掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
CA15-3、乳がんと食道がんの関連性について
kana(大阪府) 2018/12/05
お世話になります。
12年前と4年前に転移を伴わない乳がん
6年前と3年前同じく転移のない胃がん既往者です(2回目は数ミリ)

先日胃カメラにて食道がん(1cm、と3cm範囲)と指摘され
数日以内に専門医外来を受診します。

たまたま乳がんの半年に一度の診察があり
そのことをご報告・・と思っていたら
CA15-3が78と言われ、PETを受けることになりました。

今まで乳がんで腫瘍マーカーが高かったことはなく
半年前は正常値(それも低い目)でした。

CA15-3は乳がんに反応するマーカーらしいですが
食道がんに関連しての上昇の可能性はあるでしょうか。

抗がん剤となった場合どちらのがんの薬を優先もしくは
共通のものを使用となるでしょうか。

抗がん剤の経験者として、できるだけ副作用は少なく
髪の毛が抜けないものを希望したいところです。

乳がんはホルモン適応でなくハーツータイプです。
ご助言よろしくお願いします。

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Re:CA15-3、乳がんと食道がんの関連性について
古屋(広島県) 2018/12/07

Kanaさん
 はじめまして。
 広島大学病院で 
臨床研究コーディネーターをしている 看護師の古屋と申します。 
 
乳がんと胃癌もご経験されているのですね。
治療を終えたとはいえ、かすかな不安はぬぐいきれない日々だと、お察しします。
そんな中、今回は、食道癌が見つかり、同時期に上昇してきたCA15-3と、
それに関する治療についてのご相談と解釈致します。
その前に、当サイトは、患者さんの治療方針を決定する場ではなく、
あくまでも、患者さんからの限られた情報の中から、
私たちにできる情報提供やアドバイス、患者さんと医療者との情報共有を通じて、
お互いに支え合えるコミュニティーの場を目指しているという点をご理解頂きたいと思います。

まず、Kanaさんからのご質問「食道癌でCA15-3が上昇する可能性があるか」に
ついてですが、チームの食道・消化器を専門とされる医師に相談したところ
  
「一般的ではありませんが、がんの顔つきは多様なので、上昇する可能性はあると思います。ただ、食道癌では、腫瘍マーカー自体は初期の診断や治療方針に影響しませんので、予定通り検査をお受けになることをお勧めします。」とのご見解でした。
食道癌は、先日受けられた胃カメラの際に、見つかったがんが疑われる場所の組織を採取して、がん細胞の有無を調べる病理検査で確定診断されます。
  食道癌の腫瘍マーカーは 
・扁平上皮がんではSCC(扁平上皮がん関連抗原)
・CEA(がん胎児性抗原)  です。
初期だと上昇しない場合もあるようですが、胃カメラの診断と病理診断と併せて、専門医の先生からの確定診断をご確認ください。
 勿論、食道癌だと確定診断された場合でも、
引き続きここにご相談して頂いて構いません。いつでも、お待ちしております。 

次に、今回のCA15-3が上昇している点について。
乳癌の再発(食道に? その他の臓器に?)の可能性が無いとは言えません。
予定されているPET-CTでの乳癌の精査を受けて下さい。

まずは、食道癌なのか、乳癌再発なのかの鑑別がとても重要です。
そこから、Kanaさんの「脱毛を避けたい治療」について主治医に相談してみてはいかがでしょうか。
 Kanaさん。
これまでに、2つもがんをご経験され、今回は、新たに食道癌なのか、乳癌再発なのかと不安で心がすり減っていくような時間をお過ごしになられているのではないかと心配です。私たちにできることは、ほんのささやかなことですが、ここがKanaさんの生活の中で、少しでも何かのお役に立てればと思います。

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Re:CA15-3、乳がんと食道がんの関連性について
kana(大阪府) 2018/12/12
ご教示ありがとうございます。
食道がんは決定していての、CA15-3が上昇なので
何かの具合でマーカーが上がったのかなと思っていましたが

先日PET-CTにて肺・肝臓・リンパ節転移が認められ
乳がんの転移だろうとのことでした。

とりあえずは、年明けからパクリタキセル・ハーセプチン・パージェタの
化学療法を開始しましょうとのことでしたが

どうせ助からないならパクリタキセルは避けて分子標的治療薬のみで
お願いしようと思うのですがいかがでしょうか。

食道がんはESDで軽く採れるものでなく、浸潤しているようです。
でも乳がんのことがあるので大きな手術はせず
姑息的にESDはどうかと考えています。

放射線は以前(11年前)乳がんのために60グレイ当てているので
食道には当てられないのではと思っています。

以上、パクリタキセルを避けることに関しましてご意見いただければ幸いです。

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Re:CA15-3、乳がんと食道がんの関連性について
古屋(広島県) 2018/12/14
Kanaさん

食道がんと、診断されていたのですね。
 放射線治療歴もあり、姑息的ESDについても
乳癌治療の開始時期も含めて
 専門医の先生に、治療を検討して頂きたいものですね。

次に、乳癌の転移に対する、パクリタキセルを併用しない
ハーセプチン・ペルツズマブ療法についてです。
まずは、私達のチーム内でEvidence(科学的根拠)に基づいて
話し合われた見解について簡単にお話しますね。

 Kanaさんの乳癌は今、肺・肝臓・リンパ節転移が認められていて、治療効果を期待する立場からすると、パクリタキセルを併用しないことは、その効果を下げてしまう可能性から推奨はされません。
 では、ハーセプチンとペルツズマブだけの治療では不十分なのかというと、
臨床試験で生存期間を比較した結果、ハーセプチン単独療法がハーセプチン化学療法併用に「劣る」という確証が得られませんでした。
  ※この試験ではペルツズマブは併用していません。
ガイドラインには、「比較的緩徐に進行する無症状の転移・再発乳癌の場合に限っては、トラスツズマブ単独療法から開始することを考慮してもよい。」とあります。
  ※増悪後には、抗HER2療法と化学療法を併用することが推奨される。

Kanaさん
私達のチーム内でも議論されましたが、限られた情報の中での議論でもあり、あくまでも一般論です。
どちらの治療がKanaさんの今後を、望ましい方へ導いて行けるのか。 
Kanaさんの 脱毛をさけたいお気持ちや、
これまでの闘病生活を経てからの、今回、新たな食道がんの治療もあり、
精神的にも、肉体的にも、
ほぼ同時期に2つのがんの治療を受けるKanaさんにとって
BestよりもBetterな治療を選択したいのではないかという思いから
正直なところ、私達の中でも、着地点が定まらないのが現状です。

ご期待に添えるような、お返事ができなくて、ごめんなさい。

ですが、
 どうか、主治医の先生に、
Kanaさんの「大切にしたいこと」「どう闘っていきたいのか」をお伝えし、治療を検討して頂ければと思います。
Evidence(科学的根拠)は、Kanaさんの意思決定に必要な1つの手段としてご参考までに。
年明けには、Kanaさんが選んだ治療の出発点に、おられますように。

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