掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
再発後の抗がん剤治療について
なな(神奈川県) 2014/05/27
術後9年でリンパ節転移再発となり手術しました。
CT-PETで遠隔転移はありませんでした。
手術の結果ホルモン陽性でher2マイナスki67は50%リンパ節
8個の内5個に転移という結果でした。
手術前はTC療法と言われていましたがこの結果によりタキソール毎週12回のあとFECと言われました。
FECは副作用も強いとの認識です。私の場合はやはりTCではだめなのか?強力でないとだめなのでしょうか?
初発でなく再発なのにマイルドでなく強力にたたくべきなのでしょうか?それから米国国立癌研究所によればアントラサイクリンはHER2陽性は生存を改善するもののHER2陰性の生存は改善しないとありますが私のようにHER2陰性でもアントラサイクリンのエピルビシンを使用するべきなのでしょうか?
あとタキソールとFECの
投与の順番もどちらが先でも特に問題はないのでしょうか?
是非教えて頂ければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

   
Re:再発後の抗がん剤治療について
Hiro(茨城県) 2014/06/02
なな様
術後、リンパ節転移が見つかり、治療中とのことですが、お体の調子はいかがでしょうか。
今後の化学療法に様々な疑問がおありになること、理解申し上げます。この掲示板では、それぞれの治療法につき、善し悪しを言うことは差し控えさせていただいておりますが、なな様の治療法決定に少しでも支援できればと思います。

なな様の経過で大切なポイントとして2点考えてみます。
1. リンパ節再発が認められていますが、いわゆる局所(領域)再発のみであり、肺や肝臓などにはっきりとした遠隔転移がない状況である。
 今回のリンパ節郭清手術を行ったことで、いわゆる根治を目指す治療が可能なのではないかと、主治医の先生が考えておられるのではないかと思います。どのリンパ節転移の範囲までが局所再発であるかは、リンパ節転移の状況や元々の手術術式、放射線治療の範囲なども考慮する必要があり、一概には決められませんが、局所再発のみの場合には、今後の根治を目指し、化学療法や放射線の適応も含め、今後遠隔転移をしないように最善の方法を組み立てることは重要と考えられます。
 もし、初めて乳がんの診断を受けて治療を組み立てるときには、腋窩のリンパ節転移が5個あれば、アンスラサイクリンおよびタキサン治療を考慮することは標準治療として一般的であると考えます。アンスラサイクリンを使用しないTCのようなレジメンに関しては、根治を目指す、いわゆるアジュバント治療としてのデータは限られており、アンスラサイクリンをしなくても大丈夫、とまでは言い切れないという判断かと思いました。
 もし現時点で他に遠隔転移があるのであれば、この治療方針は適応とはなりません。すでにお話しされていらっしゃるかもしれませんが、主治医の先生がなな様の状況をどのように考えておられるのか、是非お話をしてみてください。

2. タキサンとアンスラサイクリンの順番はどちらが先でなくてはいけないという明確な基準はないと考えます。

これまでの経過や治療歴、リンパ節転移の詳細など、様々なことを考慮する必要がありますので、難しい選択であると思いますが、主治医の先生となな様にとって良い治療法を決めていくことができますようにお祈り申し上げます。
Re:再発後の抗がん剤治療について
なな(神奈川県) 2014/06/03
Hiro様
詳しく丁寧にご回答いただき本当にありがとうございました。
いまだ不安な部分は多いですが前向きに頑張っていこうと思います。
ご回答して下さりうれしかったです。
ありがとうございました。

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