掲示板「チームオンコロジー」
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治療とその選択
術後、ホルモン治療までの期間
にこはる (三重県)
2012/11/02
3月末より術前EC4クール、ウィークリータキソールを12回行い、
10月3日に左全摘手術をしました。
11月から放射線、その後ホルモン治療に入ることになりましたが、タキソールが9月5日に終わっているのでホルモン治療まで5ヶ月ほど期間が空く状態になります。
主治医からは放射線とホルモン治療は同時にしないほうがよいと言われました。
局所の治療ももちろん大切ですが、乳がんは全身病と言われているのなら腋下リンパ転移があった私は1日でも早くホルモン治療を始めたいのですが・・・
実際のところ、そんなに焦らなくてもいいものなのでしょうか?
がんの芽や症状が出る前に抑えたいと思う患者と、出てからでも叩けると思う医師(でも出たら完治は難しいと言うし)。
分かり合えないのですかね・・・。
(すみません、後半はつぶやきになってしまいました)
10月3日に左全摘手術をしました。
11月から放射線、その後ホルモン治療に入ることになりましたが、タキソールが9月5日に終わっているのでホルモン治療まで5ヶ月ほど期間が空く状態になります。
主治医からは放射線とホルモン治療は同時にしないほうがよいと言われました。
局所の治療ももちろん大切ですが、乳がんは全身病と言われているのなら腋下リンパ転移があった私は1日でも早くホルモン治療を始めたいのですが・・・
実際のところ、そんなに焦らなくてもいいものなのでしょうか?
がんの芽や症状が出る前に抑えたいと思う患者と、出てからでも叩けると思う医師(でも出たら完治は難しいと言うし)。
分かり合えないのですかね・・・。
(すみません、後半はつぶやきになってしまいました)
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Re:術後、ホルモン治療までの期間
Ban(茨城県)
2012/11/07
にこはる様
まずは化学療法、手術を終えられましたこと、お疲れさまでした。さらに少しでも良い方向を目指して、前向きに治療に向かっていらっしゃるお姿が感じられます。
乳癌治療にかかわる医師として、放射線とホルモン治療の併用方法についての疑問について考えてみたいと思います。
術後ホルモン治療を放射線治療を同時に開始するか、放射線治療後に開始するかについてに、ランダム化試験(くじ引きでどちらの治療にするか決める)という科学的に最も信憑性が高い手法で比較検討した臨床試験に関する報告はいまだありません。
これまで行われた観察研究(実際にどのような治療をしたか、その結果どうであったかのまとめ)によれば、乳房内の局所再発、遠隔転移なども含めた再発率や生存期間に差は認められていません。
タモキシフェンの場合には、ホルモン治療と放射線治療を同時に行った場合に皮膚などの組織が固くなったり、放射線による肺炎の発現がやや高くなる可能性が報告されています。しかしこれらの報告は小規模の研究が多く、本当に副作用が強くなるか、確実とまではいえません。
アロマターゼ阻害剤の場合には放射線治療と同時に行っても、副作用の増加は報告されていません。
これまで分かっていることをまとめますと、ホルモン治療と放射線治療を同時に行うことによる明らかな治療効果の増強・相乗効果は確認できていない、同時に治療を行ってもほとんど安全であるがタモキシフェンの場合には副作用(命にかかわるほどの危険はありませんが)が強くなることもあるかもしれない、とまとめられます。
ご参考になればと思います。
にこはる様の場合、どのようなホルモン治療を予定されていらっしゃるかわかりませんでしたが、もし疑問が残るようでしたら、主治医の先生に同時にしないほうがよいと言われた理由をうかがってみてはいかがでしょうか?
まずは化学療法、手術を終えられましたこと、お疲れさまでした。さらに少しでも良い方向を目指して、前向きに治療に向かっていらっしゃるお姿が感じられます。
乳癌治療にかかわる医師として、放射線とホルモン治療の併用方法についての疑問について考えてみたいと思います。
術後ホルモン治療を放射線治療を同時に開始するか、放射線治療後に開始するかについてに、ランダム化試験(くじ引きでどちらの治療にするか決める)という科学的に最も信憑性が高い手法で比較検討した臨床試験に関する報告はいまだありません。
これまで行われた観察研究(実際にどのような治療をしたか、その結果どうであったかのまとめ)によれば、乳房内の局所再発、遠隔転移なども含めた再発率や生存期間に差は認められていません。
タモキシフェンの場合には、ホルモン治療と放射線治療を同時に行った場合に皮膚などの組織が固くなったり、放射線による肺炎の発現がやや高くなる可能性が報告されています。しかしこれらの報告は小規模の研究が多く、本当に副作用が強くなるか、確実とまではいえません。
アロマターゼ阻害剤の場合には放射線治療と同時に行っても、副作用の増加は報告されていません。
これまで分かっていることをまとめますと、ホルモン治療と放射線治療を同時に行うことによる明らかな治療効果の増強・相乗効果は確認できていない、同時に治療を行ってもほとんど安全であるがタモキシフェンの場合には副作用(命にかかわるほどの危険はありませんが)が強くなることもあるかもしれない、とまとめられます。
ご参考になればと思います。
にこはる様の場合、どのようなホルモン治療を予定されていらっしゃるかわかりませんでしたが、もし疑問が残るようでしたら、主治医の先生に同時にしないほうがよいと言われた理由をうかがってみてはいかがでしょうか?
質問してきました。
にこはる (三重県)
2012/11/08
Ban様
丁寧で暖かいコメント、ありがとうございました。
本日、診察でしたのでBan様のコメントをプリントアウトして、待ち時間に繰り返し読んでいました。
主治医に放射線とホルモン剤を同時にしない理由を尋ねると、
やはり同時に行うことによる副作用で放射線治療が中断してしまうのを避けたいから、ということでした。
また、いくつか質問したことに対して丁寧に答えていただけたので少し気持ちが楽になりました。
Ban様のコメントのおかげでしっかり質問が出来たと思います。
来週からの放射線治療、がんばりますね!
ありがとうございました!
丁寧で暖かいコメント、ありがとうございました。
本日、診察でしたのでBan様のコメントをプリントアウトして、待ち時間に繰り返し読んでいました。
主治医に放射線とホルモン剤を同時にしない理由を尋ねると、
やはり同時に行うことによる副作用で放射線治療が中断してしまうのを避けたいから、ということでした。
また、いくつか質問したことに対して丁寧に答えていただけたので少し気持ちが楽になりました。
Ban様のコメントのおかげでしっかり質問が出来たと思います。
来週からの放射線治療、がんばりますね!
ありがとうございました!
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