掲示板「チームオンコロジー」
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患者と医療者のコミュニケーション
抗がん剤後の白血球の増え方について
ハル(滋賀県)
2019/03/29
急性骨髄性白血病を患っております。
緊急入院をして、すぐに抗がん剤がはじまりました。
いまで入院して6週間ほどです。
そこで質問なのですが、血小板は順調に増え、40万ほど。
赤血球は330万ほど。
問題の白血球なのですが、1900あたりです。
白血球の増えるスピードが遅いのです。
やはり、遅いのはよいことではありませんよね
もし詳しい方がおられれば教えて頂けませんか
緊急入院をして、すぐに抗がん剤がはじまりました。
いまで入院して6週間ほどです。
そこで質問なのですが、血小板は順調に増え、40万ほど。
赤血球は330万ほど。
問題の白血球なのですが、1900あたりです。
白血球の増えるスピードが遅いのです。
やはり、遅いのはよいことではありませんよね
もし詳しい方がおられれば教えて頂けませんか
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Re:抗がん剤後の白血球の増え方について
S(神奈川県)
2019/03/31
ハル様、ご投稿を有難うございます。医師のSと申します。チームで考えました回答を申し上げます。急性骨髄性白血病の治療中 (抗がん剤投与後) で白血球の回復を待たれていらっしゃるということですね。
まず、主治医の先生とのコミュニケーションにつきましてですが、「白血球の回復が遅い理由」を主治医や担当医に既にお尋ねになられたでしょうか。疑問におもっていらっしゃることは主治医をはじめスタッフに質問されるのがよいかと思います。主治医・担当医への直接の質問を遠慮なさる必要はないと思いますが、何らかの理由でためらわれる場合、疑問に思われていらっしゃることを病棟の看護師や担当の薬剤師にお尋ねになると疑問が解決することが多いと思います。もし、それらがまだの場合は、ぜひ、ご検討ください。
さて、ご質問の件につきまして、一般論の範囲となりますが回答を申し上げます。白血球が約1900とございますが、その分画 (好中球 nuetropiyl、リンパ球 lymphocyte、単球 monocyte などのパーセンテージ) が書かれていないために、回答できることが限られますが、一般論として、「白血病の治療後の骨髄機能の回復のパターン (つまり、白血球・赤血球・血小板の回復する経過) には様々あり、白血球の回復が遅いこと=経過がよくないと結論づけることはできない」ように思われます。個人差があることではありますが、白血球が回復してくる際には単球の上昇がまず認められることがありますので、それらの経過を見つつ、その後の計画を考えていくこともあります。この辺りはやはり主治医の先生によくご質問をなされ、ハル様の経過の中で現在、どのような位置にあるか主治医の先生から情報を得ることが重要かと思われます。また、白血球の回復が遅れている場合は、骨髄検査を実施することもあります。そういった場合も「何のための骨髄検査であるか」お尋ねになりその意義をご理解されて治療を継続されるのがよろしいかと思います。
最後に、ご質問の内容と逸れてしまいますが、赤血球数を 330万 とご記載していただいております。赤血球の数を「万の単位」で数えた結果も検査結果用紙に記載されていると思いますが、血液内科医は赤血球の数を把握する際に「ヘモグロビンHemoglobin」という数字を参考に輸血の必要性の判断などをすることが多いかと思います。そう考えますと、今後、主治医の先生方に(赤血球に関して) 質問することがある場合には、ヘモグロビンの数値を元に質問をしていただくとより主治医の先生たちとのコミュニケーションがスムーズになるのではないかと思います。
ハル様が納得される治療を受けられますことをチーム一同心よりお祈り申し上げております。ご不明な点がございます場合はどうぞまたこの掲示板をご利用くださいませ。
まず、主治医の先生とのコミュニケーションにつきましてですが、「白血球の回復が遅い理由」を主治医や担当医に既にお尋ねになられたでしょうか。疑問におもっていらっしゃることは主治医をはじめスタッフに質問されるのがよいかと思います。主治医・担当医への直接の質問を遠慮なさる必要はないと思いますが、何らかの理由でためらわれる場合、疑問に思われていらっしゃることを病棟の看護師や担当の薬剤師にお尋ねになると疑問が解決することが多いと思います。もし、それらがまだの場合は、ぜひ、ご検討ください。
さて、ご質問の件につきまして、一般論の範囲となりますが回答を申し上げます。白血球が約1900とございますが、その分画 (好中球 nuetropiyl、リンパ球 lymphocyte、単球 monocyte などのパーセンテージ) が書かれていないために、回答できることが限られますが、一般論として、「白血病の治療後の骨髄機能の回復のパターン (つまり、白血球・赤血球・血小板の回復する経過) には様々あり、白血球の回復が遅いこと=経過がよくないと結論づけることはできない」ように思われます。個人差があることではありますが、白血球が回復してくる際には単球の上昇がまず認められることがありますので、それらの経過を見つつ、その後の計画を考えていくこともあります。この辺りはやはり主治医の先生によくご質問をなされ、ハル様の経過の中で現在、どのような位置にあるか主治医の先生から情報を得ることが重要かと思われます。また、白血球の回復が遅れている場合は、骨髄検査を実施することもあります。そういった場合も「何のための骨髄検査であるか」お尋ねになりその意義をご理解されて治療を継続されるのがよろしいかと思います。
最後に、ご質問の内容と逸れてしまいますが、赤血球数を 330万 とご記載していただいております。赤血球の数を「万の単位」で数えた結果も検査結果用紙に記載されていると思いますが、血液内科医は赤血球の数を把握する際に「ヘモグロビンHemoglobin」という数字を参考に輸血の必要性の判断などをすることが多いかと思います。そう考えますと、今後、主治医の先生方に(赤血球に関して) 質問することがある場合には、ヘモグロビンの数値を元に質問をしていただくとより主治医の先生たちとのコミュニケーションがスムーズになるのではないかと思います。
ハル様が納得される治療を受けられますことをチーム一同心よりお祈り申し上げております。ご不明な点がございます場合はどうぞまたこの掲示板をご利用くださいませ。
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