掲示板「チームオンコロジー」

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患者と医療者のコミュニケーション
治療による副作用への対応
こはる (福岡県) 2012/03/16
乳がんにより、手術・放射線を受け、ホルモン療法とハーセプチンを受けています。

閉経前のホルモン療法なので、偽更年期というか副作用がいろいろあり、
これが長く続くかと思うと憂鬱になりますが、仕方ないと我慢というか納得しています。

ただ、主治医に相談しても抗がん剤の副作用ではないからか
(私は抗がん剤はしていません)
あまり気にしてくれません。

例えば、関節痛や肩こりがものすごく酷くなって辛かったので「湿布を出して欲しい」と頼んだら、
「監査?が入った時にたくさんだしてると怪しまれたら困るから、1袋しかだせない」とか
コレステロールが高くなって下がらないのも、「内科に行って」と言われます。

私は主人を癌で亡くして鬱になり、心療内科と漢方内科を受診しているので
関節痛やホットフラッシュなどの副作用は漢方薬でバックアップしてもらい
湿布は心療内科の先生に頼んだら、「(監査が気になる)その発言はおかしいね」と
湿布を出してくれました。

ホルモン療法の上、ハーセプチンを受けているので、高額な医療費がかかります。
高額療養費の対象にはなりますが、対象は病院毎なので
副作用のための薬は含めることができません。
副作用は乳がんの治療によるものなのに、対象にならないという制度自体に問題があると
私は思いますが、その前に、湿布などは主治医が処方箋をだしてくれれば
高額療養費に含めることができるのに・・・と思うのです。
これは患者のわがままでしょうか?

私の主治医は、手術ではとても有名な方で、公立病院に勤務されていたのを
今の乳腺専門のクリニックに引き抜かれ、院長をやっています。
だから、監査うんぬんと気にするのでしょうか?

総合病院だったら色んな科があるから、治療費をまとめられるといわれるかもしれませんが
患者としては、それぞれ自分の信頼する主治医を持ちたいです。

もう少し副作用や患者の金銭的負担も考慮して欲しいと思いつつ
主治医に言えずに飲み込んでしまいます・・・

   
Re:治療による副作用への対応
柏葉匡寛(岩手県) 2012/03/21
こはるさんへ
大変な思いをなさっていますね?
術後治療と推察しますが、如何に再発予防が目的とはいえやっと手術も終了ほっとして、副作用に関する配慮がないと治療中の生活の質も低下してしまいますね?
ホルモン療法の副作用に関しては我々も今まで軽視していた傾向がありますが、最近の研究ではより長期の治療が必要そうな方がいること、試験での内服の完遂率が予想より低いこと、勿論皆さんの訴えも聞こえてきて我々も真剣に取り組み始めています。ただ根本的に解消することは治療効果を低下させることもあり得ますので、対症的(症状を他の薬剤等で抑える)なことが主になります。
これら支持療法は本来治療と並行して行われるべきですので、高額医療費の事も考慮するとちょっと残念な現実です。カルテ病名云々の前に主治医の先生は治療の正と負のバランスに関して余り興味が無い、あるいは対応する余裕がないのかも知れませんね?

さてこの様なときに我々がその先生にお話しに伺うことは不可能ですので(笑)幾つか提案します。まず、可能な限り貴方の症状をその先生にもう一度詳細にお話しすること(これはもう済んでの相談だとは思いますが)、次にそのクリニック?病院では看護師さんはどう対応してくれるでしょうか?看護師さんに症状や医師との関係を相談してみることは如何でしょうか?確かに環境によっては上下関係の厳しい所もありますが、看護師さんは困ってる貴方と同じ目線で見てくれていますし、その困惑に最も敏感だと思います。これを先ず試されてみて頂き、その後の反応をお教え頂けますか?

追伸:術後治療は化学療法→ホルモン療法+ハーセプチンで、現在化学療法終了後ということでよろしいですね?
Re:治療による副作用への対応
田口 (大阪府) 2012/03/21
福岡県 こはる さま

 辛い症状と主治医とのコミュニケーションでお困りのご様子を投稿して下さりありがとうございます。看護師の田口といいます。
現在かかっておられるのは乳腺専門のクリニックのようなところなのですね。そのクリニックでは看護師はどのような仕事をしているのでしょうか?こはるさんが困っていることを看護師に相談できる環境ではないでしょうか?乳腺専門のクリニックでは乳がんの患者さんの看護を専門に勉強している看護師がいるかもしれませんし、他にも同じような思いをもっている患者さんのケアをしているかもしれません。いちど、看護師に話されてみてはどうでしょうか?
Re:治療による副作用への対応
こはる (福岡県) 2012/03/26
柏葉様
田口様

アドバイスありがとうございました。
返信が遅くなり申し訳ありません。

まず、私はトリプルポジティブですが
手術、放射線、ホルモン療法、ハーセプチンとやっていますが
化学療法(抗がん剤)は行っていません。
標準治療とは違うと思い、主治医に尋ねましたが
「あなたはホルモン剤がよく効くタイプだから」とのことでした。

さて、ご相談した件ですが、結論としてはやはり今の病院での
副作用対応はしてもらえなさそうです。
(田口様の仰るとおり、乳腺専門クリニックです)

先週末、ハーセプチンと術後の定期健診(エコー)がありました。
化学療法も含め、点滴はいわゆるオペ看さんというのか治療専門の看護師さんです。
湿布を出して欲しいと相談したのは、こちらの看護師さんで
「どれくらい必要ですか?」と確認してくださり先生に処方箋を
お願いしてくださった結果が、ご相談した通りでした。

診察・検査の看護師さんは、主治医が以前の病院から連れてこられた
ベテランの方でいつもよくしてくださるので、今回検査時に
副作用の対応について聞いてみました。

しかし、結果は「専門の科を受診してください」でした。
関節痛とかホットフラッシュとか更年期様の症状であれば
主治医は漢方までならいいと思ってるが、治療を始めて
副作用を訴える患者さんも、次第に慣れてくるし、必要ならば
同じビルにある漢方内科を勧めてるとのことでした。
(「みんなそのうち慣れてくるから~」という感じです)
私が少し書いたコレステロールについて、もし他の病院で検査して
特別異常もなく下げる薬を飲むだけでいい時に処方箋を書いてもらえないか?
という感じの話も、「副作用とかを考えると専門の先生がいい」と言われ
主治医の対応は考えてないようでした。

私はたまたま別件で漢方内科に通院していたため、更年期症状の副作用は
漢方で対処してもらいとても上手く対応できているので感謝しているのですが
どうやらその他のことも、他の先生にお願いするしかなさそうです。


私も含め、乳がんの治療・再発防止の副作用のために
色んな病院、色んな科を受診する患者さんも多いと思います。
抗がん剤のような大きな副作用はなくても、関節痛やホットフラッシュでも
QOLには大きな影響を与えますし、何より治療費は負担が大きいです。
がんでいう、原発はひとつなのにあちこち転移したところは
それぞれの担当だから治療・治療費は別々です、と言われているようなものです。
患者の生活まで含めて、医療者の方には考えていただけたらありがたいと思います。
Re:治療による副作用への対応
橋本(東京都) 2012/03/27
こはるさん

東京のがん専門病院で薬剤師をしているものです。
こはるさんのご意見ごもっともだと思います。
薬剤師としては、治療によって生じた症状は治療に用いられた薬との関連が無いかがとても気になります。

最近は、医師や看護師と一緒に副作用対策や治療の説明などをきめ細かに対応しようと働く薬剤師が増えつつあります。

こはるさんのお書きいただいた内容から推測するとクリニックに薬剤師は居なくて、薬は調剤薬局で受け取っていらっしゃるのでしょうか?

もし、お薬を調剤薬局で受け取られているようでしたら薬剤師を経由して処方内容の問い合わせという形で、こはるさんの気になる副作用に対応する手もあると思います。

また、調剤薬局は日本にはコンビニエンスストアと同じくらいの数がありその対応もまちまちなのが現状ですが、がん治療に真剣に取り組んでいるところも増えています。

ちょっと手間かも知れませんがそういう薬局(薬剤師)を探していただくのも良いかと思います。

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