掲示板「チームオンコロジー」

Bulletin board

治療とその選択
炎症性乳がんの治療について
なごみ(愛媛県) 2016/08/12
今治療を受けている病院は乳腺外科も腫瘍内科もありません。(主治医は消化器外科の先生です。)
術後抗がん剤治療も副作用ばかりきつくて症状が一行に改善しません。(というか悪くなっています。)それでもこのままここで抗癌剤治療を続けていくしかないのか?それとも専門科(ブレストセンター)が有る病院に転院できるなら転院したほうがより良い治療(治療だけに限らず、患者同士の交流ケア等を含め)を受けられるものなのか?と色々考えてしまいます。(抗癌剤治療はガイドラインがあってどこで受けても変わりは無いと聞いたことがあります。)
やはり、乳がんの化学療法(抗がん剤治療)はどの施設で行っても変わりは無いものでしょうか?
(今の主治医の先生は一生懸命やってくれているので感謝はしています。)

   
Re:炎症性乳がんの治療について
ME(新潟県) 2016/08/20
なごみ 様
薬剤師のMEと申します。
術後抗がん剤治療で苦しまれているとのことで、私たちにも何か力になれることがないかと思い、コメントさせていただきます。
現在なごみ様が悩まれていることは大きく分けて、
①現在の抗がん剤治療の副作用が辛い
②乳がんを専門とする医師がいる病院への転院のメリット、デメリット
の2点でよろしいでしょうか。

1点目ですが、具体的にはどのような副作用で苦しまれているのでしょうか。差し支えなければ教えてください。何かお力になれることがあるかもしれません。副作用のマネジメントは、主治医だけでなく、看護師、薬剤師も一丸となって行います。例えば、看護師は日常生活の中でできる副作用に対するセルフケアについての知識が豊富ですし、副作用を軽減するための薬(吐き気止めなど)の提案は薬剤師が得意です。なごみ様の周りにも看護師、薬剤師がいらっしゃると思いますので、具体的にどのような症状で苦しまれているのか、相談してみるといい解決方法が出てくるかもしれません。

2点目ですが、乳がんを専門とする医師がいる病院(施設内に患者同士の交流等がある病院)に転院することには、
(1) 専門の先生に診てもらえる
(2)施設内に患者会がある=ある程度の乳がん治療の症例数がある→医療施設として乳がん患者さんに理解があると考えられる
という点から、今よりも安心して治療を受けられる、というメリットがあると思います。
ですが、今の主治医の先生が一連の流れに沿って治療を進められているため、転院をすることで治療に遅れが出る可能性があるというデメリットも考えられます。また、患者同士の交流については、現在治療をされている病院で治療を受けながらも、患者会などを通して他院に通っている患者さんと交流することは可能です。今治療をされている病院で患者会を紹介してもらえる場合もあるので、近くにいる医療スタッフに確認してみるといいかもしれません。また、全国に支部があるあけぼの会(乳がんが対象)という患者会や、なごみ様のいらっしゃる愛媛県にある、おれんじの会というがん患者さんのための患者会(乳がん以外も対象)を利用するのも一つの手です。下記にリンクを貼っておきます。
病院によって治療方法に多少の違いはあるかもしれませんが、基本的には治療内容が大きく異なることは少ないです。なごみ様の主治医の先生はなごみ様に寄り添った治療をされておられるように思われますし、治療に不安があるのであれば、一度主治医の先生や周りのスタッフに相談されてはいかがでしょうか。セカンドオピニオンを活用するのも一つの手です。
これらをご検討の上、転院がなごみ様にとってプラスになるかどうか、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。

あけぼの会 http://www.akebono-net.org/index.html
おれんじの会 http://machinaka-orange.jp/

記事内容を変更することはできません。記述を修正したい場合はコメント欄を使って補足・訂正を行ってください。