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治療とその選択
血中エンドキシフェン濃度の測定は抗エストロゲン剤の治療効果予測検査として有効か?
ロビン (東京都) 2013/07/11
いつも拝見しております。
血中エンドキシフェン濃度の測定で、抗エストロゲン剤の治療効果は予測できるのでしょうか?
CYP2D6の遺伝子型の検査には、賛否があるようですが、
CYP2D6の遺伝子型がどんな型であろうと、血中エンドキシフェン濃度が一定水準以下だった場合、その薬の効果は低いとみなして治療方法を変更するという考えは正しいでしょうか。
また、このような医療サービスを影響している医療機関はすでに存在しているのでしょうか?
妻が閉経前乳がんでLH-RHアゴニスト+TAMで治療中です。
CYP2D6の遺伝子型の検査について最終見解が出ていない現在、このままTAMで治療を続けて良いのか非常に心配です。
少しでも効果の高い治療を選択したくご回答宜しくお願いします。

   
Re:血中エンドキシフェン濃度の測定は抗エストロゲン剤の治療効果予測検査として有効か?
Koji(神奈川県) 2013/07/22
ご参考になるかは分かりませんが、お答え致します。
ご指摘の如く、欧米及びアジア諸国において、後ろ向き試験によりタモキシフェンの有効性及び副作用とCYP2D6の酵素活性を低下または消失させる遺伝子多型との間に有意な関連があると言う報告と、関連を認めなかったという報告とが存在し、統一された見解に至っていないのが現状であります。また、エンドキシフェンに関してはTAM内服中の乳癌患者さんを対象としたカナダの前向き試験で血中濃度を経時的にみた研究があります。それによるとCYP2D6遺伝子多型の他に、冬季にはエンドキシフェン濃度が約20%低下していたとのdataもあり、生理的な変動も実はある様です。従って、エンドキシフェンの血中濃度を測定することの意義は現時点では不明であると思われます。TAM内服(5年か10年かはここでは触れませんが)があるpopulationには有効であるのは確かですが、副作用とのバランスを考えて主治医の先生と良く議論するのが良いと思われます。
奥様、ロビンさまが満足できるサバイバーライフをおくられる様、願っております。ご質問ありがとうございました。
Re:血中エンドキシフェン濃度の測定は抗エストロゲン剤の治療効果予測検査として有効か?
ロビン (東京都) 2013/07/23
お忙しい中、御回答ありがとうございます。

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