掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
抗がん剤治療後のγ-gtpの数値
sumomo(海外在住) 2022/01/31
乳がんのための抗がん剤治療中にγ-gtpが100以上まで上がりました。抗がん剤治療を終えた後で数値が下がり40前後まで戻したのですが、その後3年間40~50を行ったり来たりで、正常値に戻ったことはありません。担当の先生はどのような訊き方をしても明確な答えはなく、いつも特に問題はないといったようなことを、不明瞭ながら、仰ってくださいます。肝細胞が抗がん剤で壊れたためのγ-gtp上昇なら、いつか戻ると思ったのですが、3年戻らないので壊れたままなのかと心配になりました。担当の先生は抗がん剤を処方した立場上、いくら訊いても「抗がん剤で壊れた肝臓は元には戻らない」と言えない立場なのかもしれません。
γ-gtpが正常値に戻らないのは、将来的に健康管理で気を付けるべきこと、肝障害リスクなど、心配すべきことありますでしょうか?それとも、50前後までは、健康体と同じなのでしょうか?

Re:抗がん剤治療後のγ-gtpの数値
H(千葉県) 2022/02/06
sumomo様

こんにちは。病院で薬剤師をしているHと申します。
ご相談ありがとうございます。γ-GTPの上昇が続いているとのことで、ご不安な気持ちになりますよね。私共でわかる情報からの回答になりますので、現状にそぐわない部分がありましたら失礼をお許しください。

まず、お示しいただいたγ-GTP50というのは、よく用いられる副作用の基準でも5段階のうち最も軽い段階のgrade1に該当します。ですので、この上昇だけで肝細胞が壊れている可能性は低いかと思います。

γ-GTP上昇の原因として考えられるのは、もしあれば現在内服している薬剤やOTC薬、サプリメントなどが影響している可能性もあります。また、飲酒や脂肪の多い食事などで肝臓に負担がかかった場合も上昇することがあります。新しい薬やサプリメントを始めるときは必ず医師や薬剤師に確認いただき、影響はないか尋ねていただくとよいと思います。他に、まれではありますが、ウイルスの感染などでも上昇することがあります。

肝臓は沈黙の臓器と言われ、症状が出にくいですが、もし倦怠感などがあったりいつもと違うことがあれば、すぐに主治医にご相談ください。症状がなければ今まで通り、定期的に受診し、主治医とお話いただくことをお勧めいたします。現在の数値では必要はないとは存じますが、主治医とお話いただいた上で肝臓専門医ではさらなる詳しい検査もしていただけるかと思います。

今後もどうぞお体を大切にお過ごしください。
Re:抗がん剤治療後のγ-gtpの数値
sumomo(海外在住) 2022/02/14
H様

とても丁寧なご回答、ありがとうございました。

γGTPの数値はずっと高いままで、主治医はその都度、問題ないとおっしゃるので、検査はしないだろうと思います。倦怠感は抗がん剤以降、ホルモン療法の影響で常にあるので、異常を知る基準にはならなくなりました。肝臓に関しては、顔色や爪の色などを見ながら自分なりに注意していこうと思います。

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