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治療とその選択
乳癌術後の治療に入るまでの期間について。
Kei(兵庫県) 2012/07/27
乳癌術後の治療について、閉経前での治療でうまくいかず、6月にホルモンの値を検査したところ、閉経を迎えていないということで、何もすることがない、早期発見するための検査も意味がないと主治医から告げられ、それなら免疫を上げるために漢方という選択肢があるとある方から教えていただき、漢方外来を受診予定です。

婦人科にて子宮内膜増殖症でヒスロン錠を服用していたのですがストップしていたので治療ができない今となっては服用再開かと婦人科を受診しました。

医師の内診を受け、内膜も2,1㎝あったのが0,5㎝まで薄くなっていたため、閉経とみなしてもいいのではないかと・・・子宮自体も小さくなっているとのことでした。
一応もう一度血液検査で調べていただいています。

閉経になっていればアロマターゼ阻害薬が試せるのですが。術後7か月たっています。
それでも試す価値はあるのでしょうか?その場合、かかる科は乳腺外科でしょうか?それとも腫瘍内科でしょうか?

お分かりになる範囲で教えていただけますでしょうか?

   
Re:乳癌術後の治療に入るまでの期間について。
三浦裕司 (東京都) 2012/07/31
虎の門病院臨床腫瘍科の三浦と申します。
返信が遅くなってしまい誠に申し訳ありません。

私の知る限りで、「抗がん剤による」術後治療を行う場合は、術後3ヶ月以上経過した場合、再発率などに影響するなど、開始時期に関するデータが少しはあります。ただし、それも確定的な事ではありません。

それに対して「ホルモン療法による」術後治療について、何ヶ月以上経過した場合、効果に差が出るとかいうデータはない様に思います。

(もし、これをご覧の専門の方で、「あるよ」という方がいたらご教示いただけますと幸いです。)

これは、術後治療として、抗がん剤とホルモン剤の意味合いが大分違う事が影響していると思います。抗がん剤は、数年以内の早期再発をおさえる事が得意で、ホルモン剤は数年以上たった晩期再発をおさえる事が得意です。そういう意味では、ホルモン療法の開始を数ヶ月開始を遅くしただけで効果に差が出る様には思えません。また、正確に言うと話しが別になるかもしれませんが、抗がん剤治療とホルモン治療の両方を術後に行う場合、ホルモン療法は、約半年の抗癌剤治療後に開始します。そういう意味では、7ヶ月という時間はそれ程関係ないのではないかと思います。

質の高いデータのない(もしくは私が知らない)中での話しなので、私見が含まれてしまい申し訳ありませんが、少しでもご参考頂けましたら幸甚であります。

また、ホルモン療法を行うか否かということに関しては、ご担当の先生と、副作用、効果のバランスについて良くご相談されたうえで、決めていただければと思います。

Re:乳癌術後の治療に入るまでの期間について。
杉山 直子(東京都) 2012/07/31
Keiさま

お返事が遅くなり申し訳ありません。
乳腺外科をしていたものです。

「がんの再発予防としてのホルモン療法について」のご相談と理解して、書かせて頂きます。

閉経かどうかを診断するのは、血液検査からのみでは難しいこともあります。
閉経の一番はっきりしている定義は、「最終の月経以降、12か月間無月経」です。
子宮内膜の厚さで閉経が判断できるのかどうかは、不勉強で大変申し訳ありませんが、私は存じ上げませんでした。採血もされていらっしゃるとのことですので、婦人科の先生のご診断を、ご確認いただきたいと思います。

>閉経になっていればアロマターゼ阻害薬が試せるのですが。術後7か月たっています。
それでも試す価値はあるのでしょうか?

三浦先生が書かれていらっしゃるように、術後どれくらいたっていると、その治療によりどれくらい効果が増すか、または減るかというのは、明らかになっていないと思います。
(三浦先生のコメント、私も大変参考になりました。ありがとうございます。)

もとのがんの大きさ、組織の型(乳癌にもいろいろな種類があります)、核の異型度(細胞がアグレッシブに分裂しているのか、あまりそうではないのか)、ER・PgR(ホルモン感受性:ホルモン治療の効果がどのくらい期待できるのか)、HER2(がんにHer2遺伝子が発現しているか:分子標的薬、という薬が使えるかどうか)などを参考にして、治療を考えることになると思います。

つまり、再発の可能性はどれくらい大きいのか。
アロマターゼ阻害剤を使用することでどれくらい再発のリスクを抑えることができるのか(←しかしこれは前出のようにKei様にぴったり当てはまる情報ではないかもしれない、その中から参考にしつつ、ということになるのもしれません)。
それと、起こりうる副作用(アロマターゼ阻害剤ですと、一般的には骨粗鬆症、関節痛などでしょうか)、Kei様の現在の状況や価値観、などを踏まえて、医療者と話し合いながら治療法を決めて頂くことになるかと思います。

>その場合、かかる科は乳腺外科でしょうか?それとも腫瘍内科でしょうか?

かかられている病院によって異なる場合もあるかと思いますが、基本的には上記(Kei様のがんの情報)がそろっていれば、どちらの科でも診ていただけるのではと思います。

今後とも、Kei様がご自身で納得できる治療を選択してゆかれることを、心よりお祈りしております。
Re:乳癌術後の治療に入るまでの期間について。
kei (兵庫県) 2012/07/31
三浦様 杉山様 

お返事ありがとうございます。
読み返してみると私のデーターベースが少ないと感じました。
付け足しておきますね。

透析患者で透析導入時、甲状腺がんも見つかり手術を受け10年が経ちました。
今のところ、こちらは落ち着いております。

リュウプリン皮下注射、ノルバデックス錠服用しましたが水分の増えが多く除水できないくらいの異常な増えで心不全をおこしかけました。

最初は薬の副作用と関連つけられず、セカンドオピニオンにて薬の副作用とわかり中止となりました。
主治医には解らない症状でした。
(セカンドオピニオンを受けたことで少々気を悪くされたようで未だに受付の方や担当看護士とはうまくいっていません。)

いろんなことが起き、薬の副作用が透析患者として症例がないに等しいため、試してみないとわからないと言われています。

閉経前の治療薬の副作用を思うとためらってしまいます。
血液検査で閉経を迎えていないと判断された折に主治医からは何をするのも意味がなく、ただただ終末期を迎えるのみのような内容の話がありました、皆は憤慨していますし婦人科の医師は何もできないわけはないはずと言われています。
そういう言い方は適切ではないと30年来のお付き合いの婦人科医は言われます。

血液検査のみで閉経ではないと判断も適切ではなかったように思います。

ヒスロン錠を服用再開かと思い受診して医師に話して閉経とみなしてもよいではないかと判断が出ました。
血液検査の結果は8月8日に電話にて診察を受けます。

内診では閉経のようだと判断されています。

私の気持ちの上で医療従事者に対して不信感が先に立ってしまい、血液検査のみで判断されたことも不信に思う要因です。

閉経ではないからと、何年も無治療の状態が続くところでした。たまたま産婦人科を受診したから判断されましたが・・・

前置きが長くなってすみません。

一応、来月9日に漢方サポート外来を受診します。
それ以降にどうするか、他の医師と相談させていただこうかと思います。

いろいろご意見聞かせていただきまして、ありがとうございました。
冷静になってもう一度どうしたいのか考えてみます。
信頼できる医療機関を探してみたいと思います。

ありがとうございました。

主治医からのなすすべないと言われたことは、忘れられません。最終的には人は死んでいくのですが、今の段階での告知は(あとは緩和治療しかないような意味としか取れない言い方)、無用だったかなと思います。

1~2年後に閉経となっていてもホルモン療法をする意味が無いとまで言われました。

それまでQOLを下げることなく暮らせるようにと・・・・
今の段階では、私は悔いが残ります。
寄るべきことやって、やれることに挑戦してそれでもだめなら受け入れるつもりです。
ただいまは、その時期ではないように思います。

またご意見があればご教授くださいませ。
よろしくお願いいたします。

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