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治療とその選択
乳がんのtil値、グレード、核グレード、ルミナルbのホルモン治療についてについて
budda(滋賀県) 2019/08/20
はじめまして。
これから抗がん剤治療を予定しています。

40代
ルミナールb
ステージ3b 皮膚浸潤あり
22mm 脇下リンパ転移あり10mm
核グレード3
ki67 25.6%
preliminary modified bloom_richardson grade2
HER2: score 2+, ER: >95%, PgR: >95%
CK19(++)
M-G2(20-50%)
til<1%

ルミナルb her2陰性タイプでホルモン治療はせずに抗がん剤後に手術予定
dosedeuseECとナブパクリタキセル 予定

1)
tilの説明を聞いたのですが、よく理解できず自分で調べてみても該当する文書が見つかりません。
tilとは、なんでしょうか。til値が極端に低いのですが、抗がん剤の効果は期待出来るでしょうか。
2)
核グレードとgradeの違いと意味を教えていただけないでしょうか
3)
ルミナルbはホルモン治療が有効と聞きます。今回ホルモン治療は併用しませんが、問題ないでしょうか。上記検査結果の場合、ホルモン治療を併用した場合とホルモン治療をしない場合のメリットとデメリットを教えていただけないでしょうか。

拙い文章でお恥ずかしいですが、よろしくお願いいたします。

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Re:乳がんのtil値、グレード、核グレード、ルミナルbのホルモン治療についてについて
MS(東京都) 2019/09/04
buddaさん、ご質問ありがとうございます。
わかりやすく質問を書いてくださり、ありがとうございます。
こちらからのお返事が大変遅くなり申し訳ありません。医師のMSと申します。ご質問の内容にそれぞれお答えしたいと思います。

1)tilの説明を聞いたのですが、よく理解できず自分で調べてみても該当する文書が見つかりません。
tilとは、なんでしょうか。til値が極端に低いのですが、抗がん剤の効果は期待出来るでしょうか。
→TIL (tumor infiltrating lymphocytes) は腫瘍や腫瘍のまわりにあるリンパ球や形質細胞といった炎症細胞のことを指します。乳癌では特に HER2タイプやトリプルネガティブタイプの乳癌でTIL の多さが予後や化学療法による治療効果が良好な因子のひとつとして報告されています。ただし、luminal type では全体にTILが少なめであることもあり、HER2タイプやトリプルネガティブタイプとは同じようには考えられる所には至っておらず、luminal では、現時点ではかならずしもTILが少ないことと治療効果の関係についてははっきりとしたことはわかっていません。また、TILの程度によって治療方針を決定するというところまでは行っていないのが現状です。

2)核グレードとgradeの違いと意味を教えていただけないでしょうか
→核グレードは、「核異型度(腫瘍細胞の核の形のいびつさ)」と「核分裂像の数」の2つをスコア化して決めています。
また、もう1つは日本の乳癌取扱規約では「組織グレード」という言葉が使われていますが、他にはNottingham histologic grade やthe Elston-Ellis modification of Scarff-Bloom-Richardson grading system、と呼ばれるグレードです。これは上記の核グレードの指標、①核異型度、②核分裂像に加えて③「腺管形成の割合」という腫瘍細胞の分化の程度の指標となりうる項目の3つを加えて算出しています。

3)ルミナルbはホルモン治療が有効と聞きます。今回ホルモン治療は併用しませんが、問題ないでしょうか。上記検査結果の場合、ホルモン治療を併用した場合とホルモン治療をしない場合のメリットとデメリットを教えていただけないでしょうか。
→こちらについては、一般には化学療法とホルモン療法の併用はおこなわず、化学療法の後にホルモン療法を行います。

詳細なことについては一度主治医の先生とよくお話しされてみることをお勧めします。
budda さんのお身体のことですので、納得されてから次の治療に進まれる事をお勧めします。
お返事が大変遅くなりました事、お詫び致します。
また何かありましたら遠慮なくご質問いただけたらと思います。

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