掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
乳がん温存術後の再発で、皮下乳腺全摘術は可能?!
オーシーデー(海外在住) 2013/08/09
15年前に乳がんの手術をし、先日ドイツの病院で、同じ乳房に再発が確認されました。

前回は乳房上部12mm非浸潤性、ステージI 、温存手術でリンパ郭清し転移なし(0個)でした。術後は放射線治療、抗がん剤なしのタモキシフェン2年半服用でした。
紹介状は日本から取り寄せました。
今回は乳房の底のほう1cm、非浸潤性、ホルモン受容性も前回と同じで、これが初めてなら温存で放射線治療が可能ですが、私の場合1度放射線治療をしているので、2度は出来ないので乳房全摘出と言われました。
医師の所見では、リンパ摘出の必要はなく、抗がん剤なしの再度タモキシフェンの5年服用と言われました。
そこは形成外科と連携して、Skin Sparing Mastectcomyも行っている病院なので、皮下乳腺全摘術はできないか、と聞いたところオンコロギー的所見から、再発のリスクを考え全摘手術しかできない、と言われました。
乳がん温存手術の場合は、必ず放射線とセットとなっているように、このような再発の場合は、再再発のリスクが高い為、SSMはできず、乳房全摘と決まっているのでしょうか?日本はどうでしょうか?
またドイツやアメリカは本来どうなのでしょうか?

   
Re:乳がん温存術後の再発で、皮下乳腺全摘術は可能?!
豊田昌徳(兵庫県) 2013/08/10
オーシーデーさま

非常に悩ましいですね。
腫瘍内科で働いている一医師からの言葉としてお聞き頂ければ幸いです。

医療の中心は常に患者さんですから、オーシーデーさんが納得できる治療法を選択できたらいいなと思います。ただし、オーシーデーさんが納得できる治療法を選ぶためには、それぞれの治療法のリスクとベネフィットを医療者や近しいヒトと十分に話し合う必要があります。オーシーデーさんの価値観を十分に理解したうえで、様々な意思決定を支援するために主治医団が存在すると考え、うまく主治医団を利用してみてください。きっとよい結論が導き出されると思います。

オーシーデーさんの場合、同側乳房に再発しておられるので、再再発リスクを考えてSSMは勧められないというのが実情でしょうが、主治医団がオンコロジー的な再再発リスクをどれぐらいみつもっているのか、技術的にSSMが可能なのか、温存手術+放射線治療後の乳房に対するSSMの整容性は十分か、ということが問題になりそうですね。

オーシーデーさんは、再再発リスクがどれぐらいであればそのリスクを許容してSSMを選択されますか?3%?5%?10%?50%?・・・。一般的に、SSMの再発リスクは5%前後までだと報告されていますが、再再発のデータは乏しいと思います。SSMをされておられる自施設のデータを教えて頂いたり、主治医団に利点・欠点を再度お尋ねになって、オーシーデーさんが納得して治療される事を祈っております。
Re:乳がん温存術後の再発で、皮下乳腺全摘術は可能?!
オーシーデー(海外在住) 2013/08/11
お忙しい中、アドバイスをありがとうございます。

絶対できない!と言うことではなさそうですね。それで少し希望が湧いてきました。
確かに医師は、いいえ、許可できません!という言葉ではなく、いいえ、絶対すべきです!という言葉を使っていました。その病院や医師の方針もあるのでしょうか。
ちょっとよくわからないのは、再再発するというのは、転移しない非浸潤性でも、遠隔転移が突然起こることもあり得るというでしょうか?
局所再発だけであれば、再度手術で全摘すればいいいのでは?と思ってしまいます。またはその局所再発が、早期発見できなかった場合、進行し浸潤性に変化し、手遅れになると遠隔転移も起こすからということでしょうか?
後者だとしたら、私は小ぶりの胸ですし、毎日よーくチェックしますので、再発リスクが少し高くても(30パーセント程なら)SSMを希望します。
前者だとすると怖いので、諦めるしかないかな。。。と思います。
来週は、同じ病院の形成外科医と話をすることになっていますが、外科医が全摘と言うことは、形成外科医は、全摘(SSM不可)が前提で話をするということになりますよね。
そうだとしても、どのようなオペが想定されるか等を、よく聞いてきたいと思います。
月末には、違う病院の予約が入っているので、そこで私のようなケースでも、SSMが可能かを相談してみます。
 
先生のおっしゃる通り、リスクを医師によく確認し、主人ともどうすべきか話し合って、どこでどの医師の治療を受けるか決めたいと思います。

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