意見,ご批判をお願いします。 

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