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延命治療について
ひでのり (神奈川県) 2013/11/12
家族の乳がんの治療について悩んでいます。

乳がんから、肺、肝臓、骨、脳への転移が認められ入院中です。
本人は延命治療を希望していません。もう、自分からあまり話す事が難しい状態です。
しかし、少しでも長く生きていてほしい気持ちが強くあります。
病院の先生からは、家族の意思を尊重する旨のお話しがありました。

どうしたら良いのかまだ決められずにいます。



Re:延命治療について
向原徹(兵庫県) 2013/11/12
ひでのり様

神戸で腫瘍内科をしているものです。

とてもお辛いですね。
残念ながらここでひとつの答えを差し上げることはできません。「延命治療」にも様々の範囲のことが含まれることも一つの理由です。

治療の選択に関して、一人の医療者としていつも心がけているのは、最も尊重されるべきは患者さんご自身のお気持ちだということです。そういった観点からは、今、ご自身が話すことが難しいという状況とのことですので、もうされているとは思いますが、「ご本人だったらどういっただろう」という風に考えていただくことをお勧めしたいと思います。

とても、重い判断で、どういう判断をしても「これでよかったのだろうか」と思い悩まれるかもしれません。ご本人以外は誰にも答えは分からないのですが、少なくともずっと一緒に過ごしてこられたご家族が真剣に考えられて出された結果は、きっとご本人のご意思を代弁していることが圧倒的に多いと思いますし、非科学的ですが、ご本人も納得いただけると思います。

冒頭に書きましたように、「延命治療」にも様々な範囲のものがあります。予想されるご自身への負担も様々だと思いますので、よく医療者とお話をされて結論を出されることをお勧めします。また、一人で抱え込まれず、他のご家族、病院のスタッフにも思いを打ち明けられることをお勧めしたいと思います。
Re:延命治療について
三浦裕司 (東京都) 2013/11/13
虎の門病院で腫瘍内科をしている三浦と申します。

とてもお辛い事と心中お察し致します。
医師としてというよりも、同じく家族を持つひとりの人として、私の個人的な考えを書かせてもらう事をご容赦下さい。

全ての人に当てはまりますが、人には最期の時が必ず訪れます。
残念ながら、それは医療では解決できない事です。

しかし、最期を迎えようとしている家族にしてあげれる事は、たくさんあると思います。最期を迎えようとしている人が、それを怖がらず安心して過ごせるように、手を添えてあげること。その人が、自分の人生は素晴らしかったと思い出せるように、これまでの思い出や、家族の気持ちを話してあげる事などがそうだと思います。

少しでも長くという思いと同時に、ご家族とひでのり様の一日一日が、少しでも穏やかで素晴らしい時間になりますようにお祈り致します。
Re:延命治療について
ひでのり (神奈川県) 2013/11/14
ありがとうございます。

治療を始めて以来、手術、放射線、抗がん剤とつぎつぎと病気と闘ってきました。
一時的に抵抗は出来ても、じわじわと追い詰められていた様に思います。
気がつけば、もうここまできてしまった感じて゜す。

本当によくがんばってくれました。
支えていただいた先生をはじめ看護師の方々に感謝しております。

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