MDAでの研修
Japanese Medical Exchange Program 現地報告
Japanese Medical Exchange Program & Reports
JME 2019 現地報告 Day 20
本日のブログを担当させていただくのは国立がん研究センター中央病院 乳腺外科の綿貫 瑠璃奈です。
あっという間にブログの担当も3週目に入り、研修も折り返しとなりました。
本日AグループのDaikiとKeikoはBreast survivorship clinic(乳癌術後5年以降など安定した患者さんがNP主体で診療されている外来)へ、KieはNursing palliative careに。我々Bチームは上野先生の外来に陪席させていただきました。
イギリスからGI physicianも研修に来ており、一緒に外来を拝見させていただきました。上野先生は診察する患者一人一人を我々にcase presentationしてくださり、大変分かりやすかったです。診察と診察の間には、以下のような話もありました。
・乳癌領域においてアメリカでは外科医が化学療法などの薬物療法に従事することはないわけですが、一方で日本では乳腺外科医が手術から薬物療法まで全てを担っている病院も少なくないということ。上野先生は日本の状況を勿論よくご存知でいらっしゃいますが、一緒にいたPharmDのNeelamや乳腺専門看護師にとっては驚きというか、かなり言いたいことが沢山あるように見え、イギリスの先生も含めて一つ良いdiscussionとなりました。
・アメリカは完全に医薬分業であること。薬の値段も一律ではなく、患者が加入している保険がカバーしているかや、どこで買うかでかなり違うようです。
↑上野先生、乳癌専門の看護師(NPとは違います、日本の乳癌認定看護師と一緒だと思います)、イギリスからのphysician
午後はJanisによるリーダーシップ研修でした。本日はそれぞれが選んできた3つのcore valueをみんなで共有したり、wheel of life exerciseといって、Career, Family&Friends, Significant other/Romance, Fun&Recreation, Health, Money, Personal growth, Physical enviromentの8つのコンポーメントに対して現在の満足度を10段階で表して図に示すものです。
↑この右上の図が例になります
メンバーの中ではかなりバランスのとれている方から、一つのコンポーネントが極端に低いものがあったり、色々でした。
これらの過程は自分を知ること、他者を理解することにつながり、あまり関係ないように聞こえますが、リーダーシップを勉強する上で大切な過程なようです。
↑大変大変お世話になっております岩瀬先生も一緒にlectureに参加されております(本日は途中からカフェへ移動)