掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
病理結果が病院により極端に違います
HOTARU(埼玉県) 2011/07/12
先日、全摘か術前化学療法か迷っていますとご相談させて頂きましたHOTARUです。
その節は、アドバイス頂きましてありがとうございました。

その後、術前化学療法を選択し、転院しました。
来週から化学治療を始める予定です。

しかし、組織の病理結果が元々の病院(A病院)と転院した病院(B病院)でかなりの違いがありました。

組織はA病院から未染色のプレパラートをB病院に送って頂き検査ををしてもらいました。

それぞれの結果は下記の通りです。

A病院
HER-2: 2+
FISH : 3.7
Ki67 : 40%
ER : 強陽性
Pr:60%

B病院
HER-2: 陰性(1.14)
FISH : 増幅なし
Ki67: 15%
ER : ほぼ100%
Pr : 80%

同じ日に同じ病院で取った細胞で、
結果がこんなにも違うもうのでしょうか?
組織の場所によってこんなにも違うものなのでしょうか?

どうかアドバイスをお願い致します。

   
Re:病理結果が病院により極端に違います
中川 智恵(東京都) 2011/07/17
HOTARU様

投稿が遅れまして誠に申し訳ありませんでした。
現在病理を研修しております、乳腺外科医の中川と申します。

病理では、検査でとってきた病変を薄くスライスして何枚かのプレパラートを作り、それを診断のための染色であったり、ホルモンレセプターやHER2やKi67の判定のために別々に染めて、顕微鏡で見ています。
B病院にはA病院で行った検査の未染のプレパラートを新たに染め直していらっしゃるようなので、A病院で染めた部分とほんの数ミクロンではありますが、違う部分を見ている可能性があります。

乳がんは同じしこりの一部でもがん細胞の顔つきが大きく異なることがあります。(他のがんと比べるとそれでもそのばらつきは少ない方だと言われてはいますが)

なので、一つのご提案として、A病院ですでに染めているプレパラートを借用頂いて、それをB病院で評価して頂くというのはいかがでしょうか?

その結果をふまえて、もう一度主治医の先生と治療方針をよくご相談頂ければと思います。

HOTARU様が、納得できる治療を受けられることを心より願っています。
Re:病理結果が病院により極端に違います
HOTARU(埼玉県) 2011/07/18
中川様

お忙しいところご返答頂きましてありがとうございました。

同じしこりの一部でも顔つきが違うことがあるとのこと、
理解できました。
A病院で染めたプレパラートの評価をB病院でして頂けるかどうか(借用できるかどうか)はわかりませんが、主治医に相談してみたいたと思います。

ありがとうございました。

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