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炎症性乳がんの診断について
ひでき(神奈川県) 2013/11/28
妻が炎症性乳がんと診断されました。

会社の健診で乳がんの疑いありと言われてから、4か月経過しています。
その間乳腺炎の可能性と言われ、抗生物質をもらったりしていました。

最終的には針で細胞を採り病理検査で確定という事でした。

乳がんの疑いがあると言われた時すぐに細胞を採る検査をしていれば、がんであることがわかったのでしょうか。
それとも炎症性乳がんは細胞をとっても最初のうちはわからないのでしょうか。

炎症性乳がんは発症率は低いものの、とても予後が悪いと聞きました。がんの拠点病院なのに何故この病気の可能性について考えてくれなかったのかとても疑問です。

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Re:炎症性乳がんの診断について
上野 直人(海外在住) 2013/11/28
炎症性乳がんの症状を疑った時点でbiopsy(生検)を行うのスタンダードです。では、どの時点で疑うかがポイントです。炎症性乳がんの症状(炎症性乳がん国際コンセンサスあるいはAJCCの診断基準)があるならば、乳腺炎との鑑別が重要です。おそらく多くのお医師(僕も含めて)は、はじめんは乳腺炎を疑い抗生剤をだすのが王道です。しかし、抗生剤が聞かなければ疑う必要があります。この時点で画像診断と生検が必要です。もし、しこりがなければ、皮膚の生検までする必要があります。しこりがあれば、しこりを生検します。日本では、しこりがあれば炎症性乳がんでないという医師もいますが、国際的にはそう考えられています。炎症性乳がんの診断がついたら、乳腺専門医だけでは不足す。一度は炎症性乳がん専門医に見て頂く必要があります。

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Re:炎症性乳がんの診断について
ひでき(神奈川県) 2013/11/29
上野先生 ありがとうございます。

国際的な基準などについてご説明ありがとうございました。

しかし、何か腑に落ちないものも感じます。
もし、炎症性乳がんであれば命にかかわります。
乳腺炎であれば、そうではないかもしれません。

リスクの多いものに対して、その疑いを消す方が先の様な気がしますが。

何故、炎症性乳がんより先に乳腺炎を疑うのでしょうか。

医療技術の進歩や先生方の大変なご努力で多くの人が救われてきたと思います。
でも、もしあと少しの所で助かるかもしれない人がいたら、どうぞ救ってあげて下さい。
そういう思いで投稿させていただきました。

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Re:炎症性乳がんの診断について
上野 直人(海外在住) 2013/11/29
リスクが高いものを除外診断することは大切です。
炎症性乳がんである可能性は極めて数の論理からするとまれですので、赤い腫れた乳房を見て、まず炎症性乳がんを疑うのは、難しいです。

医師としての直感みたいなものが診断に左右するので、もちろん疑いが高ければ、抗生剤無しで生検。低いければ抗生剤。

むやみやたらに生検をすると、不必要な生検を行いそれも医療としてはマズイ状況にあります。生検は痛みもまれに合併症もありますので、生検を正当化できる理由が高くない限りできないですね。

つまり、今の医療常識範囲では、炎症性乳がん以外の専門家が、赤い腫れた乳房をみて炎症性乳がんで疑うのはとても難しいです。しかし、抗生剤を一回使用して疑わなければ、医療常識から外れてきます。

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Re:炎症性乳がんの診断について
ひでき(神奈川県) 2013/11/30
上野先生 ありがとうございます。

もう少しだけ、聞いてください。
妻は会社の健診で引っかかり、近くのがん拠点病院を紹介されました。
その後、再検査などで4か月もいろいろな検査をしてやっと炎症性乳がんと診断されました。

炎症性乳がんは5年生存率が30%~50%とも言われているそうです。
私の認識では乳がんは初期であれば、5年生存率は90%以上でした。
私としては、4か月の間にかなり進行してしまったのではと思うと大変つらいです。
ここから先は、がんをほぼ100%治せる治療がない限り、かなり厳しいかもしれないと思います。

妻を治せる最大のチャンスを逃してしまったと思います。

他のがんでも末期に近い方を治せる確かな治療法はありますか。

先生は炎症性乳がんの治療にもご尽力されているとお聞きしています。
若い、子供を持つ母親が乳がんで亡くなる患者さんを多く見てこられたと思います。
ごめん、見逃してしまった。 ではその結果はあまりにも大きいのです。

生検が簡単にかつ合併症を無くす為の技術開発が進めば、生検をまず第一に考える事は可能ですか。
それが、炎症性乳がんの予後を改善する一つの方法にも思えるのですが。

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Re:炎症性乳がんの診断について
上野 直人(海外在住) 2013/11/30
仰るとおりでとてもむずかしい状況です。生検自体が痛みなしで行われて、合併症がほぼなくても、生検適応が赤い腫れた乳房だけでできるとかと実はやはりできないんですね。

少し話がずれますか、人間ドックで血液検査で癌腫瘍マーカーなるものがスクリーニングで行われていますが、これもほ無意味な検査です。簡単に説明はできないですが、ほとんどの世界にある検査は、ある程度の疑いがないと精度が高くない問題があります。

奥様のタイミングに関してはつらいものがあるは、十分承知しています。
僕達に今できるのは、多くの医療従事者に炎症性乳がんの症状をしってもらい、的確にはやく生検してもらうことだと思います。英語ですが。この論文はこれらの問題点を論議しています。

http://theoncologist.alphamedpress.org/content/17/7/891

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Re:炎症性乳がんの診断について
ひでき(神奈川県) 2013/11/30
上野先生ありがとうございます。

妻の会社では、来年度から今まで隔年で行われていた乳がん健診が毎年行う為の予算を急遽つけるそうです。
妻のお陰とご同僚の方々は喜んでいると聞きました。
これは、良い事なのでしょうか?

妻が乳がんになったのはストレスを過度に与えた私の所為かも知れません。
しかも、とても重いです。初期の乳がんなら、あまり心配しなくても大丈夫と勝手に思っていた自分が情けないです。

まだ、40代ですが、残り少ない老後を仲良く過ごしていこうと思います。

先生ありがとうございました。
あと、文献の日本語約も簡単に見られると嬉しいです。

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