掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
タキサン系抗がん剤について
ひで(神奈川県) 2012/06/04
妻が乳がん治療中です。
再発後、抗がん剤治療や放射線、手術などを行ってきましたが、骨や肝臓にも転移が広がり心配しております。
抗がん剤もあとアバスチン+パクリタキセル ハラベン? ぐらいなのではとお医者様からのお話もあります。
いままで、妻とともに診察を見てきて思うのですが、手術前のパクリタキセルと再発後のナベルビン(どちらもタキサン系?)を使った後、急に腫瘍が小さく割れるように転移していったように感じます。

また、ネットで他の患者の方のブログでも同じような感じでタキサン系抗がん剤を使うと多発転移に急激になった方も複数いらっしゃるようです。

そこで、今後の治療でお医者様のお話の抗がん剤を受けたほうがよいのか、心配です。
治らなくても、少しでも体調良く長くいてほしいのが家族の願いです。

進行の早いher2陰性、ホルモン陽性で、タキサン系抗がん剤を投与した場合、どのくらいの症例で奏功し、何例が多発転移につながったかなどのデータは患者サイドでは確認することはできないのでしょうか?

   
Re:タキサン系抗がん剤について
KEN(愛媛県) 2012/06/08
愛媛県の乳腺外科医です。ネット上ですから十分な状況把握はできないのですが、本当にご心配でしょうね。奥様のご病気はHER2陰性、ホルモン陽性で、最近増悪してきたのですね。最近癌の特性に応じた治療を行うことが広まってきていますが、アバスチン+パクリタキセル、ハラベン等は日本国内で行われた臨床試験(第Ⅱ相)で、HER2陰性、ホルモン陽性のタイプにも効いたとするデータが出ています。またハラベンはいろいろ治療をした後でも効果が望めます。ただ臨床試験のデータ解釈はいろいろできますから、必ず詳しいデータを主治医の先生にお聞きください。最終的には主治医と相談して薬剤を決定されたらいいと思います。あとは主治医から抗癌剤の副作用や、治療の仕方(頻度や投与量)の相談の上治療に向かわれていいと思います。期待できる治療効果と本人さんやご家族の負担を考えられて、納得のできる治療をしていただければと思います。

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