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再発子宮頚がんの治療法
ゆき(熊本県) 2012/10/24
70歳の母のことです。
5年半前に子宮頚癌扁平上皮がん1a1期で子宮摘出の手術をしました。
再発率も少ない上、3~4カ月の検診も受けていましたが残念ながら再発しました。
膣の断端より45×36×27mmの腫瘍が膀胱浸潤していて、PETにて腎臓から少し離れた外腹側(わき腹)に13mm丸く光る部分がありました。リンパ?播種?

現在、5回目のTC療法終了後、画像上ほとんどわからなくなるまで小さくなっているとのことでした。
3~4週間に1度の化学療法でしたが残り1回で終了になります。

当初予定の手術の方針で話が進んでいますが、再発ということと、手術が大掛かりになるということでとても悩んでいます。

この場合、他の治療方法としてどのようなものが考えられますでしょうか?

重粒子線ができれば・・・と思っていましたが、腎臓横の転移があるので難しいでしょうか・・・

あと、個人でされている?陽子線治療、
ノバリスtx、ノバリス、トモテラピーなどできるだけ体に優しい治療がができたら嬉しいです。
(すみません、上記の放射線治療の違いがあまり分からず、調べた物を書かせていただきました)
あと、放射線治療にハイパーサーミアを加えるというのもありました。

こちら九州ですが遠方での治療も考えています。

現在本人の体調は良好です。

お勧めの治療方法がございましたら、どうかご教授ください。どうぞよろしくお願いいたします。

腫瘍マーカーは、現在基準値内です。

抗がん剤前(CEA、CA19-9、CA125、SCC)

5/21    91.8 176.0 52.8 8.5

Re:再発子宮頚がんの治療法
向原徹(兵庫県) 2012/11/03
ゆき様

こんばんは。返事が遅くなり申し訳ありません。

実際に診察をさせていただいた訳でもなく、画像もみていませんので、結論的なことは残念ながらお話できません。
状況を推測すると、とても的をえたところで悩んでらっしゃるように思いますので、自信をもって疑問を主治医の先生にぶつけられてはどうかと思います。

その際、聞かれるとよいと思うことを書かせていただきます。

子宮癌に限らず、癌の再発には大きく2種類あります。一つは局所再発といって、簡単にいうと手術をした周囲に、文字通り局所に再発するケースで、その場合再度手術を追加することで、病気をすべて取り除く、いわゆる治癒を目指せることがあります。もう一つはそれ以外で、転移していたり、腹膜などの播種をしている場合です。その場合には、残念ながら治癒を目指すことは多くの場合困難になります。

お母様の場合は、そのどちらと判断されていて、提案されている手術の目標はどういうところであるのか、もしそれが治癒を目指した手術なのであれば、どの程度の治癒が望めるのか、あるいはそれによって失われる機能であったり、デメリットはどのようなものであるのか、ということは是非聞かれるべきであると思います。もちろん、正確な数字をお示しできないこともありますが、少なくともどのような意図で手術を勧められているのかは、きっちり理解されるべきだと思います。

放射線治療や、粒子線治療は、局所治療の一種です。そのため、手術療法と並行して考えられるオプションですが、治癒的な手術をデメリットの部分を回避する手段として考える場合、手術と同じく、治癒を目指した照射が可能なのかどうかを検討する必要があります。それに関してはかなり専門的な知識が必要で、通常は放射線(腫瘍)科への相談が必要になります。

あまり、求められていた答えにはなっていないと思いますが、化学療法がよく効いていることはとてもよいニュースですし、よく相談されてベストな選択をされることをお祈りします。
Re:再発子宮頚がんの治療法
ゆき(熊本県) 2012/12/30
向原様

早々にお返事いただいていたのに、気がつくのが遅くなりまして申し訳ございません。

とてもご丁寧なお返事をありがとうございました。

画像上では、完全に消失しているらしく、数か所の病院の放射線科の先生へ相談をし、現在転院しIMRTと少量の抗がん剤、ハイパーサーミア、高気圧酸素療法で治療をしています。

それまで受けていた婦人科の主治医には、転院することに余り理解をしていただけませんでしたが、再発・転移している以上、できる限り体に優しい治療で延命できたらと思っております。

ただ、転院したので、現在の病院は婦人科がなく、放射線治療が終わったらもどる病院がなくどうしようか考えています。
(主治医は転院後は診れないみたいな表現をされたので・・・)
転院しても、また元の病院で経過観察をしていただけるような患者に優しいシステムになるといいなと思います。

ありがとうございました。

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