掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
ホルモン療法 アロマターゼ阻害薬への切替
ゾフ(東京都) 2015/12/19
乳がん2b、術後化学療法後にタモキシフェン服薬3年目です。
化学療法で閉経になりました。

アロマターゼ阻害薬に切替えた方が良いとの記事を読み、主治医に相談しました。
統計的にグラフを見ると違いが有ったと言う事だが、毎年新しい発表がある。
そのたびに踊らされず落ち着いて考えよう。
タモキシフェンも良い薬だし、関節痛の副作用も落ち着いている。
このまま5年やったらどう?と言われました。
ホルモン療法は10年やるべしとの見解で、それは私も納得しています。

主治医は基本的には私の希望に沿ってくださいます。
10年以上のお付き合いになるから長期的に考えた治療の提案をするよー、ハヤブサのように役目が終わったら燃え尽きましたじゃぁ、何のための医者か分からんけんねーと、いつも分かりやすく説明して下さるので、信頼しています。
とりあえず、3月の診察までに主治医のチーム内で話し合っておくから、それまでに貴方も考えてみてとなりました。

アロマターゼに変更するメリット、デメリットは何でしょう。
また、変更して、副作用が辛かったらまたタモキシフェンの戻せるのでしょうか。

   
Re:ホルモン療法 アロマターゼ阻害薬への切替
M(岐阜県) 2015/12/25
ゾフさん、こんにちは。岐阜で病院薬剤師をしているMと申します。

アロマターゼ阻害薬に関する記事を見られ、今後タモキシフェンをそのまま継続するのか、それともアロマターゼ阻害薬に変更するのか悩まれているということですね。
私たちJ-TOPの医師・看護師・薬剤師チームでも検討してみたのでお伝えしますね。

①アロマターゼに変更するメリット、デメリット
・タモキシフェンからアロマターゼ阻害薬への切り替えのメリット:治療後、再発等がなく生存している期間が切り替えた方が長かったという報告があります
・ただし、海外では切り替えにより骨折率があがるとの報告もあり有害事象を考慮しながらの選択も大切です
・アロマターゼ阻害薬の追加投与期間については現在のところ3年または5年となっており、今後10年間投与を継続することを考慮すると、ゾフさんの主治医の先生が言われるようにタモキシフェン5年使用後にアロマターゼ阻害薬への変更を検討してもよいと思われます
・アロマターゼ阻害薬を10年使用することについては現在臨床試験が進行中ですが、まだわかっていません

②副作用が辛かったらまたタモキシフェンに戻せるのか
アロマターゼ阻害薬による有害事象が強い場合はタモキシフェンへの再度変更することは可能と思われます。

すでにご存じのことかもしれませんが、主治医の先生と相談する際の参考になれば幸いです。
ゾフさんも主治医の先生もともに納得のいく治療の選択が出来ることを願っています。
Re:ホルモン療法 アロマターゼ阻害薬への切替
ゾフ(東京都) 2015/12/31
Mさま、年末のお忙しい中、アドバイス頂きありがとうございます。
次の診察まで間がありますので、参考にさせて頂きよく考えて主治医と相談します。

もし可能でしたら、タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬とで、どれ程の差が有ったか解説願えますでしょうか。記事を読みましたが、差については良く理解できませんでした。

最初は辛かったタモキシフェンの副作用は、今は落ち着いているので、差を自分なりに踏まえて決めたいと思います。
Re:ホルモン療法 アロマターゼ阻害薬への切替
M(岐阜県) 2016/01/12
ゾフさん。年末を挟んでしまい、お返事が遅くなってしまいすいません。
ゾフさんが積極的に自身の治療について検討されていることがよくわかります。
再度チームで話し合った内容のお返事をしますね。

タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬とで、どれ程の差が有ったかという質問ですが、データにもいろいろな種類があり、また臨床試験も様々なので一概にこれという解答は難しいのが実際です。
加えて、主治医の先生によって薬剤の使用方法や説明の仕方も変わってきますので、混乱を防ぐためにも、次回診察時にタモキシフェンからアロマターゼ阻害薬へ変更した臨床試験のデータ等を含め主治医の先生に実際に示していただいた上で、一緒に検討されてはいかがでしょうか。

現在はタモキシフェンの副作用ともうまく付き合えているとお聞きし、ホッとしています。
私たちの回答が少しでも今後の主治医の先生との話し合いの参考になれば幸いです。
Re:ホルモン療法 アロマターゼ阻害薬への切替
ゾフ(東京都) 2016/04/04
お礼とご報告が遅くなり、大変申し訳ありません。

先週、主治医とチームの薬剤師さん交えて相談し、タモキシフェンをこのまま5年続けることにしました。

アドバイス頂いたように、主治医も色々なデータや見解があり、希望するなら変更しても良いとのご意見でした。薬剤師さんは、タモキシフェンを飲み始めに間接痛で苦しんでいた事もあり、落ち着いている今の状況で切り替えるのは心配との事でした。

喉元過ぎれば、、、で本人はすっかり忘れていたのですが、当事は本当に辛かったのを思い出しました。その時も薬剤師さんに泣きついて漢方薬を処方してもらい、助かったのです。

5年経ったらアロマターゼ阻害薬に切り替える方針なので、今は生活の質を重視し、また骨粗しょう症予防のためにしっかり運動しておこうとなりました。

充分納得ができる方針を決められました、ありがとうございました。

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