OKYOU様

初めまして、都内で乳腺外科医をしています、中川といいます。
当初思っていた治療方針が変更したり上乗せがつくと不安に思ったり、がっかりされるお気持ちお察しいたします。

御高齢で乳癌になられた方を対象に高齢者乳癌としてデータをとったものがいくつかあります。定義は様々でだいたい65歳～70歳で区切ることが多いようです。
一般的にホルモン剤が効くタイプが多く、予後が良いとするデータが多いようですが、中にはそれほど再発リスクが少なくないとする報告もあるようです。その理由は、十分な術後療法がなされないケースが存在することが指摘されています。

次回外来時に主治医の先生に、ホルモン剤の効果がどれくらい期待できるのかなど具体的なことをもう一度確認されるようにして下さい。そして、骨密度の結果が例え良くても、副作用に対しての不安や悩まれているお気持ちを是非打ち明けられると良いと思います。主治医に言いにくい場合は、薬剤師さんや看護師さんも必ずサポートしてくれると思います。ホルモン剤を内服することになった場合、副作用を予防したり和らげるための薬や方法なども教えてくれると思います。

OKYOU様ご自身が御納得して前向きに治療を受けられ、10年と言わずそれ以上楽しく過ごして頂ける事を切に願っております。

中川先生早々に返信ありがとうございます
自分の気持ちが整理出来なくて投稿しました。あとで自分なりに整理してみました。
７１歳という年齢を考えると放射線療法とホルモン療法共にというのはしんどい気がします。そこで質問です。
　　放射線療法もホルモン療法もした場合の再発リスク
　　放射線療法だけの場合の再発リスク
　　ホルモン療法だけの場合の再発リスク
この再発リスクは１０年で考えるのもでしょうか

投稿後に見つけたのですが日本乳癌学会のガイドラインでは
７０歳以上の場合は再発抑制効果は限定的なのでホルモン療法が有効なタイプなら省略も可。再発リスクと余命、副作用のバランスを考慮するとありましたのも気になります。
というのも私は若い時肺結核を患った事があり放射線療法による副作用が心配です。（肺の近くに照射するのではと..）
手術時に酸素濃度が下がって麻酔が覚めた後もアラームが鳴っていたので鼻チューブで酸素を入れて一晩過ごしました。ストレスでもすぐ息苦しくなるし坂道が息苦しいものですから不安です。今の時点では再発の不安より放射線療法の不安が大きいです。
今まで薬を継続的に飲んだ事がなく長く飲み続けるホルモン療法は肩こり腰痛があるし副作用がどう出るのか心配ですがこちらの方がまだ良いのかなと思ったりしています。手術の前には緑内障が見つかったりと老化を自覚させられて落ち込んでいます。このような感覚は若い人には分からないでしょうが......
取りとめもなく愚痴を書いてしまいましたがお許しください。
迷路から出られずあがいている私にアドバイスよろしくお願い致します。

年齢の意味合いはひとにより様々です。おなじ70歳でも健康問題が一杯ある人と、ない人では、どうアドバイスするかが変わります。つま、大切なのは、主治医と余命算定をして、治療方針を固めるのが大切です。