みなさんこんばんは。
国立国際医療研究センター病院、外科の加藤大貴です！

アメリカではHurricane Dorianが過ぎ去ったと思いきや、日本は（主に関東は）台風15号で停電が起こったり、交通網が麻痺したりと大変だったと聞いております。
Blogをお読みになられている方々は被害はありませんでしたでしょうか？

じつはこのJME2019、全38日の行程なのですが、本日でちょうど半分となりました。
もう明日から後半戦かと思うと、この2週間で得たものと残り3週間で得るものなど考えながら、Blogを書いている次第であります。

なんとなく、MDAndersonの敷地内も地図なしで移動できる様になり、なれてきた雰囲気はありますが、まだまだ学ぶことはあります。

本日もGroup A、Group Bに分かれて行動しました！

 

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午前　Group A: Breast Medical Oncology Clinic with Neelam (Pharm-D) ＠Department of Breast Medical Oncology
　　　Group B: Brest Surgery @OR

-------- Lunch --------: Difficult case review: Ethical Decision-Making in the Setting of Cognitive Impairment

午後    Group A: GVHD Clinic with Joyce (APRN) @Main Building

           Career Development Meeting w/ Dr.Ueno

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例のごとく、私はGroup Aに所属しているので、午前中はPharm-DのNeelam、午後はAPRNのJoyceのClinicをともにしました。（念願のORはおあずけでした。。。笑）

さて、おそらくJME2019のBlogには深くは紹介されていないかもしれませんが、Pharm-DやAPRNは簡単に言えば、大学をでてある程度経験をえた看護師が2年の修士をとったり、薬剤師が修士卒業したことで認定される簡単に言えば、スーパー薬剤師とスーパー看護師です。人生ゲームで職業カードをひっくり返してランクアップするのを想像していただくとわかりやすいかもしれません。（なお、人生ゲームは1960年にアメリカで作られたそうです。）
アメリカの州によって定められている法律が違うため、その役割もかわってきますが、TXではPharm-D, APRNは医師と紐付け契約をすることにより、処方権を得ることができます。イメージとしては医師の代わりに処方している様な感覚です。

さて、臨床の場によってPharm-DやAPRNの役割は違いますが、少なくともMDACCの今回一緒に同行させていただいた外来ではこのようになっていました。

Pharm-D (Neelam)
・化学療法にあたっての患者評価
・治療法変更時の薬剤的患者背景の評価
・保険適応のある薬局/薬剤の調整→処方
・化学療法開始時の指導↑ Pharm-D、メキシコからのObserverとGroup A

 

APRN (Joyce)
・Clinical assistant, RNの情報の下診療
・身体診察、Assessment + Plan
・医師の診察同行（GVHD医、皮膚科医）診療録の完成
・患者指導↑ APRNとGroup A

他にも役割はあるかと思いますが、少しでもIdeaをもっていただけたでしょうか？

なお、昼はEthicsのCase reviewのSessionがおこなわれていました。
MDACCにはEthicist（倫理学者）がおり、研究の場だけではなく臨床の場で倫理感を重んじる決断を下すときなどにコンサルを行います。
今回は先天的に決断力のない患者さんに関するCase Studyでしたが、講義室には多くの参加者でのディスカッションがおこなわれました。

 

さて、リレーBlogも後半にさしかかります！

引き続き楽しく読んでいただけるようにがんばります！

ご要望あればどしどしコメントにお書きください！

 

加藤大貴国立開発研究法人
国立国際医療研究センター病院 外科 
加藤大貴