掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
みちる(東京都) 2008/07/05
はじめまして。
ただいま乳がん治療中の者です。
今は抗がん剤治療、放射線療法が終わり、近いうちにホルモン療法を始めるところです。
閉経していますので、アロマターゼ阻害剤を使うことになっています。
3種類のアロマターゼ阻害剤のうち、アリミデックスとフェマーラについて教えていただきたいのですが、それぞれの特長は何ですか?
リンパ節転移のある患者や化学療法を受けた患者にはフェマーラのほうが良いような印象があるのですが、これは抗エストロゲン剤タモキシフェンとの比較なのでよくわかりません。
私はリンパ節転移が3個でした。
主治医は、今のところ何を使うか示していません。
よろしくお願いします。

   
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
上野 直人(海外在住) 2008/07/07
投稿していただきありがとうございます。
なぜフェマーラの方が良いと思っているのですか?
また、病状を詳しく教えてください。

また、ここでの質問を主治医にしていただけますか。
とくに、なぜこのaromatase inhibitorを選んだのか、それだけでなく、ホルモン剤を使用した理由は何か。考えられる良い点は何か。また副作用は何か。

聞いてください。答えを隠すつもりではないのですが。笑
主治医とのコミュニケーションにより答えをだしてほしので、この掲示板でその結果を教えてください。おそらく、あなたの状況は補助ホルモン療法なので、急いで決める必要がなさそうですね。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
みちる (東京都) 2008/07/07
上野先生
早速のお返事をありがとうございます。
フェマーラは新しい薬ですね。
それで改良品みたいな感じで良さそうに思えました。
メーカーのサイトを見ると、海外でリンパ節転移や化学療法を受けた患者への試験中だそうですが・・・。
(メーカーの宣伝に乗ったような感じかも。)
病状は、浸潤がんで、大きさは22ミリ、エストロゲンレセプター(+)、プロゲステロンレセプター(+)、HER2(-)、リンパ節転移3個、STAGEⅡBでした。
昨年11月に部分切除の手術。化学療法、放射線が終わりました。
主治医からは、ホルモンに感受性があるがんで、閉経しているということでアロマターぜ阻害剤を使うと聞いています。副作用としては、骨量低下だとも言われています。
8月に診察でしばらく間隔があくので、今色々と調べているところです。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
上野 直人(海外在住) 2008/07/09
なるほど。それぞれ(三つ)のメーカーのサイトに行って見てくれますか。
それでどれがいいと思うか教えてくれますか。(^^)
また、他に勉強になるような資料はありますか?
英語は読むことが出来ますか?
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
shige (TMKH)(東京都) 2008/07/09
みちるさん
こんばんわ
今回の質問は、たぶん日本中で(世界中で?)多くの患者さんがそう思っているのですが、意外と認識せずに通過している問題なのではと思います。現在のところ極端な差が3剤にないせいでもあるのですが、ぜひ、患者さんが自分で納得して選択できるかを知りたいと思っています。主治医先生と科学的に相談するには、共通言語と資料が必要です。ためしに患者さんが、偏りのない資料を入手できるかどうかweb検索してみましたが、むむむという感じでした。
Ueno先生のコメントにもありましたが、実際どうでしょうか?
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
みちる (東京都) 2008/07/10
上野先生、アドヴァイスをありがとうございます。
shige先生、はじめまして。関心を持ってくださって、ありがとうございます。

どのようにして資料を集め、納得して選択するかを学んでいきたいと思います。
アドヴァイス、認識の誤りなどがありましたら、ご指摘くださればうれしいです。
よろしくお願いします。

偏りの無い資料を見つけるのは困難です。
メーカーのプレスリリース、情報の提供がすばやいので「がんナビ」の医療者向け関連サイトとあとは手当たり次第に検索しています。
英語は読めますが、専門用語バリバリは無理だと思います。
(日本語でも難しいです。)
英語で検索はできないと思います。
専門用語というほどではない単語(例えば、骨粗しょう症といったようなもの)が判らないからです。
ただし、与えられた資料を何とか解読することはできるかも知れません。

アロマシンは 唯一のステロイド系。
骨への悪影響が少ない。
子宮内膜に対する安全性。

アリミデックスは エビデンスも副作用情報も多い。
(一番よく使われているって事?)

フェマーラは タモキシフェンとの比較は多いが、
新しいので情報が少ない感じがする。
今後に期待、って事でしょうか?

私の場合、骨密度は、足を測って131%、腕を測って107%
子宮筋腫があります。

調べていくうちに迷路にはまり込んでしまいました。
どれがいいのか、判らなくなってしまいました。
今回調べて判った(つもりの)ことは、
1)新しいから改良されていて良い、とは判らない。
2)検索する際には、商品名ではなく、一般名のほうが効率よ
く調べられる。商品名だと闘病記が一杯一杯引っかる。
3)選択する際には、作用、副作用といった薬を物としてみるだけではなく、そして病状と合わせてみるだけではなく、他の体の要素、今回の私の場合は骨密度や子宮筋腫といったことも勘案しなくてはならない。
ということでした・・・。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
shige(TMKH)(東京都) 2008/07/10
みちるさん
ありがとうございました。1ー2日でここまで調べられたことに実はおどろきました。3剤の印象なんていうのは、多くの医師がもっているものにかなり近いのではと思います。フェマーラは新しいというか、日本での承認が遅かったのでそういう印象になっているのかもしれません。1)-3)のはまさにそのように思います。ちなみに骨密度は25歳時の骨密度に対する値のYAM(%)だと思いますので、全く悪くないということになります。子宮筋腫はタモキシフェンを選ぶときは考慮にあがる点になりますが、今回の3剤の選択には影響をあまり考えなくてもいいかもしれません。あとは、どういう観点で主治医先生と選択の相談をしていくかですね。患者さんによって優先がちがうとおもうのでそれがはっきりしていると、相談しやすいのかなともおもいますが。
”偏りの無い資料を見つけるのは困難です”というのは自分も客観的にそうおもいました。みなさんが論文を読むというわけにもいかないですし。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
みちる (東京都) 2008/07/11
shige先生
すばやいお返事をありがとうございました。

私の場合は、骨密度がバッチリあるのでアロマシンにこだわる必要はないし、3剤どれを選んでも良いように思えます。

「患者さんによって優先がちがう」とはどのような事でしょう?
いくつか想像してみました。
値段? 飲み込めるような錠剤の大きさ? 3剤とも1日1回で、いずれも食後でも良いのですね。(アロマシンだけ食後に指定されていますが。食後のほうが忘れなくていいです。)
想像できる範囲では、優先すべき事項は無いです。
しいて言えば、情報量の多いアリミデックスの方が安心かな?という感じです。

おそらく主治医にどれを指定されても納得して受け入ることができそうです。
もちろん、上野先生が書かれている、
なぜこの薬を選んだのか? 考えられる良い点は何か? 副作用は何か? そして、その副作用の対処法について尋ねるつもりです。
そこで、もし疑問や納得できない事があれば、又調べて主治医と話をしていきたいと思います。
術後の補助療法は、急いでしなくてもいいものなんですか?







Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
上野 直人(海外在住) 2008/07/13
急ぐことはないでしょう。次回には決めた方がいいと思いますが、明日、明後日という必要はないと思います。大切なのは納得していることです。偏りの無い資料を見つけるのは困難ですとコメントがありましたが、まさにそのとおりだと思います。それだけに、情報を調べ、もとになっている裏付けをとり、医療従事者とコミュニケーションをとり内容を確認し、その内容が自分にあっているか確認する必要がある。とても、じゃまくさい、過程なんです。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
shige(TMKH)(東京都) 2008/07/13
優先すべき点
に関して。今回と同じ状況に限っているのではないのですが、これまでの経験上であったのは以下のごとくです。
1%でも効果の高そうなものにして欲しい
効果の差がこれくらいなら、安いほうの薬に
太らない薬にしてほしい
短期間でおわるほうにしてほしい(子供の受験があるので)
などなどでした。
薬に関すること以外のことも因子になっていました。

Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
みちる (東京都) 2008/07/15
上野先生、ありがとうございます。
裏付けをとるのが大変です。
ようやく探し出したつもりでも、それが正しいのか判断できません。
情報についても、乳がんはビジネスになるのか、さまざまなサイトがあり、医師が名前を連ねていてエビデンスに基づいていると言っているが、裏付けが無いものがあまりにも多い、と感じます。(そういったお医者さんは、バラエティ番組に出ている人だったりすると幻滅します。)
私はできるだけ医療者向けのサイトを見るようにしています。
ただし、あまり専門的過ぎると用語がさっぱり判りませんが・・・。
研修医向けやコメディカル向けに書かれていると、比較的判り易いですが、そういったものは非常に少ないので・・・。
精度の高い情報の収集の仕方、裏付けの取り方が今後の課題です。
とても、じゃまくさい過程ですが、命がかかっているので、おろそかにできません。

shige先生、ありがとうございます。
なるほど、ライフイベントや美的な観点が抜け落ちていました。命だけでなく、生活や人生もかかっていますものね。

まだ患者初心者で、要領を得ないでいます。
ちょっとは納得して治療を受けることを実践的に学べたように思います。
上野先生、shige先生のナビゲートのおかげです。
この良質の掲示板に出会えて良かったです。
8月の診察については、ご報告したいと思います。
ありがとうございました。



Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
上野 直人(海外在住) 2008/07/15
がんばってくださいね。
応援しています。
8月の結果を教えてください。

Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
みちる (東京都) 2008/08/14
診察に行きましたので、その結果をお伝えします。
アリミデックスでした。
主治医は、骨密度が低い人であればアロマシンを検討するが、普通アリミデックスを処方するそうです。
副作用は、骨量の低下、関節のこわばり、更年期の症状で、関節のこわばりは「ぐーぱーぐーぱー」と繰り返すうち、数分で普通に動くようになるとのことでした。色々調べた結果の予想どうりでしたので、納得しています。
ありがとうございました。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
shige(佐治 TMKH)(東京都) 2008/08/14
みちるさん
御報告ありがとうございました。
ある程度知識をためておいて、主治医と相談して、決める という流れがよい方法なんだなと思いました。
Re:アロマターゼ阻害剤それぞれの特長について
nozomi(東京都) 2008/08/29
今さらになります。一つの側面として。

3種の中で、エキセメスタンについては少し機序が異なるようで骨量低下がないかもしれないそうです。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jsco2007/200711/504837.html

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