掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
CYP2D6 低代謝について
A(愛知県) 2016/06/06
2014.9(47歳)に左乳房温存手術をしました。硬がん、腫瘍は1.2x1.0で、ホルモンどちらも2+、リンパ節転移なし、断端陰性、ly+、ki67 40% グレード2 Her2 -。

2014.10~ EC療法4回、放射線50gray その後抗がん剤治療中に生理が来なくなり、血液中のホルモン量が閉経状態と確認されたため アリミデックスを2015.1~2016.3まで服用。その間2回ほど不正出血があったため2016.4からノルバデックスに変更現在に至ります。

タモキシフェンが効きにくいCYP2D6の遺伝子について心配になったので検査したところ、*5/*10低代謝 という結果でした。

そこで質問ですが、この場合タモキシフェンに代わる方法としては何が考えられますか?また、それぞれのメリット、デメリットについて教えていただけると助かります。

私の中で考えられるものは書いてみました。

①トレミフェンに変える(閉経前の症例が少なく副作用などタモキシフェンと同等とはいっても不安,フェアストンは他の薬物治療や放射線療法をしたことがある場合は120mgとなっているが、もし私が服用するとなると、この量に相当するのでしょうか?)
②タモキシフェンを増量する(*5があるのであまり意味がないのではないかと思う)
③生理は2014.11を最後に未だ来ていないので、アリミデックスに戻す。(生理が戻ってしまうかもしれないが、もしも再開したら注射で生理をとめてもらう)
(抗がん剤で生理が止まった場合、どのくらいの期間無月経であれば閉経とみなすのでしょうか?)

④卵巣を切除してアリミデックス(費用やいろいろな面で負担が多くはなるが、私としては一番安心できる)

私は母を乳がんで亡くしているので少しでも不安材料はなくしていきたいと思っています。また現在の主治医からは温存より全摘したほうが家族歴を考えた場合安全だったね。と言われてしまい、ますます不安が募っています。(手術の時は違う主治医でした)

次回の診察は7月なので、その時に主治医と相談しようと思っていますので、すみませんが先生方のお考えを教えてください。
あと今更ですが、私のようなタイプは10年再発率はどのくらいでしょうか?

   
Re:CYP2D6 低代謝について
S(鳥取県) 2016/06/09
腫瘍内科をしているSと申します。お返事が遅くなり申し訳ありません。

先ず、同じようなご相談をこの掲示板でいただいていますのでご紹介します。
https://www.teamoncology.com/bbs/thread_dtl.php4?coid=1&cid=10&tid=4648&pg=1#res_4655
https://www.teamoncology.com/bbs/thread_dtl.php4?coid=1&cid=10&tid=4832

現時点ではCYP2D6遺伝子検査の結果で治療方針を変えるほどの有力な臨床試験の結果は依然としてでていないようです。いろいろとお調べになっていると思いますが、少なくとも日本のガイドラインでは採用されていません。更に、トレミフェン・アリミデックス・卵巣摘出なども日本の保険診療上は対応が難しいことも事実だと思います。また、閉経の判断も難しく、Aさまの今の年齢であれば月経再開の可能性もありますので、薬剤による卵巣機能抑制についても担当医とご相談いただくことをお勧めしたいと思います。

Aさまのご心配が少しでも軽くなり、ご納得の頂ける治療になることをJ-TOP一同よりお祈り申し上げます。
Re:CYP2D6 低代謝について
A(愛知県) 2016/06/12
ありがとうございました。
標準治療になっていないのはわかっているのですが、やはり心配で、なんとなくもやもやしてしまう状況です。
主治医とじっくり相談してみます。

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