掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
ステージ4 乳がん切除
中山 正二 (兵庫県) 2015/08/29
妻に 昨年12月暮れ乳がんが見つかり入院しました。ステージ4との事、肝臓と胸椎にすでに転移しており、右乳房は筋肉部分に浸潤が大きくあり手術不能、しばらく抗がん剤で様子を見ますと言われました、そして先日検査で乳がんが小さくなったので手術をしますと言われ8月19日にしました。集中治療室に3日ほどおり4日目に一般病室(2人部屋)に移りましたが、毎日昼食を食べる補助をしているのですが、一日ごとに反応が悪くなりまるで認知症患者の様な有様です,体の一部には麻痺硬直が見られ説明を求めると今からMRIを取りますと言われ結果、脳梗塞は見られないがPET検査でも判別出来ない程の小さな転移ガンらしきものが沢山あり、それが影響してきている様との説明でした、こんな事ってあるのですか?手術の前に分らなかったのですかね?脳に転移していることが分かれば手術はせずに少しでも長く意識のある状態を保ってやりたかった、涙がとまりません。自分の不明を恥じます妻に申し訳なくて。

   
Re:ステージ4 乳がん切除
W(千葉県) 2015/09/02
看護師のWと申します。
文面から中山さまの心痛な思いが伝わって参りました。

一般的に乳がんは、脳に転移がしやすい疾患です。
ですが、原則、早期発見を目的に定期的な脳の検査を 行わず、脳転移を疑う症状(頭痛・吐き気・運動障害等)の出現の後、検査をして確定診断を行います。
その理由は、早期発見することで予後が改善するという科学的な根拠がないためです。

また、脳転移の症状・その出方も様々です。
中山さまが手術後からの急激な変化に驚かれているとおり、急な症状の出現から診断に至ることも多々あります。

そうはいっても患者さん・ご家族の立場から考えますと、脳転移というのは大きな衝撃です。

中山さまの奥様へ申し訳ないと思うお気持ちは、大変よく分かります。
私自身、看護師でありながら母親の病気の兆候に気づけなかったことがあり、母の死後もずっと後悔を抱えています。

お食事の補助を中山さまがされていることからも、奥様への愛情が伝わってまいります。
その思いが強いがゆえに、苦しいではないでしょうか。

今は奥様の傍で、奥様にとっ て何がベストかを、奥様を大切に思われる方々と一緒に考える大切な時期です。
中山さまが奥様の変化から医療者に説明をお求めになられていることは、大変に素晴らしいことです。

事実として分かっていても、受け入れられないことも多いかと思います。
だからこそ、医療者とコミュニケーションを十分にとりながら、今後の治療や療養の仕方を考えるが重要となってきます。

ですが、「あの時どうして…」と自分を責めていると、段々と奥様の傍にいること自体がお辛くなってしまうのではないでしょうか?

中山さまが辛い気持ちを話せる方は、身近におりますか?
ご家族でもご友人でも、医療者でも結構です。
ご入院中であれば、院内の相談 支援センターも相談先としてご活用下さい。
お気持ちを話せる方が見つかるまで、この掲示板に再投稿して頂いても結構です。

奥様のためにも、中山さま自身のためにも、決してお一人で抱え込まないでくださいね。
奥様は以前のような意識状態でなくとも、中山さまが傍にいることを分かっておられると思います。

中山さまが少しでもお気持ちが楽に、奥様とお過ごしになれることを願っております。

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