掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
薬物療法の眼に対する副作用について
チョコ(東京都) 2019/08/19
54歳女性です。
乳がん検診でマンモグラフィを受け左乳房カテゴリー4で精密検査が必要と言われました。その後検査に行きエコーをしてもらいましたががんかどうか判断がつきませんでした。今週細胞診を受ける予定です。大きさは3㎜ぐらいだそうです。

まだがんかどうかもわからないのに質問で申し訳ないのですが、私にとって重要なので今後のためお伺いします。

私は先天性白内障の視覚障害者です。両眼手術で無水晶体眼です。左網膜剥離により視力0。
右は網膜剥離の予防のため光凝固をしてあり後発白内障、緑内障があります。0.5%チモプトールで治療中です。これに加え去年眼底出血がおき、加齢黄斑変性になりました。こちらは経過観察です。視力は0.06です。ルーペやiPadを補助具として使い生活しています。
それと去年肝炎になったのがきっかけで糖尿病が見つかりました。網膜症はありません。肝炎もおさまりました。

癌の疑いがあると知り図書館で本を借りたりインターネットでどんな検査や治療があるのか調べていてとても不安になることがありました。それは抗がん剤の副作用の吐き気を抑えるためにステロイドを使うというもの。私は開放隅角緑内障でだいたいの薬が使えますが、ステロイドは開放隅角でも眼圧上がってしまうようですね。また抗がん剤自体にも黄斑浮腫や視神経への副作用が出るものがあるようで、今回たとえがんでなくても、2人に1人ががんになるといいますから、いつかがんになって治療の選択をする日がくるのかも。私は糖尿病もありますのでよりがんにはなりやすいですしね。

質問ですがステロイドや抗がん剤で眼の副作用はどのくらい出るものでしょうか?
元々眼疾患がある場合はリスクが高くなるのでしょうか?
予防対策はあるのでしょうか?

ちょっごした視力や視野の低下が非常に生活のしづらさにつながります。この視力を保って死にたいです。特に悲観してるわけでなくきちんと納得して治療を選択したい、情報を得ておきたいという意味です。

回答よろしくお願いします。
その際のお願いですが、あまり丁寧で回りくどい言葉を使わないでください。基本はiPadで目で見てよんでいますが、疲れた時たまに音声読み上げします。おやごが多いと理解しにくいのです。以前病院の予約電話でお生年月日と言われて一瞬なに聞かれたかわかりませんでした。
よろしくお願いいたします。

   
Re:薬物療法の眼に対する副作用について
S(東京都) 2019/09/03
チョコ様
返信が遅くなり失礼いたしました。東京で腫瘍内科医をしているSと申します。ステロイドの副作用としては白内障と緑内障があり、白内障は長期の投与で起きることがあり、緑内障はある程度高用量のステロイドを使用時に眼圧が上がることがありますが、ステロイドの中止で速やかに改善するようです。
抗がん剤の際のステロイド投与は数日しか行われないことがほとんどのため、私達がステロイドを使用する際に眼の副作用をそれほど意識していることは多くないと思います。ただ、専門的な判断はできませんので、すでに緑内障などをお持ちの場合は眼科の先生と相談した上で問題ないことを確認して投与しています。
ステロイドによる眼圧上昇の視力への影響については、専門でありまたチョコさんの眼の状態をよくご存知の、眼科の主治医の先生とご相談いただくとより正確な情報がわかるのではないかと思います。
Re:薬物療法の眼に対する副作用について
チョコ(東京都) 2019/09/05
S先生

お忙しいところを簡潔な回答ありがとうございます。
9月1日に検査の結果を聞きに行きました。細胞診の結果はクラスⅡでがんではありませんでした。
粘液がんを疑ったそうですが、嚢胞だそうで経過観察することになりました。
眼科の通院日は9月下旬と思っていたら2日で慌てて駆け込みました。やっぱりがんの疑いで色々抜け落ちてたんですね。
眼科の主治医に乳がんの疑いで検査していたことを説明し、ステロイドのことを聞いてみました。
眼圧が上がるかどうかは使って見ないと分からないが、今までずっと同じ薬しか使っていないので、眼圧が上がったとしても使える薬が何種類もあるとのことでした。
そんなわけでS先生からお返事をいただく前に解決したので投稿を削除するつもりでした。ところが編集、削除用のキーをすっかり忘れてしまいました。
もっと切実な相談が寄せられているのに時間を取らせてしまって申し訳ありませんでした。
ステロイドの容量や使う期間により眼に出る副作用が違うのですね。分かっていると注意しやすいですね。ただ高容量や長期って具体的な数字があるともっとわかりやすいとは思います。
こんなことを言っては失礼とは思いますが、どんな医師に当たるかわかりませんから自分でかなり言っていかないとと思っています。腫瘍内科医であればそういったことをしっかり考えてくださるのでしょうかね。

なんだかアワアワした一月半でしたが、このサイトを知ったことはとても有意義でした。
がんという病気自体も大変ですが、医療関係者と患者のコミュニケーションの難しさを知ることができました。本当にみなさんの投稿が参考になりました。正直ちょっと病院に行くのが怖くなりましたが。
幸い今回お世話になった先生は説明も丁寧で話しやすい感じの方でした。エコーの画像や細胞診でとった検体まで病理に出したらもう見られないからと、私がよく見えるようにiPadで撮影してくれました。これから経過観察で通院しながら良い関係を築けそうです。

S先生本当にありがとうございました。



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