掲示板「チームオンコロジー」
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エッセイを読んで
乳癌治療中の生理再開と腫瘍マーカー上昇
ゆゆ(愛知県)
2018/05/20
4年前42歳の時に右乳癌全摘術を受けました。ステージ1、ルミナールAでした。リュープリンを2年打ち、去年5月よりノルバデックスのみになり、11月に生理が再開しました。主治医にリュープリンをまた始めたいといいましたが、再発低リスク、35歳以上である、2年間打ったことから、必要ないと言われ、半年間毎月生理があります。
生理再開した頃から、ca-153がずっと5.1~5.9だったのが、6.9~7.1に上昇、ncc-st-439がずっと1.0以下だったのに、1.3~7.1に上昇しました。この数値上昇はやはり再発の可能性が高いのでしょうか?
色々調べるとncc-st-439は女性ホルモンにより、数値が高くなる事があるという情報を目にしました。生理が再開した事と、腫瘍マーカー上昇は関係あるのでしょうか?
もう一度リュープリンを再開して生理を止めようと思いますが、半年も生理が来てしまったので、もし再発していたら今さら止めても意味はないでしょうか?
色々質問してすみませんが、ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。
生理再開した頃から、ca-153がずっと5.1~5.9だったのが、6.9~7.1に上昇、ncc-st-439がずっと1.0以下だったのに、1.3~7.1に上昇しました。この数値上昇はやはり再発の可能性が高いのでしょうか?
色々調べるとncc-st-439は女性ホルモンにより、数値が高くなる事があるという情報を目にしました。生理が再開した事と、腫瘍マーカー上昇は関係あるのでしょうか?
もう一度リュープリンを再開して生理を止めようと思いますが、半年も生理が来てしまったので、もし再発していたら今さら止めても意味はないでしょうか?
色々質問してすみませんが、ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。
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Re:乳癌治療中の生理再開と腫瘍マーカー上昇
S(鳥取県)
2018/05/22
鳥取で腫瘍内科をしているSと申します。
ゆゆさん。とても難しいご質問です。この掲示板では治療方針を直接お伝えすること
はできないことをお許しください。
リュープリンを誰に使用すると生存に寄与できるのかを明確に規定することが難しいという背景があります。ガイドラインのなかには「抗がん剤治療を受けるほどの再発リスクとされた乳癌患者」などと記載されているものがあります。そのガイドラインでは「抗がん剤治療の実施自体は担当医によってさまざまな判断をされるが、リュープリン(LH-RHアナログ)に関しては抗がん剤治療の有無しかデータがないため」と書いてあったと思います。ゆゆさんは抗がん剤治療は必要ないと判断された方ですので、もともとリュープリンは必要であったかどうかも難しいところです。このような過去の臨床試験結果などから、主治医の先生は、再発のリスクは変わらないだろうと判断され、今のゆゆさんのお体にはリュープリンの再開は必要ないと判断されたように思います。日本のガイドラインでjbcs.gr.jp/guidline/guideline/g1/g10050/の部分が参考になると思います。リュープリンのことや、ノルバデックスを何年内服するかなど、担当の先生とご納得のいくまでお話になってみることや、それでも悩まれる場合はセカンドオピニオンを利用して他の専門医に助言いただくことなどお考えになってみてはいかがでしょうか。期間の長い治療ですから、納得して続けることができるという点が大切だと思っています。
ゆゆさんとは違って抗がん剤治療を受けた人の場合では次のような報告があります。抗がん剤治療の影響で生理がとまった方(化学閉経)と生理が再開した方では、生理が再開した方では6%程度再発率が高いそうです。この点で、ゆゆさんのご心配はもっともだと思います。ただし、この報告は「抗がん剤治療を受けた方」であることにご留意ください。
最後に、血液検査と再発について。血液検査のみでは再発したと判断することはできません。生理の再開と腫瘍マーカーの上昇についての関連性も解りません。偽陽性といって乳癌と関係なく上昇することもあるからです。再発は画像検査で確認します。関連するガイドラインの記載もご参照ください。jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g5/q36/
ゆゆさんのご心配を担当の先生に正直にお伝えになってみてはいかがでしょう。
ゆゆさん。とても難しいご質問です。この掲示板では治療方針を直接お伝えすること
はできないことをお許しください。
リュープリンを誰に使用すると生存に寄与できるのかを明確に規定することが難しいという背景があります。ガイドラインのなかには「抗がん剤治療を受けるほどの再発リスクとされた乳癌患者」などと記載されているものがあります。そのガイドラインでは「抗がん剤治療の実施自体は担当医によってさまざまな判断をされるが、リュープリン(LH-RHアナログ)に関しては抗がん剤治療の有無しかデータがないため」と書いてあったと思います。ゆゆさんは抗がん剤治療は必要ないと判断された方ですので、もともとリュープリンは必要であったかどうかも難しいところです。このような過去の臨床試験結果などから、主治医の先生は、再発のリスクは変わらないだろうと判断され、今のゆゆさんのお体にはリュープリンの再開は必要ないと判断されたように思います。日本のガイドラインでjbcs.gr.jp/guidline/guideline/g1/g10050/の部分が参考になると思います。リュープリンのことや、ノルバデックスを何年内服するかなど、担当の先生とご納得のいくまでお話になってみることや、それでも悩まれる場合はセカンドオピニオンを利用して他の専門医に助言いただくことなどお考えになってみてはいかがでしょうか。期間の長い治療ですから、納得して続けることができるという点が大切だと思っています。
ゆゆさんとは違って抗がん剤治療を受けた人の場合では次のような報告があります。抗がん剤治療の影響で生理がとまった方(化学閉経)と生理が再開した方では、生理が再開した方では6%程度再発率が高いそうです。この点で、ゆゆさんのご心配はもっともだと思います。ただし、この報告は「抗がん剤治療を受けた方」であることにご留意ください。
最後に、血液検査と再発について。血液検査のみでは再発したと判断することはできません。生理の再開と腫瘍マーカーの上昇についての関連性も解りません。偽陽性といって乳癌と関係なく上昇することもあるからです。再発は画像検査で確認します。関連するガイドラインの記載もご参照ください。jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g5/q36/
ゆゆさんのご心配を担当の先生に正直にお伝えになってみてはいかがでしょう。
Re:乳癌治療中の生理再開と腫瘍マーカー上昇
ゆゆ(愛知県)
2018/05/25
返信が遅くなりすみませんでした。
丁寧なアドバイスありがとうございます。
主治医にもう一度リュープリンの再開が必要かどうか確認してみます。
丁寧なアドバイスありがとうございます。
主治医にもう一度リュープリンの再開が必要かどうか確認してみます。
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