掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
対側に乳癌?
山下(静岡県) 2016/01/10
母がトリプルネガティブで、9月に一年かけて行った治療が終わりました。12月に行った会社の健康診断で、対側に、充実性腫瘤疑いありで要精密検査でした。対側に、癌が転移する可能性はどのくらいですか?もし、転移ならもう末期で、延命のための抗がん剤と放射線しか残されてないのですか?手術で切って終わりにはできないですか?
混乱していて、乱文すみません。
不安で寝れません。
病院は、明後日までやすみだし、連休明けたとしても
乳腺外科は患者で溢れているそうで、すぐ検査をしてもらえるとも限りませんよね?

もし、転移なら早すぎますよね。
癌だとしても、新しいタイプの癌であって欲しいです

   
Re:対側に乳癌?
陶山久司(鳥取県) 2016/01/15
はじめまして、鳥取大学病院の陶山と申します。

お返事が遅くなり大変申し訳ありません。1年間かけたお母さまの治療が終わり山下さんもホッとされていたところに、もう一つのしこりがみつかってしまったという状況ですね。たいへん驚かれ、夜も眠れず、最悪の事態のことも頭をよぎる、お辛い様子が伝わってきました。
先ず、今回の通知に関しては、「検診時の情報だけでは病変の有無についての判断ができない状況なので精密検査を受けて下さい。」という通知であった可能性が高いと思います。反対側の乳房に指摘されたしこりには、三つの可能性があると思います。①まったく新しい乳がんの可能性、②治療が終わった乳がんが転移再発した可能性、③良性で問題のないものの可能性などです。①の場合は前回と同様に手術を中心とした治療で解決できると思います。②の場合は、ご心配のとおり、がんとつきあっていくための治療を勧められる可能性があります。ただし、ほかの臓器への転移がないのに対側乳房のみに転移をする確率は非常に低いといわれています。現在経過観察をしてもらっている主治医の先生に今回の検診の結果をご相談し、もう少し精密な検査を受けられることで、③の可能性も含め解決していくことができるのではないでしょうか。受診される際に検診時の画像コピーを持参されると診療がよりスムーズになると思います。検査のスケジュールに関しては、最初の診断を受けられた時と同じような流れになるでしょうから、少し結果がわかるまでに時間を要するかとは思います。これまで主治医の先生のもと、治療を頑張ってこられたお母さまが、また先生とよく話し合い、もう一度ベストな解決策を目指して力を合わせていけることをお祈りいたします。

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