掲示板「チームオンコロジー」
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患者と医療者のコミュニケーション
乳がん TS-1 挙児希望
silver(神奈川県)
2023/10/27
昨年、浸潤性乳管癌となり、妊孕性温存、手術、(放射線無し)、抗がん剤治療(AC-T)を終え、タモキシフェン(10年)リュープリン(5年)現在服用中です。
主治医が変わり、TS-1服用もすすめられ悩んでいます。
質問は以下3つです。
➀TS-1服用後、妊娠出産にいたったケースをご存知でしょうか?
(シクロフォスファミドによる卵巣機能低下は承知しています)
②TS-1の卵巣機能や妊孕性への影響はどの程度分かっているのでしょうか?
③私の場合、TS-1をやるべきでしょうか?
浸潤性乳管癌 全摘済み ルミナールABの間
腫瘍径30ミリ娘結節20ミリ リンパ節郭清済1/27本(10㍉) ki67-20% 組織グレード2 核グレード1
オンコタイプdx RS24 9年再発率19% 抗がん剤の効果否定できず
よろしくお願いいたします。
主治医が変わり、TS-1服用もすすめられ悩んでいます。
質問は以下3つです。
➀TS-1服用後、妊娠出産にいたったケースをご存知でしょうか?
(シクロフォスファミドによる卵巣機能低下は承知しています)
②TS-1の卵巣機能や妊孕性への影響はどの程度分かっているのでしょうか?
③私の場合、TS-1をやるべきでしょうか?
浸潤性乳管癌 全摘済み ルミナールABの間
腫瘍径30ミリ娘結節20ミリ リンパ節郭清済1/27本(10㍉) ki67-20% 組織グレード2 核グレード1
オンコタイプdx RS24 9年再発率19% 抗がん剤の効果否定できず
よろしくお願いいたします。
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Re:乳がん TS-1 挙児希望
J-Top掲示板担当(千葉県)
2023/11/07
silver様
大変ご不安な中でのご相談ありがとうございます。
主治医が変わられたとのことで、納得して治療を進めるためご相談いただいたのは素晴らしいことだと思います。
分かる範囲でご質問に順番に回答させていただきたいと思います。
➀TS-1服用後、妊娠出産にいたったケースをご存知でしょうか?
(シクロフォスファミドによる卵巣機能低下は承知しています)
こちらに関しては、そういったケースは当方では存じ上げないのですが、TS-1術後内服がまだ適応となって1年経過していない状況であり、該当する患者さんがいないという方が適切かと考えています。今後、内服する方が増えてデータが集積されれば、報告があるかもしれませんが、現時点では申し訳ありませんが分かりかねます。
②TS-1の卵巣機能や妊孕性への影響はどの程度分かっているのでしょうか?
TS-1は他のがんでも使用されてきた薬剤ですが、卵巣機能や妊孕性への影響は明らかになっておりません。赤ちゃんへの影響を避けるため一定期間(多くの場合3-6ヵ月以上)期間をあけてから妊娠を試みる必要がありますが、妊娠がどの程度成立するかどうかはわかっておりません。
③私の場合、TS-1をやるべきでしょうか?
治療方針については、silver様の状態を詳しく把握している、主治医や周りの医療スタッフにご相談を頂くのが最も良いと考えております。
現在、妊孕性温存をされているとのことで、主治医の先生にも挙児希望をお伝えいただいていたり、産婦人科との連携があるのかもしれないと推察しております。一方で、新たに担当された主治医の先生から、今までお話がなかったTS-1の話が出て戸惑われるのも無理はないと思います。
主治医が、TS-1を内服する場合のメリット、デメリットをどのように考えていらっしゃるか再度伺っていただければと思っております。
また、出産後は子育てなどに当たってはご家族の協力も不可欠になると思いますので、ご家族とも乳がんの治療と妊娠・出産の兼ね合いについて希望を話し合う機会を設けて、ご家族の意向も踏まえて主治医とご相談されても良いと思います。
妊娠・出産に当たり内分泌療法の中断なども考慮すると、年齢なども踏まえて最適なタイミングを検討する必要もあり、何を一番大切に考えるかは個人によって異なりますので、答えは必ずしも一つではないと思います。ご自身が納得されて決定するのが一番だと思いますので、今回のように一度持ち帰って気持ちを整理してから、診察で相談いただければと思います。
あまりお役に立つ回答ができずに申し訳ありません。少しでも考えを整理するうえで参考になりましたら幸いです。
silver様にとって、納得のできる治療ができますよう陰ながら応援しております。
大変ご不安な中でのご相談ありがとうございます。
主治医が変わられたとのことで、納得して治療を進めるためご相談いただいたのは素晴らしいことだと思います。
分かる範囲でご質問に順番に回答させていただきたいと思います。
➀TS-1服用後、妊娠出産にいたったケースをご存知でしょうか?
(シクロフォスファミドによる卵巣機能低下は承知しています)
こちらに関しては、そういったケースは当方では存じ上げないのですが、TS-1術後内服がまだ適応となって1年経過していない状況であり、該当する患者さんがいないという方が適切かと考えています。今後、内服する方が増えてデータが集積されれば、報告があるかもしれませんが、現時点では申し訳ありませんが分かりかねます。
②TS-1の卵巣機能や妊孕性への影響はどの程度分かっているのでしょうか?
TS-1は他のがんでも使用されてきた薬剤ですが、卵巣機能や妊孕性への影響は明らかになっておりません。赤ちゃんへの影響を避けるため一定期間(多くの場合3-6ヵ月以上)期間をあけてから妊娠を試みる必要がありますが、妊娠がどの程度成立するかどうかはわかっておりません。
③私の場合、TS-1をやるべきでしょうか?
治療方針については、silver様の状態を詳しく把握している、主治医や周りの医療スタッフにご相談を頂くのが最も良いと考えております。
現在、妊孕性温存をされているとのことで、主治医の先生にも挙児希望をお伝えいただいていたり、産婦人科との連携があるのかもしれないと推察しております。一方で、新たに担当された主治医の先生から、今までお話がなかったTS-1の話が出て戸惑われるのも無理はないと思います。
主治医が、TS-1を内服する場合のメリット、デメリットをどのように考えていらっしゃるか再度伺っていただければと思っております。
また、出産後は子育てなどに当たってはご家族の協力も不可欠になると思いますので、ご家族とも乳がんの治療と妊娠・出産の兼ね合いについて希望を話し合う機会を設けて、ご家族の意向も踏まえて主治医とご相談されても良いと思います。
妊娠・出産に当たり内分泌療法の中断なども考慮すると、年齢なども踏まえて最適なタイミングを検討する必要もあり、何を一番大切に考えるかは個人によって異なりますので、答えは必ずしも一つではないと思います。ご自身が納得されて決定するのが一番だと思いますので、今回のように一度持ち帰って気持ちを整理してから、診察で相談いただければと思います。
あまりお役に立つ回答ができずに申し訳ありません。少しでも考えを整理するうえで参考になりましたら幸いです。
silver様にとって、納得のできる治療ができますよう陰ながら応援しております。
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