掲示板「チームオンコロジー」
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乳がんとエクオール
佐野 (愛知県)
2016/02/20
最近話題になっているエクオールというサプリメント。
大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内菌の力を借り、変換されて生み出されます。ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。
エストロゲン受容体にくっつくということで乳がん予防にもなるということですが既に乳がん患者の場合取ってもいいものでしょうか?製薬会社は問題ないという意見のようです。
現在ノルバデックス服用中で副作用もあるので問題ないのならエクオールも服用しようかと思います。
ご意見伺えたら嬉しいです。
大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内菌の力を借り、変換されて生み出されます。ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。
エストロゲン受容体にくっつくということで乳がん予防にもなるということですが既に乳がん患者の場合取ってもいいものでしょうか?製薬会社は問題ないという意見のようです。
現在ノルバデックス服用中で副作用もあるので問題ないのならエクオールも服用しようかと思います。
ご意見伺えたら嬉しいです。
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Re:乳がんとエクオール
三浦裕司 (東京都)
2016/02/23
東京で腫瘍内科をしております三浦と申します。
サプリメントについての質問は、よく患者さんから受けます。
サプリメントも含め全ての治療について、効果あるのか、効果はないが害もないのか、害があるのか、もしくはわからない、などについて科学的な根拠(我々はエビデンスと呼びます)をもって推奨度が決まってきます。またややこしい事にエビデンスには、証明の仕方によってその結果の信頼度が高いものから低いものまであります。例えばネズミでは効果あったけど、人ではどうか分からない、もしくは効果なかった、みたいな事もありえますよね。ネズミの実験ではまだエビデンスの質が低く、人で証明されたらより信頼度が高い、というわけです。同じように化学物質の構造的にエストロゲンに似た働きをする事が分かっていても、それをどのくらい投与したら人の体の中で再発を防ぐだけの効果を出すのか、もしくはどのくらい投与したら逆に体に悪い働きをするのか、それを調べてみて初めて「治療」になるかどうか分かるわけです。
エクオールというサプリメントが、本当に効果あるのか、もしくは毒になるのか、ノルバデックスの効果を減弱しないか、など良い可能性だけでなく、悪い可能性も十分考慮した上で投与するかどうか決める必要があります。
世の中にはいろいろな情報がありますので、気になるものがあれば主治医に確認したり、本サイトの様な掲示板に気軽に相談してみてください。
以前の投稿に同じ様な内容がありましたので、ご参照下さい。
https://www.teamoncology.com/bbs/thread_dtl.php4?coid=1&cid=10&tid=4141
患者さん向け乳がん診療ガイドラインには以下のように記述があります。
http://jbcsfpguideline.jp/category1/q001/#a_1-3
サプリメントについての質問は、よく患者さんから受けます。
サプリメントも含め全ての治療について、効果あるのか、効果はないが害もないのか、害があるのか、もしくはわからない、などについて科学的な根拠(我々はエビデンスと呼びます)をもって推奨度が決まってきます。またややこしい事にエビデンスには、証明の仕方によってその結果の信頼度が高いものから低いものまであります。例えばネズミでは効果あったけど、人ではどうか分からない、もしくは効果なかった、みたいな事もありえますよね。ネズミの実験ではまだエビデンスの質が低く、人で証明されたらより信頼度が高い、というわけです。同じように化学物質の構造的にエストロゲンに似た働きをする事が分かっていても、それをどのくらい投与したら人の体の中で再発を防ぐだけの効果を出すのか、もしくはどのくらい投与したら逆に体に悪い働きをするのか、それを調べてみて初めて「治療」になるかどうか分かるわけです。
エクオールというサプリメントが、本当に効果あるのか、もしくは毒になるのか、ノルバデックスの効果を減弱しないか、など良い可能性だけでなく、悪い可能性も十分考慮した上で投与するかどうか決める必要があります。
世の中にはいろいろな情報がありますので、気になるものがあれば主治医に確認したり、本サイトの様な掲示板に気軽に相談してみてください。
以前の投稿に同じ様な内容がありましたので、ご参照下さい。
https://www.teamoncology.com/bbs/thread_dtl.php4?coid=1&cid=10&tid=4141
患者さん向け乳がん診療ガイドラインには以下のように記述があります。
http://jbcsfpguideline.jp/category1/q001/#a_1-3
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