掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
がん遺伝子診断について
すなお(北海道) 2020/05/28
LCスクラムジャパンに参加した事があります。
RET融合遺伝子に関するものですが、沢山の遺伝子を調べられると言うものでした。
現在、標準治療の無い人に遺伝子パネル検査を保険診療で出来ると聞きました。
スクラムとこの保険診療の遺伝子検査は同じものですか?
それとも全く違うものですか?

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Re:がん遺伝子診断について
M(秋田県) 2020/05/29
すなお様

はじめまして、呼吸器内科医のMと申します。今回LC-SCRUM、およびその他の遺伝子パネル検査についてご質問いただきました。その内容を含めまして現在の遺伝子検査について回答させていただきます。まずお調べになられたゲノム検査とスクラムジャパンは、ほぼ同じ目的で行い、知りえる検査内容もほぼ同等であるとお考えいただければと思います。現在日本で保険承認されている遺伝子パネル検査は3種類あります。
・Oncoguide (NCCオンコパネルシステム)
・FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル
・Oncomine Dx Target Test CDX
になります。これらの検査は日本で決められた、がんゲノム医療中核拠点病院を中心にがんゲノム医療拠点病院、がんゲノム医療連携病院で受けることができます。各々の特徴は以下になります。
1) Oncoguide
114種類の遺伝子を検索することができ、検査対象のがん種に制限はありません。
2) FoundationOne CDx
324種類の遺伝子を検索することができます。対象のがん種は非小細胞肺癌、悪性黒色腫、乳がん、大腸癌などが対象になります。
検査を受けるタイミングは、標準治療と考えられるがん治療が終了した後の状態とされています。
3) Oncomine Dx Target Test CDX
46種類の遺伝子を検索することができます。対象は非小細胞肺癌になります。LC-SCRUMでは約150種類の遺伝子を検索します。
もともとRET融合遺伝子を検索し、治療開発につなげる事を目的に始まった臨床研究になります。遺伝子検索に対しての検査費用はかかりません。
ただ現在は未治療の患者さんを対象に検査が行われていますので、何かしらの治療が開始されている患者さんは対象になりません。多くの種類の遺伝子を調べられるほうが良いと思うかもしれませんが、少なくとも肺癌に関しましては、治療薬が存在する遺伝子異常の検査はすべての種類の検査で対応可能です。
ものすごく簡素に回答させていただきました。もう少し細かいご回答をご希望でしたら追加でご質問いただければ助かります。よろしくお願いいたします。

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Re:がん遺伝子診断について
すなお(北海道) 2020/05/30
回答ありがとうございます。
では、LCスクラムジャパンに参加した患者は保険診療の遺伝子パネル検査をしても意味が無いと言う事でしょうか?

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Re:がん遺伝子診断について
M(秋田県) 2020/05/30
すなお様

ご連絡ありがとうございます。まったく意味がないとは限りません。
スクラムジャパンで検索されてから、抗がん剤投与などを行っていく中で、がん細胞の遺伝情報が変わることもあります。ただ極めてまれな状態と思われます。

検索結果が返ってくるまでの時間
検索の結果、何か治療方法が検討される期待値
結果待機中に病気が進行してしまうかもしれない危険性
など、総合的に考慮されるべきかなと思われます。

遺伝子パネル検査の結果、何か遺伝子情報が得られれば、その結果にあわせて治療開発している薬剤の投与の可能性や、すでに別の遺伝子にあわせた治療方法が効果があるかもしれない可能性などを考慮していく事になります。

通われている病院で検査ができるかどうか、検査をした場合に結果はどのくらいの時間で判明して、また実際の治療に適応できるかどうかを検討しなければなりません。

すなお様にとって全く無駄ということにはなりません。
ただ何か新しい結果が出てくる期待値は低く、上記したような点においても主治医と率直なお話し合いを持っていただき、総合的に検査を是非をご判断いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

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