掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
乳ガン術後の脇の下
ぱる (千葉県) 2015/04/20
2月に乳ガン両側手術を受けました。
今日、初めて気づいたのですが、脇の下の傷口から白い糸が出ているのに気づきました。
今まで、傷跡だと思っていたのですが…どうしたら良いでしょうか?

それから、cyp2d6の検査を受けたのですが、注意 ※1/※10と言う結果でした。
こちらの掲示板を見ていると皆様、詳しく検査の結果等をご存知ですが、私の病院では、そういった検査結果を紙面に記した様な物は出せないと言われていて自分でも良く分かりません。
病院関係なくCyp2d6の検査を受けたので、先日、検査結果を持って行ったのですが、良く知らないとの事でした。
タモキシフェンを増量した方が良いが、お伺いしたかったのですが、良くわからないとの事でご相談も出来ませんでした。

脇の下の糸の事
タモキシフェンの増量はできないのでしょうか?

この二点について教えていただけないでしょうか

   
Re:乳ガン術後の脇の下
YF(群馬県) 2015/04/24
ぱるさん、こんにちは。薬剤師のYFと申します。
返信が遅くなり、申し訳ございません。
チームの医師・看護師とも相談した内容で回答させていただきます。


まず、傷口からの糸を発見して、驚いたことと思います。
ただ、実際に診察もせずに我々が判断することはできませんので、次回受診時に主治医に相談して下さい。

次にCYP2D6の遺伝子多型とタモキシフェンの増量についてですが、残念ながら、現時点ではそれらの関係はよく分かっていません。
つまり、遺伝子型が*1/*10だったからと言って、増量した方が良いかどうか、現時点では分かりません。
現在、CYP2D6の遺伝子多型によりタモキシフェンの量をどのように調節するのが良いか調査する、TARGET-1と呼ばれる臨床試験が行われています。
この試験は転移・再発乳がんを対象とした試験で、ぱるさんの状況とは異なりますが、試験の結果、増量に意義があった場合には術後治療でも同様の方法が検討される可能性があります。

なお、ホルモン療法薬は用量が多ければ多いほど良いというわけでもありません。
実際、体重が40kgでも100kgでも、同じ量の薬を使って治療しています。この場合、薬の血中濃度にはある程度の差があると考えられますが、実際の治療効果には差がつかないことがほとんどと考えられています。
一方、タモキシフェンには血栓などの副作用がありますが、その副作用と薬の量の関係もはっきりしていないので、増量により副作用が増える可能性もあります。

せっかくCYP2D6の遺伝子型を調べたのですから、その情報を治療に役立てたいところですが、残念ながら現状ではそこまで解明されておりません。
今後の治療については主治医および他の医療スタッフとお話の上、納得して治療が受けられることを祈念しております。
Re:乳ガン術後の脇の下
ぱる (千葉県) 2015/04/25
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
私の場合、ki値も微妙な結果で、抗がん剤もすすめられましたが、やらなくても良いし、やっても良いし…という感じだったので、抗がん剤は受けませんでした。
ホルモン剤だけでの治療にしたので心配になりご相談させていただきました。
次回の診察時に先生に伺ってみます。
本当にありがとうございました

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