掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
術後4ヶ月でのオンコタイプDX検査について
ちょこ(兵庫県) 2012/11/12
はじめまして。

今年の7月に左乳癌に対し温存術、その後、9月から放射線治療を受けました。現在、42歳です。

術後の病理診断は

Invasive ductal carcinoma of the left breast
Metastasis negative, lymph nodes

浸潤径13x12mm (腫瘍径46x13mm)
pap,g,ly(-), v(-), EIC(+), extensive PVI(-), comedo type necrosis:mild
Nuclear grade:1. Histological grade:1
ER(+) 40%. PgR(+) 70%. HER2:score0
Ki67 labeling index. 10%
Surgical margin(-)
リンパ節(-)

8月より、リュープリン、タスオミンで治療中です。


お恥ずかしい話ですが、最近になって、オンコタイプDXという検査があることを知りました。
術後、数ヶ月たった状態でも、検査していただくことは可能なのでしょうか。また、数ヶ月たってしまうと、検査する意義は薄れてしまうものなのでしょうか。

ホルモンリセプターの陽性率が低いように思い、本当に、このホルモン治療だけでいいのか、不安がぬぐえません。
リセプターの陽性率は、ホルモン治療の効果と関係していると考えていてよろしいのでしょうか。

宜しくお願いいたします。

   
Re:術後4ヶ月でのオンコタイプDX検査について
金 隆史(広島県) 2012/11/13
一乳腺外科医としてコメントさせていただきます。通常、術後補助化学療法は、手術後4週から8週以内に行われます。術後5~6ヶ月後の補助化学療法が有効か否かの科学的なエビデンスはありません。ルミナールタイプの乳癌の場合、補助化学療法を加えるかは、核異型度、脈管侵襲、ホルモン受容体の発現程度、Ki-67のパーセンテージから判断します。今回のケースでは、ホルモン受容体の発現程度がやや少ないことがあげられますが、総じて50%程度の発現量が認められているのでホルモン治療の効果は期待できると思います。また、オンコタイプDXのリスク判定を行ったとしても、低リスクか中間リスクに分類されると考えられますので、補助化学療法の追加を強く示唆するデータが得られる可能性は少ないと思われます。治療はご自身が納得できて行うことが前提ですから、疑問があればいつでも、担当の先生にお聞きするのがいいと思います。
Re:術後4ヶ月でのオンコタイプDX検査について
ちょこ(兵庫県) 2012/11/19
金先生

コメントありがとうございました。セカンドオピニオンを求める場ではないことは十分に承知しておりますが、コメントいただけましたこと、本当にありがたく感謝いたします。
担当の先生にも率直なご意見をおききしてみようと思います。
ありがとうございました。
Re:術後4ヶ月でのオンコタイプDX検査について
KEN(愛媛県) 2012/11/19
愛媛県の乳腺外科医です。この検査はパラフィンで固められた組織を用いますので、4か月たっていても十分検査できます。ただし金先生のコメントにもありますように、ホルモンの感受性は高く、リンパあ節転移もなく、核異型度、増殖の指標となるKi67、おそらく検査をしても、100%とはいえないまでも、再発スコアは低く出る可能性が高いと思います。今の治療で十分ではないかと思います。またこの検査は1回あたり35万円しますので、コストパーフォーマンスも考えれば、このままでいかれればと思います。主治医と相談されればいいと考えます。
Re:術後4ヶ月でのオンコタイプDX検査について
ちょこ(兵庫県) 2012/12/14
KEN先生

ありがとうございます。
主治医の先生にもお話を伺い、このままで治療を続けることにしました。
少しでも多くの意見をお聞きしたく、書き込ませていただきました。先生のご意見をいただけましたこと、本当に感謝いたします。

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