MDAでの研修

Japanese Medical Exchange Program 現地報告

Japanese Medical Exchange Program & Reports

JME 2019 現地報告 Day25

皆さんこんばんは。

JME2019 第25日目を担当いたします、国立国際医療研究センター病院外科の加藤大貴です。

本日は2019年9月15日(日)、休日でした。
あしたは敬老の日ですね、1966年に国民の休日と認定されて今に至りますが、アメリカではどうなのかとおもい、ブランチに連れて行ってくださった先生方に聞いてみました。

JME 2019 「あしたは日本では敬老の日っていって、年配の方々を敬うんだよ!」
Mentor「お年寄りをありがとうっていうのね!いいね!」

ちなみに、アメリカではあまり定着していないみたいですが、National Grandparents' Dayというものがあるようで先日のLabor's Dayの次の日曜日(9月8日)にあったみたいです・・・ありましたね!

なお、
敬老の日(日本):多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う
Grandparents' Day(US):家族として祖父母に感謝を伝える
と少しばかり根本の趣旨はちがうのですね。

↑ Dr. Lim と Dr. Teshomeがブランチに連れて行ってくださいました!

 

さて、今日はこちらで感じた疑問について調べてみたので記してみたいと思います。

これまでMDAndersonで研修をしている時にヘリコプターの音を何度か聞いたことがありました。
なんとなく予測はついておりましたが、この地区は60以上の医療施設からなるMedical Centerであるため、救命救急Heliが飛んでいます。
ただ、これまで白、青、黄色、紫など、いろがさまざまであったためとても疑問に思っていました。

 

Heli-001.gif↑ Texas Heart Institute に降り立つ Helicopter。9/14の学会後、昼でした。

調べてみると
・航空技術が医療に使われ始めたのは1784年に気球にけが人を乗せたことがきっかけ
・戦争後は1994年にTexasのLackland Air Force Baseに集中治療航空チームを作った
・2002年までは病院がヘリコプターを持ち運営していたが、航空医療の費用の改正もあり、民間の介入が多くなってきた。
・2015年には1000台以上のヘリコプターが存在している
とのこと。(EMS World の記事より)

なお、現段階で飛行機の種類は
○病院所有のもの(医療従事者、パイロット、技術士も病院で手配)
○民間のもの(医療従事者、パイロットなどは会社と個人契約)
○州、市営もしくは軍営
のものに分かれるらしく、見ていたヘリコプターの色はこれらのちがいのようでした!
なお、民間の会社でも救命救急、外傷、湾岸、女性専用など、それぞれ特化した分野があるそうですよ!!

日本では国民皆保険で支払われることがほとんどかと思いますが、アメリカでは介入している保険によって条件(大体の場合は医療的に必要であることを医師が証明する)、支払い割合が変わってくるそうです。
こちらでの飛行費用はだいたい$12,000-25,000ですので、数割といっても巨額になってしまいますね。。。

以上、こちらのAir Medical Servicesについてでした。
せっかくMedical Centerにいるので、MDAndersonのことだけではなく包括的な医療システム含めてしっかり学んで帰れればと思います。

 

なお、私は外科医としてBaylor College of MedicineにあるDeBakey Library and Museumにいきたくて、いきたくてこの上ありません。
このReportもまた楽しみにしていてください!!

↑ 先日行った The Health Museumでの大腸癌壁外浸潤(穿孔)と動く心臓の模型。外科医としては興味深いですがみなさまはいかがでしょう?

 

ところで、明日からWeek4となります。

今週あたりから、各メンバー自分の分野においての研修が多くなっていく反面、グループワークも本格的になってきています。
おたがい得たものをShareしながら、個人として、グループとして、JME2019として更に学んでいきたいと感じています。
 

読んでいただいている方々、引き続きリレーブログ楽しんでいただければ幸いです。

ご要望などあればコメントいただければと思います!

 

国立開発研究法人
国立国際医療研究センター病院 外科
加藤大貴


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