掲示板「チームオンコロジー」

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患者と医療者のコミュニケーション
臨終前の姉の言葉
患者の子供(奈良県) 2018/03/21
父は高齢でしたが心臓バイパス手術をし、数年生きました。最後は心不全をおこし亡くなりました。姉が看護師で姉の務めている病棟に入院していました。姉は父の病状を病院内のコンピューターからいつでも見ることができました。父が亡くなる2日前、遠方からの帰り道だったので夜中に病室によったそうです。その時、父が「俺はもう死ぬのか」と聞いたそうで「もう死ぬよ。誰でもみんな死ぬから、、、。」と言ったと私に伝えました。ここで私は姉の言ったことがとても信じられませんでした。父との会話はもう出来ない状態だったので父が夜中にそう言えたとは思えません。父は誰よりも死ぬのを怖がる人で、そのように言ったことはとても残酷なのではと思いました。その翌朝、一日中、ホッタって!という言葉を繰り返していました。私は冗談で、自分(父)を捨てるということか?と聞いたらそうだと言っていました。姉のしたことは、プロの熟練した看護師がすることなのでしょうか。父と姉の仲は良くなかったです。私はほぼ毎日見舞いに行っていました。

Re:臨終前の姉の言葉
T(東京都) 2018/03/27
患者の子供様

看護師のTと申します。
お父様に関するご経験をお話しして下さりありがとうございます。

お姉様が不安の強いお父様に死期が近いことを直接伝えたため、お父様が自分自身を捨てるような状況に陥ってしまい、患者の子供様は大変悲しい思いをされたことが推察されます。

ご質問の「お姉様がしたことは熟練した看護師がすることなのか」という質問につきましては、こちらでもチームで議論致しました。
お父様が「俺はもう死ぬのか」と発言した背景や、それに対してお姉様がなぜ「死ぬよ。誰でもみんな死ぬから」と返答したのか。
お姉様は今までの看護師経験から、お父様に最後まで生をまっとうしてほしいと思ったためにかけた言葉なのか、他に理由があったのかは
その会話の一部分のみから発言の背景を判断することは掲示板という性質上、大変難しいと感じています。

私はご家族が患者さんの力となり支えとなっていること、また共に病気と闘う存在であることを少ない看護師経験から拝見してきました。
毎日面会することは簡単なことではないですし、精神的にも肉体的にも追いつまり、限界に近づくこともあったと思います。
お父様はそんな娘さんが「サポーター」としていることで不安や孤独感も拭え、面会を心待ちにするだけではなく感謝していたのではないでしょうか。

今は難しいかもしれませんが、お父様に対する悲しみの気持ちも、楽しい思い出も含めて全て、ご友人や他のご家族と語りあうことができたらと思います。
そして、別な視点かもしれませんが闘病していたお父様を見てきたお姉様ともいつかお話ができて、その時の背景や思いを聞けたらと思います。

今回は、勇気をもって投稿して下さりありがとうございました。
もし、患者の子供様の求めるものと異なる投稿でしたら申し訳ありません。

私達はいつもここにおります。
辛いお気持ちになった時や気持ちを表出したい時は気軽にこちらにいらして下さい。
Re:臨終前の姉の言葉
患者の子供(奈良県) 2018/03/27
丁寧なご返答ありがとうございました。ここは癌患者様の掲示板ですね。投稿した後に気がつきました。
ベッド上で酸素マスク、点滴、ドレイン(?)などに縛り付けられ、姉は家に返すことを
お願いしていたのですが、かなわなかったです。早く楽にしてやりたいという気待ちがだんだん強くなり、自分自身も病院通いが大変になってきていました。
姉とはそのことについて一度も話していません。ただ姉の言ったことには明らかに嘘があります。父の俺は死ぬのかという言葉は決してなかったと思うからです。看護師さんたちのマニュアルでは死期が近づいたことを直接患者に伝えるものなのかということが知りたかったのでここでお聞きしました。
Re:臨終前の姉の言葉
T(東京都) 2018/03/31
患者の子供様

ご返信ありがとうございます。
患者の子供様が、献身的にお父様の看病をされた様子が推察されました。

ご質問していただいた件ですが、
患者さんに死期を伝えるかどうかは、医師を含めたチームで相談し、状況に応じてケースバイケースに対応していると思います。
ただし、今回のお姉様の場合は、お話しされた方が実のお父様であったため、一般論では説明がつかない状態だと考えます。
お姉様が熟練された看護師であれば、長い経験を経た死生観もお持ちだと思います。
いつかお姉様とお話しできる日がくることをお祈りしております。

返信が遅くなり大変失礼致しました。

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