MDAでの研修
Japanese Medical Exchange Program 現地報告
Japanese Medical Exchange Program & Reports
JME2024現地報告Day11
JME2024現地報告Day11です。本日は国立がん研究センター中央病院腫瘍内科の星野が担当します。あっという間に2週目の研修となりました。
外科チームのTeamwork
本日午前中、Aチームは生駒先生に同行させていただき、外科チームを見学する機会をいただきました。病棟ではナースプラクティショナーが入院患者の管理を担っており医師と連携して体調管理、検査結果確認、処方、患者説明などを行っていました。急な手術の変更が発生した際には、外来の担当看護師が協力して医師、患者さんのスケジュール管理を行い、スムーズな運営が実現されていました。どのメンバーも表情には誇りが見え、チームの一員としての自覚と責任感が感じられました。外科医は、後輩の指導に注力したり、研究をしたり、手術が安全かつ高い技術で施されることに専念できていることが印象的でした。オーバーワークはミスを生み、バーンアウトを招く。MDandersonの外科チームのように、リーダーシップとチーム医療の実践が日本でも実現できれば、患者さんのケアの向上だけでなく医療者の健康を守ることにもつながるのではないかと強く感じました。
Investigational Cancer Therapeutics 見学
午後はInvestigational Cancer Therapeutics を見学しました。私はDr. Aung Naingの外来を見学しながら、特にimmunologyに関わる治験を中心にお話いただきました。創薬へのPassionを感じ取ることができ、見学の私にも質問しやすいように声掛けしてくださり、キャリア形成に関してもご意見をいただくことができました。鎌田さんは同部署の薬剤師さんに同行しました。治験のプロトコール、薬剤の相互作用、副作用管理など患者さんを詳細に把握されていることが印象的で、患者さんの治療doseをチームメンバー同士でタイムリーに共有し、確認することで安全対策がなされていました。午前中に生駒先生が「この病院ではヒューマンエラーは必ず起こるため、ミスは人ではなくシステムのせいとして改善していく」とおっしゃっていたことが実現されているところを見ることができました。
今週はNickが調整くださり、予定になかったホスピス見学や遺伝カウンセリング見学など楽しみなことがいっぱいです!