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治療とその選択
乳がん骨転移について
しゅん (東京都) 2015/01/11
数日前1度ご相談させていただいたしゅんです。
気持ちを少し整理し改めてご相談させてください。
(その文は削除しました)

3年前浸潤性乳管癌の2Aで左胸の全摘手術を受け、その後アロマシンを服用しています。リンパ及び他への転移はありませんでした。HER2タンパクは0です。

私の場合CEAが術後下がらず、毎月の血液検査で7~11の間で変動します。気管支喘息を40歳で発症し治療をしています。疲れや寝不足などが続くとCEAが高くなるような感じがします。数値が毎月違うのでその都度一喜一憂し少し神経的に疲れを感じています。

乳がんは骨転移が多いようですが、骨転移でもCEAは高くなりますか?
骨転移の診断はどのようにしていくのでしょうか。
MRIやPETなどの画像以外で診断の元になるものはなんでしょうか。
いろいろ調べると血液中のICTP、ALPなどにも数値とし出てくるのでしょうか。

12月の検査の結果は
一般的な項目ではすべて良好でした。
CEA:9.2
ST-439:2.5以下
CA-15-3:4.8
ICTPは調べていません。

ALPについては昨年8月に一度だけして115という結果でした。

2013年12月に術後2年目の検診でCEAが下がっていかないのでCTを撮りましたが内臓に異常はありませんでした。その後検査を専門とするクリニックでPET検査をし、結果は左足付け根に集積があるが転移によるものとは違うようだということでした。

それを受け確認のためということで主治医の指示でMRIを撮りました。結果、やはり気になるということで、炎症によるものか転移かはっきりしないまま4週間に1度の注射での治療が始まりました。薬品名は聞いたと思うのですが不安とショックで不覚にも覚えていません。歯の治療に影響があるということを仰っていました。


今になって骨転移とはっきりした診断がないまま、自覚症状として腰の特別な痛みがないまま治療をつづけていいのか迷いはじめています。また、無駄な治療をしてきたのではないのかと、毎日そのことばかり考えてしまいます。次回の受診のとき主治医に思い切ってそうだんするつもりでいます。

その時までに何か知っておきたいと思いこちらにたどりつきました。

長くなり申し訳ありません。

映像や数値だけではないということは承知しています。お答え頂ける範囲で構いません。よろしくお願いいたします。

****************************
術後の結果です
大きさ21mm
リンパ節転移なし
D-T2N0M0STV2a
エストロゲンR3+
プロゲステロンR3+
HER2  0
****************************
1月16日追記
注射の薬品名がわかりました
ランマーク
です。

   
Re:乳がん骨転移について
三浦裕司 (東京都) 2015/01/18
しゅん様

別のスレに下記の様に返信してしまっていましたので、転記します。

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返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
虎の門病院で腫瘍内科をしております三浦と申します。

再発ではないかという不安なお気持ちとのこと、何かしらお力になれれば幸いです。

まず、骨転移に限りませんが、再発の診断は時に血液検査や画像検査では難しい事があります。投稿いただきました内容を拝読する限りでは、必要な検査は全てお受けになっているように思います。場所的に針を刺して組織検査が比較的容易な部位であれば、組織検査をするのが確定的ですが、足の付け根(大腿骨頚部?)となるとそれも困難かと存じます。

このように、確定的な診断がつかない(不確定な)状況というのは、少なからず起こりえます。その際には、今後の選択肢について、メリットとデメリットの双方を考え、最もデメリットの少ない選択肢を患者さんと相談することです。おそらく、主治医の先生もこのような考えのもと現在の治療法になったのだと思います。
大事な事は、このような不確定な状況だからこそ、このメリット・デメリットについて、主治医と患者さんとが共有しておくことです。そして、しゅんさんが不安に思っている内容についても、具体的に主治医にお伝えする事も非常に大事な事だと思います。

主治医の先生に質問をする際の参考に、MDアンダーソンがんセンターの上野直人先生がお書きになったエッセイのURLを下記に示します。ご参考になれば幸いです。
http://www.teamoncology.com/column/column_ueno.php4?f=130206.inc

主治医の先生との相談がうまく行く事を祈っております。
Re:乳がん骨転移について
しゅん (東京都) 2015/01/18
三浦先生

お忙しい中お返事を有難うございました。
1年前、疑問を主治医に聞かないまま迷い続け最近では迷路に入り込んだような感じでした。主治医に対しても不信感が大きくなっておりました。

三浦先生がここで仰ってくださったこと、上野先生のコラムなどを読んでいくうち涙が止まりませんでした。
上野先生の「病気の主権者は患者」という言葉でハッとしました。

不安や疑問、これからの治療方針など次回の受診の時によく相談してきます。

自分が聞けずにいたものを、主治医のせいにしていたのだときずきました。

気持ちが落ち着きました。
本当に有難うございました。



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