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治療とその選択
乳癌と副乳について
kyo(東京都) 2013/09/17
現在49歳です。
4月中旬に右乳房外側部分切除、5月下旬より放射線治療25回プラス追加5回、計30回の照射をしました。
それとほぼ同時期にタスオミンの単独補助療法が始まりまた。約2ヶ月半服用した時点でのホルモン値エストラジオールの数値が850pg/mLを超えてしまたので現在は休薬中です。
ホルモン値が下がるのを確認できましたら、LH-RHアゴニスト製剤を加える方向で検討される見込みです。
タイトルについての質問ですが両側乳房の脇、腕の付け根あたりにおそらく副乳らしきものがあることに気がつきました。画像検索するとそうではないかと思います。
放射線治療の照射の範囲は副乳の約半分にかかっている状態です。
もし本当にそうであった場合の治療に対するガイドラインやエビデンスを調べたのですが探し出すことができませんでした。
この場合、副乳含めて照射すべきだったのか、半分かかっていれば大丈夫とするのか、気にすることはないのかわからない状態です。
また、乳癌術後反対側の副乳に転移した症例があるということが分かり、癌があった場所と副乳の位置が近いので不安を感じています。
次回診察時に質問する予定ですが、主治医とはコミュニケーションをとるのがなかなか難しく、どのように話をしようか頭を悩ませているところです。
確定診断していない質問ではありますが、知識を持って主治医と話をしたいと思いますのでよろしくお願いします。

   
Re:乳癌と副乳について
横田真里(海外在住) 2013/09/22
kyo様


がん医療に携わる薬剤師です。
kyo様のご質問に対して、どうお答えするか医師・看護師と相談をしていたため、返信が遅くなってしまいました。失礼いたしました。
ご自身で副乳らしきものに気づき色々と検索なさっているとのこと、はっきりせず不安なお気持ちでいらっしゃるとお察しいたします。
直接診察していないので、はっきりとしたお答えは出来ませんが、主治医の先生と相談される際の参考にしていただければと思います。


まず、副乳への放射線照射についてですが、基本的に手術後の放射線治療は局所の再発予防を目的としているため、副乳の位置にもよりますが必ずしも放射線照射の対象になるわけではないというのが一般的のようです。副乳への転移について心配なさっておられますが、一般的には局所再発が生じやすいのは腫瘍切除部周囲であり、副乳(手術をした側であっても、反対側であっても)が再発しやすい場所という訳ではありません。過去の報告で対側の副乳への転移の事例をあげられておりますが、これは非常に稀なケースであると考えられます。しかしながら個々の事例について明確なお答えは難しいことをご了承ください。

やはり実際に主治医の先生に直接確認していただくことが、一番の方法だと思います。


また、主治医の先生とのコミュニケーションが難しくどのようにお話をするか悩まれているとのことですが、具体的にどのような点でお困りなのでしょうか。短い時間で、多くのことを主治医の先生とお話しするのはとても大変なことだと思います。kyo様も色々と実践なさっていると思いますが、診察の前にあらかじめ質問内容をメモにまとめておき、先生へ伝わりやすくする等、様々な工夫によってコミュニケーションを改善することが出来ると思います。

今回のkyo様の疑問を整理してまとめてみますと、以下のような質問を主治医の先生へしていただくのがよいのではないかと思います。


①両側乳房の脇、腕の付け根あたりにおそらく副乳らしきものは副乳なのか?
②放射線治療の照射の範囲は適切だったか?(もし副乳があるのならばそこも当てるべきだったかどうか)
③乳癌術後反対側の副乳に転移した症例があるが、自分にどの程度そのリスクがあるのか?

また、医師と患者様の効果的なコミュニケーションについてまとめたコラムがありますので、ぜひ参考になさってください。(チームオンコロジーHPより)
http://www.teamoncology.com/column/column_ueno.php4?f=130206.inc


今後継続していく治療において、kyo様の病状について一番よくご存知の主治医の先生との効果的なコミュニケーションはとても重要なことだと思います。一度に全ての疑問を解決することはなかなか難しいかもしれませんが、kyo様が納得して治療を継続できることを祈っております。
Re:乳癌と副乳について
kyo(東京都) 2013/09/22
横田真里様
お忙しい中、医師・看護師の方々とご相談いただいてのご回答ありがとうございます。
副乳への放射線照射についての説明とても分かりやすく理解できました。ありがとうございました。このような明確な回答が主治医からもらえるのなら不安を感じることはないのにと思いました。
私の中では、やはり主治医とのコミュニケーションがうまくとれないことが不安の全てだと思いました。
ご回答頂いた内容をメモして質問に行こうと思います。
コラム読みました。参考にさせていただきます。
乳癌は、治療期間がとても長く主治医との関係がとても重要だと思います。ここに相談することにより今自分が何をしなくてはいけないのか明確になりました。
これからも前向きに治療に取り組んでいこう思います。
皆様本当にありがとうございました。


Re:乳癌と副乳について
横田真里(海外在住) 2013/09/27
kyo様


お返事いただきましてありがとうございました。
またこちらからお返事が遅くなり失礼致しました。


主治医の先生とのコミュニケーションがうまくとれないとのこと、診察の度に苦労なされているのではとお察し致します。
主治医や医療者の様々な要因(時間、診療上の方針、個々の性格等)により残念ながら患者様へ不快な思いをさせてしまうことは少なからずあると思います。
しかし、紹介させていただいたコラムにもありますように、患者様にはご自身の病状について理解し納得して治療を受ける権利があります。質問することを諦めず、ご自身のお気持ちや質問を効果的な形で主治医へお伝えする必要があると思います。
また、看護師やサポートセンター等の医師以外のスタッフに相談してみることも、違ったアプローチとなるかもしれません。
もしそれでもコミュニケーションがうまくいかずに、信頼関係を築くことが難しい場合は、セカンドオピニオン等を利用し転院を考慮することもひとつの方法だと思います。


また、患者様が不安に思う背景には、通院頻度が減ってしまうことやその他に抱える症状のこと、病気の再発への不安など様々な要因が関係していることもあります。患者様自身が主治医に何を求めるかによっても、その解決方法は変わってくる可能性があると思います。


過去にも主治医とのコミュニケーションについて、患者様、医療者など様々な方からのその工夫や思いについて投稿がありました。
もしよろしければ参考になさってみてください。(チームオンコロジーHPより)
https://www.teamoncology.com/bbs/thread_dtl.php4?coid=1&cid=11&pg=&tid=3995


お答えになっているか分かりませんが、今後の主治医の先生とのコミュニケーションの参考になればと思います。
kyo様が少しでも不安を軽くし、納得して治療を受けられることを祈っております。
Re:乳癌と副乳について
kyo(東京都) 2013/10/01
横田真里様

お忙しい中でのお返事ありがとうございます。
お返事の中で提案していただいた「看護師やサポートセンター等の医師以外のスタッフに相談してみること」早速実践してきました。
臨床心理士の方と面談して、思っていること感じていることを話してきました。まだ解決にいたってはいませんがいい方向にいければと思っています。

貼り付けしていただいたURLの相談内容再度読み返しました。患者、医師それぞれの立場からの有意義な意見交換になっていてとても考えさせられる内容と思いました。是非参考にさせていただきます。

私の拙い質問や主治医とのコミュニケーションの問題に心を込めてご回答いただけたこと本当に嬉しく思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。


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