掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
トリプルネガティブ乳がんの治療選択について
やま だにしき(秋田県) 2011/10/24
 初めまして、やまだにしきと申します。

 67歳になる母(兵庫県在住)が、9月初旬にトリプルネガティブ乳がんと診断されました(腫瘍は1.76cm、腋下リンパへの転移あり)。
 10月下旬に予定している手術の直前なのですが、やはり素人家族にとっては治療の機関や方法の選択は非常に難しいものだと痛感しております。

 診断から現在までの間、腫瘍内科等を持つ病院のセカンドオピニオン外来や、電話での医療相談にて医師と相談させていただく機会がありました。腫瘍内科医は「最初に行く病院を誤るとさまざまに歯車が狂うことも多い」。乳腺外科医は「乳がんは外科の技術の問題ではなく、病理医や化学療法での薬剤調合の力などの総合力が必要」というご意見をいただきました。(当然のことながら)それであれば転院が必要かどうかという我々が一番知りたい点については、各個人が決めること、というお話でした。

 手術を予定している病院では、外科医が主治医で、乳腺に関する専門資格等は取得してらっしゃらないようです。その病院はがん拠点病院に指定されていますが、乳がんそのものの年間手術件数はここ2年で年間6~10件の範囲です。

 トリプルネガティブ乳がんは、術前化学療法が良いという記事も目にしたのですが、進行が速いということも記載されており、10月下旬の地元がん拠点病院での手術を受け入れる方向で考えています。
 素人にも素早く正確な判断力があれば、トリプルネガティブについても研究されている県立のがんセンターや大学病院(神戸大学、兵庫医科大学があります)への転院も現実的に考えるところです。
 ただ、やっぱり難しいのは、こうした情報を素人が取りまとめて選択するという「マネージメント機能」を担うことは、無理なことだなと改めて感じているところです。
 確かに、昔に比べればさまざまな情報は得られるようになっています。それが必ず有用な方向にのみ用いることができないのは、こうした情報に「優先順位をつける」という専門的な機能が、素人である当事者に任されるためであることをしみじみ身に染みて体験しています。

 私は、全く違う分野のコメディカルでもありますが、本当にこういった場合に無力だなとより悲しく感じます。

 手術が目前に迫り、焦りの気持ちが強いことも手伝って、途方に暮れています。これは術前だけでなく術後の治療を考えるうえでも同じ迷いが生じるに違いない・・・と思って、相談させていただきました。
 何か判断の手助けになる方法がありましたら、ご教示いただければ幸いです。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

   
Re:トリプルネガティブ乳がんの治療選択について
上野 直人(海外在住) 2011/10/24
転移がないトリプルネガティブ乳がんの治療選択としては、
もちろん手術は大切ですが、
1.術前、あるいは術後の化学療法をするか。
2.どの薬剤を選ぶか。
3.放射線治療をするかしないか、

など様々なことをチームで決めることが最大の良い結果を生み出します。
トリプルネガティブ乳がんが絶対的に進行が早いという根拠はあまりありません。大切のはこの数週間でセカンド・オピニオンを含めて納得のいく治療選択することです。
Re:トリプルネガティブ乳がんの治療選択について
やまだにしき(秋田県) 2011/10/24
 お忙しい中、ご回答をありがとうございます。
 ご高名な先生にご回答いただいて恐縮なのとうれしいのとが入り混じっております。

 腋下リンパへの転移はあると言われたのですが、やはり少しの時間がかかっても納得のいく、総合力のある病院と治療を選択したいと思います。
 実際の判断については自己責任の範囲であることはもちろんですが、こうした専門家のもっとも必要なポイントへの助言は、結果にかかわらず選択に関して後に残る不全感を将来的に減らしてくれるものだと思います。
 本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
Re:トリプルネガティブ乳がんの治療選択について
水泳の先生(愛知県) 2011/10/25
はじめまして。

家族が大変な病気にかかり、治療に対しお悩みになる気持ち察します。

所で手術または手術を一番最初に治療することが最善の治療結果が残せる治療なのでしょうか。

手術をした場合は殆どの患者さんは何らかの後遺症を負わなければなりません。

術前化学療法治療は、副作用の辛い場合もありますが良い結果の出る場合もあります。

これは「最初に所に行く病院を謝るとさまざまに歯車が狂う事が多い」「乳がんは外科の技術の問題ではなく、病理医や化学療法での薬剤調合の力などの総合力が必要」と先生方が意見されていることからわかると思います。

手術までの時間が少ないようですが、今一度手術後の状態などを考えて慌てず治療の選択をされてはいかがですか。

私は当初、手術が最善の方法だと思っていましたが、主人が特別な放射線治療の情報を知って、主人に騙されてその治療を受けましたが、その結果治療後は後遺症の殆ど無い状態で今もとっても元気にしています。

当然ながら術前化学療法治療、及び術後全身化学療法治療はしっかりしました。

私の親はこの判断に大反対でしたが、家族の反対を踏まえた上で責任は私がとると決断した主人に感謝しています。

もうひとつこの病気にかかると、必ず心の病にかかります。

心の病気を癒すには、家族であり、病気友達が私の場合力になっています。

慌てず後悔しない治療をされてはいかがですか。

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