掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
乳がんの脳転移の治療
pompom(東京都) 2007/03/10
はじめて投稿させていただきます。
只今50歳です。7年前に乳がんを発症し、昨年から肺や骨に転移が解り現在はハーセプチンとタキソールにて治療中です。しかしながら最近では脳転移がわかりました。体の状態は良い方です。一番大きくて1cmくらいなものが5箇所程あり見えない微少サイズも沢山るのではないかという所見から放射線治療(全脳照射)を受けます。脳転移における抗がん剤治療は今は無いと主治医から聞いていますが、いかがなものでしょうか?
放射線治療後に再発予防で受けられる抗がん剤はないのでしょうか?

   
Re:乳がんの脳転移の治療
上野直人(海外在住) 2007/03/13
脳転移の選択肢は放射線治療が標準療法だと思います。欧米では放射線の治療効果を高めるために化学療法との組み合わせによって放射線治療効果をたかめる臨床試験が施行されています。ですので、脳転移の臨床試験が無いかを主治医に効いてみたら如何ですか?

また、長期のHerceptin治療によく脳転移がみられるというobservational studyがあります。また、lapatinibという薬はHER2+脳転移に効果があるのではないかという期待が今欧米では持たれていますが。臨床試験外で使用することはできません。
Re:乳がんの脳転移の治療
pompom(東京都) 2007/03/13
上野先生、お忙しい中コメント頂きありがとうございました。
時を待たずして放射線治療を始めました。不安な日が続いています、。lapatinibという薬について今週の受診時に主治医に尋ねて見ることにします。
Re:乳がんの脳転移の治療
上野直人(海外在住) 2007/03/15
Lapatinibは2日前に米国で認可されました。http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/news/post_365.htmlをみてください。
さて、一番大切なのはインターネットで得た情報を常に主治医と確認することです。このサイトはセカンド・オピニオンサイトでは無いです。逆にいかにして情報を正しく主治医から引き出すか、また、いかにしてlapatinibについての情報を主治医がどう考えるかのコミュニケーションツールとしてください。例えばlapatinibとHER2過剰の乳ガンの脳転移はまだ、臨床試験による推測の状況ですので、脳転移への使用は不可能です。ですけど、情報は力です。
Re:乳がんの脳転移の治療
pompom(東京都) 2007/03/21
上野先生、更にコメントを頂きありがとうございます。
あの後放射線治療が始まりました。近々乳腺外科(腫瘍内科医も兼ねています。)の主治医を受診する予定です。
上野先生の仰る事がとても参考になりました。得た情報を主治医に伝える為、そして主治医からも情報を貰うために、自分の気持ちを上手く整理しようと思います。
まだ厳しい状況ですが、私自身望みは捨てずにおります。
これからラパチニブに対する情報収集に努めていきます。
まだまだあきらめません。
上野先生、これからも宜しくお願いします。
Re:乳がんの脳転移の治療, 主治医に伝える
上野直人(海外在住) 2007/03/22
頑張ってください、掲示板では主体的な患者さんになっていただくために応援をおしみません。得た情報を主治医に伝える、これはとても大切なことです。主治医がどのように反応するかは予想できませんが、反応の結果にかかわらず、情報を共有することはとても大切なことです。
Re:乳がんのの治療
乳がん患者の夫(京都府) 2007/08/27
昨年の春にアバスチンという「未承認薬」と通常の抗ガン剤を投与して頂いて生き返りました。
縁あって、このほど『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』を文理閣から出ることになりました。そこで貴ホームページ等の「書籍(新刊本案内)」に掲載して頂ければとメールをお送りさせて頂きました。
乳がん患者の何かのお役になれば幸いです。 宜しくお願い致します。
――――――――――――――――
新刊本
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』

  田村まり子・二松啓紀著/出版:文理閣/発行年月:2007.8.20刊
   [B6 判] NDC分類:916 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
                ISBN 978-4-89259-554-7
  日本女性の20人に1人乳がんの時代
  乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊

   内容説明
 ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院から民間病院へ、 未承認薬がくれた新しい人生は、通院治療、家事復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。

『京都新聞』好評連載闘病記
本書は、京都新聞にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」に医療監修を加え、全面的に加筆修正した物です。
「乳がん入門(発見・手術・抗ガン剤治療へ)」「転移(骨・皮膚・肝臓転移)」「夫の病」「未承認薬で買う命(大學病院から民間病院へ)「余命の生きかた考え方」をテーマに、50のお話しが、読みやすく綴られています。各話には、ほのぼのとしたカットが添えられています。

1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ(乳がん発見;インフォームドコンセント ほか)
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移(骨転移;分子標的治療薬 ほか)
3 夫の病(夫のがん;妻の勤め ほか)
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ(民間病院への転院;未承認薬 ほか)
5 余命の生きかた考えかた(通院治療の再開;生も死も ほか)

田村まり子[タムラマリコ]
 1949年4月徳島県に生まれる。都留文科大学文学部初等教育科卒業後、徳島県下の小・中学校をふりだしに教員生活。その後、京都府下の小学校教員となり、現在に至る
二松啓紀[フタマツヒロキ]
 1969年8月京都府に生まれる。同志社大学大学院修了(社会福祉学専攻)。1994年京都新聞社に入社。社会報道部をへて現在文化報道部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
本のお問い合わせは、文理閣 TEL 075-351-7553 FAX 075-351-7560
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紀伊國屋書店BookWeb http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%93%FB%82%AA%82%F1%82%CC%95%E0%82%AB%82%A9%82%BD
ジュンク堂書店 文理閣
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0108121915
http://www.junkudo.co.jp/search2.jsp?ARGS=%93%FB%82%AA%82%F1%82%CC%95%E0%82%AB%82%A9%82%BD&VIEW=word&x=14&y=9

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