掲示板「チームオンコロジー」

Bulletin board

患者と医療者のコミュニケーション
コミニュニケーションの取り方について
ゆり (広島県) 2012/12/24
先日、三ヶ月に一回の診察がありました。
主治医の第一声が「疲れてるから時間取れないよ」で何も言えなくなりました。
乳癌患者が増える中で毎日エネルギーと神経を使われて、症状の落ち着いた患者への時間が取れないのも分かります。
患者にとっては三ヶ月に一度の診察・・・
たまたま、その日、先生が疲れておられたら悶々と次の診察まで待つしかありません
コミニュニケーションを取りたくても患者から医療者へのコミニュニケーションはどう取れば良いのでしょうか?

Re:コミニュニケーションの取り方について
佐治(京都府) 2012/12/25
数年前、自分も乳腺外科外来で、そういえばゆりさんの主治医と同じようなことを言ってしまったことがあるなと、自責の念があります。たしかに自分も1日50人をこえる乳癌患者さんを診ている外来でしたので、まったく同じ状況だったとおもいます。
なにかいい手がなかったのかと思います。看護師さんや他の医療者さんにうまくお話してもらうのもよいことですが、そうは言っても、やはり主治医に聞いておいてほしいことというのはあると思います。
混雑そのものを解消することが必要なのですが、術後、もしくは術後何年かしたところでクリニックとして診療されている小規模施設へ移行することなど、やはり意識を変えていかないと無理なのかなと思っています。もちろん、乳腺専門でされているクリニックさんでも、とても混んでいて同じということもありえますが。
Re:コミニュニケーションの取り方について
kei(兵庫県) 2012/12/25
患者さんの気持ちとしては手術をしていただいた医師と信頼関係を持って持続して診ていってほしいとの思いがあると思いますが。

お忙しいと言われるのは解りますが患者だって何時間も待って5分診療が現実なんですよね。
ほんとひどい時には朝の9時から待って名前を呼ばれ診察室に入るのは夕方5時なんてこともありましたし、今もほとんどこの状態です。でも患者は待ってるわけです。
しかも病を抱えて。

もう少し理解があれば医師からそんな言葉が出無いのではと思いますが。

職種が違ってますが銀行ではいくら忙しくても感情は出せません。お客さんあっての銀行ですから。
医師の忙しさと変わりませんでしたよ。朝開店から3時閉店まで昼食の時間取れないときも何日もありましたし、閉店後も業務の集金分を入金するために帰宅するのは夜遅くなっていました。
あのころは土曜日も勤務だったし、年末は31日まで勤務でしたし、夜中、除夜の鐘をきくころに帰宅も当たり前でした。
それでも笑顔で接しなくてはいけなかったのですよね。

もっとプロ意識をお持ちになられるべきと思う医師が最近では増えたように思います。

何年か前までは、朝早く出勤され夜中2時3時に帰宅される医師を入院中お見かけしていました。でもいつも笑顔で接してくださっていました。

残念ですね。そういう医師が減っているように感じられることは。

耳の痛いこと申しましたが、患者にとって医師は頼る相手だと思います。意思の一言で患者は生きる気力、死んでしまいたいとまで思うこと、かんがえていただきたく思います。

プロ意識、持っていただきたいです。
Re:コミニュニケーションの取り方について
みほ(神奈川県) 2012/12/25
私もゆりさん同様、患者としてぜひ伺いたいです。
ほかに回答くださる方いらっしゃいませんか。
Re:コミニュニケーションの取り方について
上野 直人(海外在住) 2012/12/26
一言、次回お会いされたとき、患者として、ゆりさんの気持ち「怒り、悲しみ、いらだち」たんたんとを医師に伝えるべきです。そこでの反応が、この医師をゆりさんが主治医として相手にするべきかの分かれ目です。
Re:コミニュニケーションの取り方について
KEN(愛媛県) 2012/12/28
愛媛県の乳腺外科医です。ゆりさんのご意見もごもっともと思います。当院は地方がんセンターですが、乳腺外来の混雑ぶりは異様で、その患者数は他科に比べ圧倒的に多く連日100人前後です。私は週2日、1日70人平均ですが朝なるべく早く外来を開け8-9時間は診察するようにしていますが、単純平均してもわかるように5分間診療になりがちです。そんな状況で思うことは、手早く帰りたい患者さん(日常会話で満足されます)と何か話したいことがありそうな患者さんを素早く見分けて、話のある患者さんには、がん専門看護師に別途話を聞いてもらったり、それでも話したい患者さんには別枠でお話しする機会を設けますけどと提案したりします。またゆりさんの言われるように確かに対応におけるプロフェッショナリズムはあると思います。今昭和大学にいらっしゃる某教授は、依然聖路加病院で診療されてた時に、朝から外来始めて、深夜11時に診た最後の患者さんにも、最初の患者さんと全く同じ話し方で診療されていたという逸話も伝わっています。私はプロという言葉が好きで、自分なりに「プロ」を目指しているつもりです。欧米人と日本人の仕事における考え方の違いは仕事における精度をどこまで設けるか、9-to-5であとは個人の自由か、仕事の神髄を極めたいと欲するのか、という点にあると思っています。最近ずいぶん日本でも個人主義がひろまり、ゆりさんのいう不満が患者さんから漏れてくるのも致し方ないな、という状況です。また医師の自律性が以前このサイトでも話題になりましたが、その医師の人としてのポリシーが、人との対応に現れると思いますし、人は危機にあるときにこそ本性が出ると思います。私はできるだけ話しやすい環境を提示してあげるつもりで、些細なことから話しかけますし、目の様子も伺い見ます。時間を取れないときには、先ほどあげた対応をしますし、無理なときには無理といいます。対応に関して患者さんと何となく落としどころを決めている感じです。未だに道は険しくできないことだらけですが、ゆりさんのようにおっしゃっていただければ、対応させていただく耳は持っているつもりです。医師の見極めをして満足のいかれる人を探されるのがいいのでは。患者さんといい関係が保てるのは本当に心地いいものです。数日前に亡くなった私の患者さんに枕もとで褒めていただいたばかりで、うれしかったので、感傷的に書いてしまいました。申し訳ありません。
Re:コミニュニケーションの取り方について
ゆり (広島県) 2012/12/28
ご返信、ありがとうございます。

診察当日の出来事だけで、私の説明不足が誤解をあたえたかもしれません。
いつもの主治医は、しっかりと向き合って下さっていると思えるし、とても信頼しています。

今思えば、最初に「疲れているから時間取れないよ」と言われたのは、何も分からず早く診察を切り上げられるよりも
主治医の優しさだったのかな、とも思えます。

三ヶ月、積もり積もったことがあった私は、自分の気持ちを優先するべきか、主治医の様子を優先するべきか一瞬考えましたが、主治医の忙しさと人柄が分かるので私が引くほうが良いだろうと思いました。

今まで私は、主治医に自分の気持ちを、まっすぐぶつけてきていると思います。
でも、たくさんの患者を抱える主治医は、そうぶつけられても疲れるんじゃないかと・・・
医療者側から見たら、そんな患者はどうなんでしょう?

短い診察時間でも、お互いの気持ちが触れ合ったと思える瞬間があれば患者は満足して次の診察まで安心して気持ちよく過ごせます。
でも、私のわがままなのかな、とも思えます。

KEN先生の患者さんは、幸せですね。
そんな気持ちが伝わるだけで、患者は満足なのです。
主治医あっての、私たち患者です。
先生のお身体を大切にされて、患者さんを大切にしてあげてくださいね。
Re:コミニュニケーションの取り方について
オバQ(広島県) 2012/12/30
ゆりさん、こんばんわ☆
がん患者ピアサポーターの受講を過去に受けた者です!

ホスピスケアの在宅訪問看護師さんの授業で興味深い
お話がありました!

がん患者さんの悩みや相談を受けアドバイスをし、納得
されていても。。。患者さんが一番話を聞いて助言して
欲しいのは「主治医」なんだそうです!

長年↑そのお仕事に就かれている大ベテランさんであっても
「主治医の言葉」には勝てない!とおっしゃってました!

私の主治医も毎日お忙しくて、術後3年目になり。。。
「3分診療」でも構わないのですが。。。ガッツリ30分は
お話を聞いて下さるので、申し訳ないくらいです(汗)

ドクターでもあり、乳がんとは何ぞや教えて下さった
ティチャーでもある主治医を私は慕っています♬

ゆりさんと主治医の関係が改善されます事を祈ってますね♬
Re:コミニュニケーションの取り方について
yamauchi(滋賀県) 2012/12/31
医師との信頼関係は、基本的なことではありますが、がん患者としては命がかかっていますので、安易に妥協すべきではないと思います。正面から意見をぶつける姿勢に間違いはないと思います。
ただし、主治医の時間を自分とほかの患者さんとシェアしているわけですので、ある程度効率的に受診することも考えないといけません。そこで、わたしは受診前には最低限いうべきこと、質問すべきことをメモにして、主治医の前でも広げるようにしています。
「時間を取れない」と先に言われたとしても、準備してきたことがあると医師が知ったら、対応は違っていた可能性はあります。言葉を飲み込んでしまったら、それっきりになってしまいます。
Re:コミニュニケーションの取り方について
KEN(愛媛県) 2013/01/03
愛媛県のKENです。yamauchiさんのおっしゃられるように、メモに書いてこれられるとかの方法を編み出してこられると、お互いに助かりますし、メリットがあると思います。僕の患者さんで自分の受けておられる化学療法の説明の意義について説明してほしいと言われ、改めて時間を取ってご説明したところ、ご理解と信頼を頂きました。こういう地道な努力は必要と思います。
Re:コミニュニケーションの取り方について
WK(千葉県) 2013/01/07
患者さんの多い外来では、どうしても診察時間が短くなります。それでも、医師はできるだけ説明や不安の解消に時間を取って下さっています。治療に直接関係しないことでも、主治医に話しておきたい、聞いてほしいと思うことはあります。しかし、医師の激務や多忙を考えると、呑み込んでしまうことも多々あります。私は自分の感じたこと、考えたこと、主治医に対するお礼や思いを手紙にして渡します。主治医はそれに対して「お手紙ありがとう」とおっしゃってくれますが、手紙の直接的な感想はありません。しかし、主治医は何もおっしゃいませんが、診察を受けて、「ああ、手紙をきちんと読んで下さっているんだな」ということが伝わってきます。医師の時間を無駄にせず、それでも自分の思いを伝えたい、そのために工夫ができれば、医師、患者双方にとってよりよい関係が構築できるのではないでしょうか。
Re:コミニュニケーションの取り方について
いーめい(福井県) 2013/01/08
ドクターとのコミニュケーションの取り方に毎回不安や不信を感じてしまうのですが、時間がじっくり取れないという現状を理解して、どうしたらいいのかを探っている所です。
紙に書いて質問をさせてもらう、自分が自分の主治医になる、(これは病気をきちんと理解していないといけないし病気以外の事にも関心と興味を持てる余裕がないといけない。)家族(自分は夫)がよいサポートをしてくれるので家族も病気やサバイバ―の心の変化を理解してもらう事でドクターに求めすぎない(ドクター個の生い立ちや価値観、生活の状況や感情の表現の仕方の違い、経験からの自信やプライド、職場での人間関係などいろいろな背景があるので自分の感性にぴったり合うということはないと思う事)など受診の度に考えさせられています。何か一つでもささいな温かい言葉や態度があれば、ありがたいと思い一人気持ちを温めています。その様な心は表情に表れてドクターも患者の表情で和んだり意欲が出たりすることもあると思います。3ヶ月ごとの受診で心が触れ合えたと思えるような場面がひとつでもあると、よ~し負けないぞ~と気持ちも明るくなりますね。でも、現実は事務的な医療コ―ディネ―タ―になったような方が多いような気がします。パソコンが今にドクターの代わりになるのではと思うくらい患者の眼を観てお話をする場面は少なくなっているのが現実ですね。まして、淡々とした言葉が最初に来たら私ならそのまま「帰ります」と言いたくなります。どんなにへろへろになろうとも吐いてはいけない言葉はあると思います。プロ・・ですから。乳がんになり再発という魔物と戦い、ドクターという感情物と戦い・・私たちは疲れています。でも、時間はかかるけど立ち上がり医療者と患者、家族のバランス良いトライアングルを見出します。
Re:コミニュニケーションの取り方について
上野 直人(海外在住) 2013/01/08
みなさん、とってもいいアイデアがありますね。
Re:コミニュニケーションの取り方について
宮本(東京都) 2013/01/12
ゆりさん、みなさま

東京で呼吸器内科医をしている宮本と申します。

医療提供者とのコミュニケーションの取り方について悩まれているのですね。

医療提供者の
 コミュニケーションスキルの問題
 プロフェッショナリズムの問題
という基本的な問題が根幹にあり、それに加えて・・・

構造・システムの問題として
 限られた時間と空間
 医療そのものに対する考え方
などが絡んでいると思います。

残念ながら、これらすべてをすぐに解決できる妙案は私にはありません。
しかし、すぐにできて、さらに将来的にこれらの問題が改善する糸口となる方法はあると思います。
他の方の意見にもありましたが、私が思う最も効果的な方法は、
 「どのように伝わり、どのように感じたのか」
をドクターにフィードバックすることだと思います。

今回の件に関しましては、私は二つの要素に分解して考えました。

「時間がとれない」

という問題に対しては、確かに外来は時間が限られていますので、
タイムマネージメントの観点からの代替案として、
 時間を短くする:紙に疑問点などを書いて効率よく質問する
 時間を長くする:外来以外の時間でゆっくり相談できないか聞いてみる
という、ほかの方の意見は有効だと思います。

一方、
 「つかれた雰囲気」
 「いらだっている」

などの医療従事者の言葉や態度に関する問題に対しては、主に医療提供者側の問題であり、
患者さんが我慢しなければならないポイントではないと思います。
この点に関しては、先ほど述べましたように、その言葉が「自分にはどのように伝わったか」を伝えるべきだと思います。

われわれはプロフェッショナルです。
私見ですが、プロフェッショナルとは、いつでもどんな状況でも、可能な限りベストパフォーマンスを出せる人だと思います。
加えて、「医療」のプロフェッショナルは、患者さんを敬い、礼を尽くすべきです。
病気は本質的にネガティブであり、その情報を伝えるわれわれの言葉は、伝え方を間違えると、患者さんを傷つける凶器にもなってしまうからです。

しかし、プロフェッショナルとしての教育システムは、特に外来に関しては日本は不十分です。
外来の研修を定期的に行っている施設もありますが、現在でもごく一部に限られています。
さらに、プロフェッショナルがベストパフォーマンスを保てるようなシステムが構築されていないのも事実です。
となると、この問題をどうやって改善していくのか?

私自身、自分の外来を客観的に評価してもらう機会は今までありませんでした。
そして、今までにたくさん失敗しました。

しかし、幸いにも、それを指摘して下さる周りの医療提供者や患者さんがいらっしゃり、その都度学び、改善を目指すきっかけとなっております。
患者さんからのフィードバックはわれわれの心にも深く鋭く刻まれるものです。
そして、適切なフィードバックが積み重なって初めて医療の質が改善します。
よりよい医療は、医療提供者の努力や社会情勢だけではなく、患者さんによって作られると信じています。

今後、患者さんの思いが伝わる・声が聞こえる医療提供者が増え、患者さんがつらい思いをしなくて済むといいですね。
Re:コミニュニケーションの取り方について
上野 直人(海外在住) 2013/01/12
How to get the most out of your oncology appointments
NAOTO UENO, MD, PHD | PATIENT | JANUARY 4, 2013

This is in English for now. But, it may be worth posting so I decided to transfer the article from Kevin MD. Copy right is given.

http://www.kevinmd.com/blog/2013/01/oncology-appointments.html

As a patient, you’re entitled to ask your health care providers anything. In that sense, there are no bad questions.

But some questions will help you get more out of your interaction with your health care providers than others. This advice comes from my experience as a medical oncologist and a cancer survivor.

Before asking your questions, remember that you’re dealing with a human being. Doctors are not gods or saints. We try to remain professional, but just like anyone else, we prefer to deal with those who are pleasant.


You don’t have to hide your anger, but anger that’s not accompanied by constructive criticism can result in a very poor patient-health care provider relationship.

Next, you need to recognize that doctors don’t have unlimited time. Yes, we’d like to provide you with as much time and attention as you need, but the reality is that the time one health care provider has for one patient is limited. In many cases, we must prioritize our time to address the needs of patients in the most critical medical situations.

So, well-timed, organized and well-thought-out questions can make all the difference. Here are some things that you can do before you start asking questions:

Ask if this is the best time to ask questions, and if not, ask when would be a better time. Doctors do appreciate this question.
Prepare yourself ahead of time with an organized list of questions.
When you’re asking questions, here are some helpful things for you to communicate:

“I don’t understand what you’re saying.” If you don’t understand, please say so. Also, don’t nod your head if you don’t understand. If you keep nodding, the doctor will assume that you understand and continue speaking.
“Can you please explain that using simpler words?” Doctors have a tendency to use professional jargon, although we try not to. So, if you don’t understand something, ask for clarification. On the other hand, if the terminology seems too simple for you, ask for a more detailed explanation.
“My understanding is X; do I understand this correctly?” It’s important to restate what you’ve heard to confirm that you understand. “Did we agree to X, then Y, then Z?” This is a good thing to do at the end of your visit.
Here are some questions or statements that are unlikely to be helpful:

“Am I going to die?” Nobody knows. Although you may be tempted to ask this, instead consider asking about how long symptoms/illness might last, when the tumor might shrink, or when you can go back home or to work. Although doctors generally cannot predict overall outcomes, they may be able to estimate these more concrete aspects.
“What would you do if this were your wife or your husband?” Unless you are very familiar with the personal values of the health care provider, you can get misled into a decision that you may not be happy with later on.
“I don’t like (hate) clinical trials or chemotherapy.” Be careful before you say this. Doctors may remember your words so strongly that they will never bring it up in the future. If you change your mind later, you should say so; you would be surprised how much we’re influenced by what you say.
Bad-mouthing other doctors versus providing constructive criticism. We are unsure of how to react, and we also wonder whether you will then bad-mouth us if you feel that we didn’t do well. Constructive criticism can be useful, but simply expressing strong emotions doesn’t help us.
“I don’t know what I should ask” or asking no questions. This is like saying you have no interest in what’s happening. If you don’t know what to say, we don’t know where to start, either. If you honestly have no questions, at least state that you clearly understand the situation and the plan. If you really don’t know what to ask, consider questions like:
Can you write down the next step in the plan?
Why are we doing these tests?
Why am I receiving this treatment?
What are the side effects of this medication?
How effective is the treatment?
Please explain how the treatment will help.
Why do you think that this is the best treatment for me?
Remember, questions are one of the primary resources that you as a patient have to enhance your quality of care and treatment and protect yourself from poor care.

Naoto Ueno is Executive Director, Morgan Welch Inflammatory Breast Cancer Program, The University of Texas MD Anderson Cancer Center. Follow him on Twitter at @teamoncology.
Re:コミニュニケーションの取り方について
直人(海外在住) 2013/01/22
先日の掲示板内容の日本語訳です。
http://www.cancerit.jp/16474.html

≪適切な質問をする-腫瘍医と効果的な面談をするために≫
MDアンダーソンがんセンター
2012年3月6日
上野直人 医学博士 乳腺腫瘍内科

患者として、あなたは医師にどんな質問でもする権利があります。その意味では、間違った質問というものはありません。
しかし質問によっては、医師とより実りある対話をすることができます。これは腫瘍医として、そして癌サバイバーとして、私自身の経験からの助言です。
質問をする前に、相手が人間であることを思い出しましょう。医師は神でも聖人でもありません。医師はプロフェッショナルであろうとしますが、感じのよい人の方が相手にしやすいものです。
自分の怒りを隠す必要はありません。しかし建設的な批判を伴わない怒りだけでは、患者と医師との関係を悪化させる結果になります。
次に、医師の時間は限られていることを理解して下さい。医師も患者が必要とするだけの時間や注意を払いたいと思っていますが、現実には一人の患者に使える時間は限られています。多くの場合、医師は最も重篤な状況にある患者のニーズを優先して、時間配分しなければなりません。
このためタイミングよく、よく考えられた質問は大きな違いを生みます。質問をする前に次のことをしてみてください。
1. 質問をするのによいタイミングか尋ねる。良いタイミングでなければ、いつならよいか聞く。医師はこうした配慮に感謝します。
2. 事前に質問事項をまとめておく。
質問する際に、コミュニケーションを良くするヒント
1. 「おっしゃることが、わかりません」 理解できない場合は、そう言ってください。わからないのに、頷くのはダメです。頷きつづけると、医師は理解しているものと思い、話し続けてしまいます。
2. 「普通の言葉で、説明していただけますか」 医師は気をつけていても、つい専門用語を使ってしまいがちです。もしわからない言葉があれば、説明を求めて下さい。逆にあまりに簡単なようであれば、より詳細な説明を求めて下さい。
3. 「私はXという風に理解しましたが、私の理解は正しいですか」 自分の理解を確認するために、聞いたことを言い直してみるのは重要です。「Xということで同意して、つぎにY、そしてZですね?」面談の最後に、こうした確認をとるのは良いことです。
コミュニケーションに役立たない質問や発言
1. 「私は死ぬんでしょうか?」 誰にもわからないことです。つい聞きたくなってしまいますが、代わりに症状や病気がどれくらいの期間続くのか、腫瘍がいつ頃小さくなるのか、いつ自宅や仕事に戻れるのかといった質問をしてみましょう。医師は普通、全般的な結果は予測できないものですが、こうしたより明確な側面については、推定できるかもしれません。
2. 「これが先生の妻、あるいは夫だったら、どうしますか?」 その医師の価値観を十分に知りつくしていない限り、あとであなたが後悔するような方向に導かれてしまう可能性があります。
3. 「臨床試験や化学療法は(絶対に)イヤです」 口に出す前に注意しましょう。医師がその断固とした言葉を覚えていて、将来的に二度と提案しないかもしれません。もし気持ちが変わったら、医師に伝えましょう。医師は患者の発言に対し、患者が思うより大きな影響を受けているものです。
4. 建設的な批判ではなく、他の医師の悪口を言う 医師はどう反応してよいかわかりませんし、結果が悪ければ自分も同じように悪く言われるのだろうかと考えてしまいます。建設的な批判は役に立つものですが、単に強い感情を示すのは有益ではありません。
5. 「聞くべきことがわかりません」あるいは質問をしない これは今起きていることに、興味がないと言っているようなものです。患者に何と言って良いかわからないと言われると、医師側もどこから手をつけて良いかわかりません。本当に質問がないなら、少なくとも状況や治療計画は十分に理解したと伝えてください。もし何を聞いてよいかわからない場合、次のような質問を考えてみて下さい。
・治療計画の次のステップについて、書いていただけますか?
・なぜ、こうした検査をするのですか?
・なぜ、私はこの治療を受けるのですか?
・この薬の副作用は何ですか?
・この治療にはどの程度の効果が期待できますか?
・この治療で何が改善するのか、説明してください。
・なぜこの治療が、私に最適だと思われるのですか?
質問は、患者としてのあなたが治療やケアの質を上げ、不適切なケアから自分を守るために行うべき重要な手段の一つです。私は患者と医師間のコミュニケーションを非常に重要だと考えています。

***********
片瀬ケイ 訳
上野直人 (医学博士 乳腺腫瘍内科) 監修
************
Re:コミニュニケーションの取り方について
ゆり (広島県) 2013/02/02
宮本先生、温かく、分かりやすいご返事ありがとうございます。
上野先生、ン十年ぶりに単語を調べながら訳してみましたが日本語訳も下さり、ありがとうございます。

このような、気持ちを聞かせて頂くだけで満足な気持ちにさせてもらえます。

私の友人は、手術を受けた病院、定期検診を受けている近くの総合病院とで二人の主治医がいますが「二人も主治医がいても淡々とした会話の診察に経過が良くても『さぁ、また明日から頑張ろう』という気持ちになれない。診察を受けて安心するよりもかえって虚しくなる」と言います。

また、他な知人は病気になって、一番助けられたのは「人の気持ちだった」と言います。

私は病気になって、自分の先のことが見えなくなり、ずいぶん悩みましたが、たくさくの人との出会いや何気ない言葉に助けられて、病気になってからの人生も悪くないかな、と思えるようになりました。

患者にとって大事なのは医療もですが主治医、医療スタッフ、家族、友人達との良いコミュニケーションなのではないかと思います。

そういう意味で私は、この掲示板を使って「最高の医療」を受けれたのではないかと思います。
みなさま、ありがとうございました。
Re:コミニュニケーションの取り方について
kei(兵庫県) 2013/02/02
ゆりさん、こちらこそ、ありがとうございました。
こんな発言できる機会を与えてくださって。

医師も人間とわかってても行ってはいけない言葉ってありますよね。私のように気に入らないことがあったから、何もかも効果がない、やる意味がないと言われなすすべないとまで言われてお先真っ暗というか頭の中、真っ白の状態でした。

再度考え直してほかの医師の意見も聞いてみようと思いセカンドオピニオンを受け決してないわけではないこと、治療を引き受けてくださる医師と巡り合えたことがあり、今治療を受けています。前に進むことができています。

今はまだ暴言を吐いた医師を許すことできませんが。

でも吐き出すきっかけになったように思います。ありがとうございました。
Re:コミニュニケーションの取り方について
sachita(東京都) 2013/02/04
私もゆりさんのご友人のお気持ちと全く同じです。
連携パスにより、手術を受けた病院と、定期検診をする病院が別(クリニック)になってしまったのですが、患者数を裁くだけのような検診で虚しくなるので、「これは検査機器だ」と思うようにしています。
先が思いやられますが、仕方がないですね。
強く頑張っていかないといけないのだなと思っています。

記事内容を変更することはできません。記述を修正したい場合はコメント欄を使って補足・訂正を行ってください。