掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
ジェネリック薬品のイメージ
村上 茂(広島県) 2012/03/12
治療を受けておられる方にお聞きしたいのですが、最近テレビで盛んに取り上げられているジェネリック薬品についてどのようにお考えですか?

私の担当する患者さんでもいろいろなご意見の方がおられます。実際にお薬を服用される患者さんのご意見をお伺いしたいと思います。

   
Re:ジェネリック薬品のイメージ
0077(北海道) 2012/03/12
自分が効かなかったのは、もしかしたらジェネリックだったせいではないか?という若干の疑問が残ってます。効いた治療では、ジェネリックで安く済んだ、と有難く思っております。
勝手な話ですね。
選べるのなら、ジェネリックではない方を選びたいと思います。
Re:ジェネリック薬品のイメージ
kayou(東京都) 2012/03/12
CM等で知ってはいましたが、治療するまでほとんど意識をしたこともありませんでした。化学療法の副作用を抑える薬を服用し続けたときに、少しでも安くなるなら…と、途中からジェネリックを試してみました。
副作用抑制の効果は、変わりないと思いましたが、同じ成分であるはずなのに、舌に残る感じや味の違うものがありました。化学療法中の敏感なときだったので、多少高くても、自分に快適な薬を選ぶことにしました。
薬剤師さんも、さすがに後発は、先発に比べて、ここが違う…そんな説明までは難しいですよね。風邪などであれば、ジェネリックを選択することもあるかもしれませんが、なんとなく上記のことがあってから、食べ物と同じで「おいしい」方が、より体に吸収されそうなイメージを持ってしまい、先発を選んでしまいます。
Re:ジェネリック薬品のイメージ
村上 茂(広島県) 2012/03/13
いろいろなコメント有難うございました。ご自分で服用される薬だけに、まずは安全、効果が第一、それから安心も大切という所でしょうか。

どうもジェネリックというと「大丈夫???」と言うイメージが強いのは、医師も一緒です。だから大手メーカーの薬を使う傾向があります。ただ日本に医療は基本的に保険でカバーされ、高額医療制度もありますので、コスト意識が極めて希薄であることも事実です。

たとえが良くないかも知れませんが、かつて一流ブランドと言われたソニーやパナソニックのテレビは、同等の性能で価格の安いサムスンやLGの韓国勢に追い抜かれました。

百貨店で買っていたシャツやセーターはユニクロで買うこともあります。

日本の財政事情を考えると、薬、医療の分野でもものの本質を見抜く力が私たちには求められていると思います。

かなり話が脱線しまして申し訳ありません。
Re:ジェネリック薬品のイメージ
ヤマウチ(滋賀県) 2012/03/14
ジェネリックといっても、助剤や添加剤が異なる以上、その人に合う合わないはあると思います。ただよほど有名な薬でもないかぎり、患者には先発品と区別つかないし、言われて初めてそうなのかって感じです。
うちではアレルギー薬で小児科で「エピナジオン」、内科で「アレルオフ」もらってましたが、今年スイッチOTCで「アレジオン」が販売されて初めてジェネリックだったことを知りました(笑)。
ジェネリックの問題もありますが、ゾロ新のほうももっと気になります。こちらはむしろ患者の負担が大きくなる方向ですので。
医療機関では「ゾロ」であっても新薬のほうを処方されやすい傾向のように思います。
Re:ジェネリック薬品のイメージ
村上茂(広島県) 2012/03/14
いろいろとご意見を拝見して思うのですが、この問題は薬剤師さんが先頭で取り組んでいただいた方がいいと思うのですが、如何ですか?

医師は一般名で処方をする、調剤薬局の薬剤師さんが患者さんといろいろと相談してどの薬を選択するか決める。

現場の医師がどのジェネリックを選ぶかまで考えて対応するのは困難です。

この分野こそ薬剤師さんが、特にこれまで表に出てこなかった調剤薬局の薬剤師さんのフィールドのように思います。

薬薬連携も含めて、ぜひ薬剤師さんのご意見をお願いいたします。
Re:ジェネリック薬品のイメージ
そら (神奈川県) 2012/03/14
乳がんの術後治療でノルバデックスを処方されています。最初のジェネリックは「タスオミン」でノルバの半額。たまたま違う薬局で出て来たジェネリックは「アドパン」でタスオミンの半額。あまりに安くて本当に大丈夫か心配でしたが、しっかり副作用のホットフラッシュが続いているので効いていると信じて現在はノルバデックスの4分の1のお値段のジェネリックで治療継続しています。一言にジェネリックと言ってもこんなに価格の差があるのは驚きでした。タスオミンは知っている人が多いですが、アドパンはマイナーみたいです。本当に大丈夫なのかな???
Re:ジェネリック薬品のイメージ
pharmaco(北海道) 2012/03/15
薬剤師です。
後発品には使用に耐えるものと、ごく一部ですがそうでないものがあります。
一括して後発品への評価をするのが間違いであって、製品ごとに個別に評価していく必要があります。

問題なのは、それらの区別について十分に情報を整理して提供する準備をする前に、制度改訂や診療報酬のインセンティブ付けなどにより、国の主導で後発品が進められている事です。

欧米のように自由競争で市場原理が働くのであれば、先発品を使うか、後発品のうちどれを使うか、使用者は自己責任で情報を集め、自己責任で選択されるのでしょう。
これはシステムとして成立していると思います。

けれど日本のように国の主導で「後発品を使いましょう」と言う場合には、国として後発品全体の品質を保証するためのデータがもっと必要だったのに、それが足りていなかったのです。
このため、発売後に溶出性が低すぎることがわかって販売中止となった錠剤があったり、先発品と違ってしみる後発点眼液があったりということが実際に起こっています。

臨床上問題にならない差異も当然多いのですが、副成分が異なるという点を厚労省が過小評価していたという事実が、後発推進制度への不信を生じています。
後発品を使えと言われるけれど、現実にあるごく一部の問題品がどれが分からないという不安が拭いきれません。

順番が遅いですが、厚労省や国内の薬剤師が後発品のデータを集めて整理しようとしています。
時間をかけて使用実績を集め再評価していくこと、そうした報告に注意して見ていくことが現在可能な対応だと思いますし、慎重な評価さえあれば、後発品は使用可能だと考えます。
それも無しに「後発品はどれでも科学的に先発品と同等です」と一律に述べることは、現時点では正しくないと思います。

より根本的な問題としては、薬価制度と後発品制度との相性が悪いことがあります。
日本が欧米と違って公定の薬価制度である特殊性を考慮するなら、本来であれば特許切れ先発品の薬価を下げる方向が最も薬剤費を抑えられて、医薬品の情報を混乱させずに済んだのです。
Re:ジェネリック薬品のイメージ
上田(兵庫県) 2012/03/18
そらさん

こんにちは。病院で勤務する薬剤師の上田と申します。
タモキシフェンについては、長期に服用するので、経済的な負担も大きいですよね。
ジェネリックの種類によっては、ノルバデックスの1/5の値段のものもあります。参考までに、下記のような情報サイトがありますので、患者さんご自身の薬の薬価を調べることができます。

薬価サーチ
http://www.okusuri110.com/cgi-bin/yaka_search_p2.cgi?4291003&%83A%83h%83p%83%93%8F%F910mg

(ただし薬価が1/10になっても、薬局では、それ以外の料金(技術・管理料など)がありますので、支払額が1/10にはなりませんので、ご注意ください。)

ジェネリックの適正を判断する情報が少ないため、私の勤務する病院でも、どのジェネリックを採用するか、本当に悩みます。
具体的には、先発との相違点、多施設の採用実績、副作用に関する報告などを集めます。決して薬価差益(収益)だけで、採用薬を判断しないように、薬剤師が関わっています。

患者さんにとっても、かかりつけの薬局が、どういった基準でジェネリックを採用しているか、そこの管理薬剤師さんに尋ねてみてはいかがでしょう。信頼できる返事がもらえたら、安いジェネリックであっても、少しは納得できるのではないかと思います。

Re:ジェネリック薬品のイメージ
田口 (大阪府) 2012/03/21
ジェネリック薬品のイメージというタイトルとは少し離れてしまいますが、医師、薬剤師、患者さんそれぞれの投稿を拝見して、看護師として薬品の商品名と一般名について気になったことを投稿します。
 私は、臨床で患者さんに薬の説明をするときには必ず一般名と使用予定の商品の名前をそれぞれことわって説明しています。看護師の研修会などでも一般名と商品名を併記されていますが、自分の施設で採用されている薬剤の商品名でないとピンとこない人が多いようです。これは先発薬しかない時代の慣習であり、ジェネリック時代に即していません。初めから共通言語を一般名にすれば現場も混乱なく看護師、患者さんともども、どこの施設・病院に行っても戸惑うことがなくなるのではないかと思います。大学の教育の段階では一般名が共通言語なのに、働きだせば商品名がその職場での共通言語になるとすれば臨床で働く医療者の意識を変えることが大切ですね。

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