掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
乳房再建
えむ (埼玉県) 2015/07/10
はじめてご質問させて頂きます。
かなり深い悩みとなりまして、答えをだすヒントを頂けたらなと思っております。
担当医の勧めで温存手術を致しました。
無事転移もなく、切除断端も-でしたが、想像以上の乳房の変形で悩んでおります。健側と比べて手術した側は皮膚も切除していることから上部に吊りあがり、乳首の位置がかなり違います。これなら全摘した方が良かったかな、と後悔しました。もともと手術した側にのう胞があったこと(検査して良性でしたが)や術後に局所再発した人の情報を目にしたことが多かったこと、更に患部から膿がでたり液が未だにとまらなかったりのトラブルで不安になり今に至ります。患部のトラブルの関係で放射線治療に入れずホルモン治療を先行してやっておりますあいだに、他院の先生に意見を聞いたり、患者さんに会ったりしました。再建された方は皆さん生き生きしており、せっかく温存したのに自分は見るのもつらく情けないです。
放射線あててからの再建は形成外科の先生はやりますとおっしゃいますが、いろいろな情報で困難が伴うのを知り、まだ放射線をあてていないので今なら再手術したほうがいいのか悩んでいます。
担当医にも相談しましたが、やはりご本人が手術したので私が不満をもっていることに、いい顔はしません。ホルモン治療でもまだまだ形も変わるしとのこと。しかしまだまだ変わるのに、もうこんなに左右の均等がとれていないことに私は不安ですし、放射線後は困難と分かっていて将来やればいいや、とも決心がつかず。
一応担当医にはもし再手術をするのであれば乳首や乳頭をのこしたり出来るか?とお聞きしたら出来るのではないかと言われました。
もし再手術をするのであれば、切除断端マイナスであったのでガンはとりきれていますが、皮下乳腺全摘や乳頭乳輪残しての皮下乳腺全摘した場合の局所再発率は放射線を受けた温存手術の局所再発率と同じぐらいなのですか?
放射線治療のリスクや放射線後の変形を考え、今この状態で形状に不満をもっていることで放射線に踏み切れません。
この状態に我慢して受け入れるか、再手術するかなのですが。手術から1ヶ月半くらいたちますが、まだ患部から液が出ている状態です。

   
Re:乳房再建
M(岐阜県) 2015/07/15
えむ様
ご質問ありがとうございました。お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。岐阜県で看護師をしていますMと申します。

転移がなく、切除断端も(-)であったこと、良かったですね。

さて、問題の乳房の変形ですが、同じような悩みを抱えていらっしゃる方の相談を受けたことがあります。当人にとって、左右差があるということはとても気になりますね。えむさんにとって、現在一番気になっていることは、再手術する時期、再手術することによる再発率への影響、先生との関係性でよろしいでしょうか。
以前相談を受けた方も「再建された方はみなさん生き生きしていて、自分は見るのも辛く情けない」とえむさんと同様のことを言われていました。その方も色々悩んでいましたが、手術がしたい、ご自身の思う乳房になることが一番強い希望でした。先生と何回か相談し手術をすることとなりました。
えむさんもご自身が何を望んでいるのか、そのために医学的にどうしたらよいかを先生にご相談しては如何でしょうか。

放射線治療につきましては、放射線科医師より以下のご意見をいただきました。
・放射線治療後は手術後変形についかして乳房がますます硬化していくことです。放射線治療後の整形手術の美容的な面を含めての成功可否やリスクについてはもう一度形成外科先生と相談された方がいいですね。
・近年の報告によると乳房温存術後の再発リスクは追加放射線治療の有無によって局所・リンパ節転移への再発率が15%程度改善できるといわれています。乳房温存術を選択された場合は追加放射線治療が進められているということですが、このパーセントは年齢、組織学的異型度、エストロゲン受容体、タモキシフェン使用、あるいは切除範囲によって再発リスクがかわりますので、一度放射線治療医師にも相談をされてください。

えむさんが先生と十分にお話ができ、手術する、しないにしても納得できる選択ができることをお祈り申し上げます。先生とお話しする際に緊張するようでしたら、既に取り組まれているかもしれませんが、質問項目を箇条書きにして持参されることをお勧めいたします。
Re:乳房再建
えむ (埼玉県) 2015/07/18
お返事ありがとうございます。
同じような悩みを持っていらした方がいらっしゃったというお話をお聞きしまして、私だけじゃないんだと安心しました。
せっかく温存したのに思いもしない悩みを持ちました。担当医は全摘再建でも左右が全く同じにはならないし、今後健側は更に変形するとおっしゃいますが、どの程度の差なら許容範囲か?ということになると思います。
今度形成外科にお話を聞きに行く予定です。命あってのことは充分承知していますが、今後生活していく為に最善の策がみつかればな、と思っています。

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